公式サイトをオープン

Akitsuko、LAN信号のノイズを排除する “ネットワークリファイナー” 「SW0200」

公開日 2024/12/26 18:42 編集部 : 伴 修二郎
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秋山通信工業合同会社は、自社ブランドAkitsuko(アキツコー)から、LANを通じて侵入するノイズを電気的に遮断するオーディオ用スイッチングハブ “ネットワークリファイナー” 「SW0200」を発売、このたび公式サイトをオープンした。価格は340,000円(税込)。

「SW0200」

“ネットワークリファイナー” SW0200は、LAN回線を使用するネットワークオーディオの音質向上を目的としたアクセサリー。内蔵する低ノイズ電源、高精度クロック、厳選パーツで構成した回路などによって他の機器からのノイズを遮断し、ネットワークオーディオ機器に高品位なLAN信号を供給することで、本来の音質を最大限に引き出すとしている。

接続イメージ

音質を追求して何度も試聴テストを繰り返した結果、LANポートそのものがノイズ源として音質に大きく影響すると判明したため、LANポートは最小限の2つのみを搭載。複数のLANを接続する一般的なスイッチングハブとしての機能が失われたことから、改めて “ネットワークリファイナー” と名付けたとのこと。

また外来ノイズを除去する手段として、近年注目されているLANを光変換してSFP端子で接続する方法ではなく、あくまで電源やクロックといったデバイスを活用し、アクティブでクリーンなLAN信号を精密に機器へ供給することにこだわった。これについて同社は、光変換は費用対効果に大変優れた方法ではあるものの、複数の変換装置を経由することになるため、音楽信号にある程度の変調がかかる可能性を考慮したと説明している。

光変換ではなく、電源やクロックといったデバイスによるノイズ除去にこだわったという

LANと内部デバイス間の接続には、絶縁のためノイズ除去能力の高いLAN信号用大型パルストランスを採用。一般的な機器では省スペース化のためRJ-45コネクターに内蔵または複数ポート混載の小型トランスを使用するところ、本製品では単体の大型のパルストランスと、高品質な抵抗やコンデンサーを組み合わせることで、大幅な音質向上を実現したという。

クロック回路には低ジッターのOCXO(恒温槽付水晶発振器)を採用。加えてクロック専用電源を設け、クロック信号の伝送路にはアイソレーターを挿入することでOCXOとデバイス間のノイズ伝搬を遮断。OCXO本体には外部からのノイズ混入を防ぐ銅シールドを施すなど、ノイズ対策を徹底している。

電源回路にはトロイダルコア電源トランス、整流用にSiCショットキーバリアダイオード、合計46,000uFの電解コンデンサーとリニアレギュレーターを組み合わせ、低インピーダンスかつ低ノイズを実現。デバイスに電源を供給するローカル電源も全てリニアレギュレーターを採用することで、回路全体を極限まで低ノイズ化したとする。

さらに、電子回路で用いるハンダが音質におよぼす影響も考慮し、音質に優れた糸ハンダを厳選。リフローで実装が必要なデバイス、および音質的に影響の無いロジック回路数点のパーツを除いた約140点のパーツを、全て手作業によりハンダ付けしている。

端子部

コネクター形状はRJ-45 8極コネクター(シールドタイプ)。電源電圧はAC100V 50/60Hz、消費電力は最大13.5W。外形寸法は141W×74H×193Dmm、本体質量は1.4kg。

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