初のフロントディスプレイを装備
【ミニレビュー有】BLUESOUND、旗艦ネットワークプレーヤー「NODE ICON」。世界初のDAコンバーター技術「QRONO」搭載
(株)PDNは、同社が取り扱うカナダBLUESOUNDブランドより、フラグシップとなるネットワークプレーヤー「NODE ICON」を2月15日に発売する。価格はオープンだが、市場想定価格は税込220,000円前後。
BLUESOUNDのネットワークプレーヤーとしては初のフロントディスプレイを搭載、再生中の楽曲のアルバムアートやフォーマットなどを表示することができる。寸法はBLUESOUNDのネットワークプレーヤーとしては最大サイズで、フロントがわずかに斜めになったデザインは、先日発表された「NODE NANO」とも共通する。
また、BLUESOUNDの親会社であるLenbrookがMQAの開発チームを2023年に買収したが、このチームが新たに開発したデジタルフィルター「QRONO」を世界で初めて搭載。時間軸情報をより正確に処理し正確なデジタル - アナログ変換ができる技術と謳われている。
なお、MQAが「オーディオ折り紙」と呼ばれ、データ量の大きいハイレゾ音源をコンパクトに小さくする(折りたたむ)技術で、音源(ソフト)とオーディオ機器(ハード)の双方に対して展開されていたのに対し、今回のQRONOはあくまでDAコンバーター(ハードウェア)に組み込まれる技術となっている。
これまでのネットワークプレーヤー同様、BluOSプラットフォームを搭載しており、QobuzやAmazon Musicを含む各種ストリーミングサービスとの連携が可能。専用の「BluOS」アプリを用いて、選曲やボリュームコントロール、各種設定も全て行える。
そのほかRCAの入力端子が搭載されたほか、RCAとXLRの出力端子も搭載。サブウーファーアウトのほか、6.3mmのヘッドホン端子が筐体左右に2系統搭載される。パラレルで出力されており、ヘッドホンの2系統同時出力も可能。
そのほかUSB TypeA端子は2系統装備。NODE NANOでは1系統だったのに対しこちらは2系統装備することで、外付けHDDを接続しながら、外部DACにUSB出力すると言った使い方も可能となる。
さらに今回初搭載の機能として、ルーム補正機能「Dirac Live」にも対応。別売りオプションのマイクキット(オープン価格、市場想定価格は税込8,800円前後)と組み合わせることで、Diracの補正が使えるようになる。なお、ソフトウェアの使用料金は別途必要で、500Hz以下のみ対応するLimited版が159 USドル、完全版が249 USドル。1機種につき1ライセンスが必要となる。
PDNの試聴室にて、パラダイムのスピーカー「Persona 9H」と組み合わせてNODE ICONの音質を試聴した。再生はQobuzを用いている。
先日発表されたNODE NANOも同じ環境(その時はスピーカーは「Founder 40B」であったが)で試聴しており、その時の記憶も鮮明に残っているが、やはり比較するとノイズ感の少なさや見通しの良さにしっかりとグレードの違いを感じられる。
ビリー・アイリッシュの「What I was made for」では吐息のニュアンス感がグッとしなやかでリアル、声の消えぎわの空気感などをしっかり再現してくれる。筐体がアルミとなったことや、ES9039Q2MのDACチップをデュアルで使用していることで、SNなどの性能の良さがしっかり現れていると実感できた。
QRONOの効果を確認するために、リンレコーズから発売されている加藤訓子作品をチェック。Qobuzで配信されているのも嬉しい。『KUNIKO PLAYS REICH 2』から、1曲目の「フォー・オルガンズ(4台のオルガン)」を聴くと、マラカスの規則正しい刻み、楽器の中の粒の動きまでリアルに見えるよう。打楽器の立ち上がりはオーディオ的に難度の高い再生であるが、過不足ない情報量を引き出していることがよく理解できた。QRONOのオンオフができないのは残念だが、新しいDAコンバーターの可能性として期待できそうだ。
また、事前に測定してあったDirac Liveのオンオフの効果も試したが、これは圧倒的に「オン」の効果がある。オフの状態では音像がぼやけて過剰に膨らんでしまう印象で、この部屋では特に低域について、締まりのある切れ味の良さに効果を感じられた。
BLUESOUNDのネットワークプレーヤーとしては初のフロントディスプレイを搭載、再生中の楽曲のアルバムアートやフォーマットなどを表示することができる。寸法はBLUESOUNDのネットワークプレーヤーとしては最大サイズで、フロントがわずかに斜めになったデザインは、先日発表された「NODE NANO」とも共通する。
また、BLUESOUNDの親会社であるLenbrookがMQAの開発チームを2023年に買収したが、このチームが新たに開発したデジタルフィルター「QRONO」を世界で初めて搭載。時間軸情報をより正確に処理し正確なデジタル - アナログ変換ができる技術と謳われている。
なお、MQAが「オーディオ折り紙」と呼ばれ、データ量の大きいハイレゾ音源をコンパクトに小さくする(折りたたむ)技術で、音源(ソフト)とオーディオ機器(ハード)の双方に対して展開されていたのに対し、今回のQRONOはあくまでDAコンバーター(ハードウェア)に組み込まれる技術となっている。
これまでのネットワークプレーヤー同様、BluOSプラットフォームを搭載しており、QobuzやAmazon Musicを含む各種ストリーミングサービスとの連携が可能。専用の「BluOS」アプリを用いて、選曲やボリュームコントロール、各種設定も全て行える。
そのほかRCAの入力端子が搭載されたほか、RCAとXLRの出力端子も搭載。サブウーファーアウトのほか、6.3mmのヘッドホン端子が筐体左右に2系統搭載される。パラレルで出力されており、ヘッドホンの2系統同時出力も可能。
そのほかUSB TypeA端子は2系統装備。NODE NANOでは1系統だったのに対しこちらは2系統装備することで、外付けHDDを接続しながら、外部DACにUSB出力すると言った使い方も可能となる。
さらに今回初搭載の機能として、ルーム補正機能「Dirac Live」にも対応。別売りオプションのマイクキット(オープン価格、市場想定価格は税込8,800円前後)と組み合わせることで、Diracの補正が使えるようになる。なお、ソフトウェアの使用料金は別途必要で、500Hz以下のみ対応するLimited版が159 USドル、完全版が249 USドル。1機種につき1ライセンスが必要となる。
■QobuzにてNODE ICONの音質をチェック!
PDNの試聴室にて、パラダイムのスピーカー「Persona 9H」と組み合わせてNODE ICONの音質を試聴した。再生はQobuzを用いている。
先日発表されたNODE NANOも同じ環境(その時はスピーカーは「Founder 40B」であったが)で試聴しており、その時の記憶も鮮明に残っているが、やはり比較するとノイズ感の少なさや見通しの良さにしっかりとグレードの違いを感じられる。
ビリー・アイリッシュの「What I was made for」では吐息のニュアンス感がグッとしなやかでリアル、声の消えぎわの空気感などをしっかり再現してくれる。筐体がアルミとなったことや、ES9039Q2MのDACチップをデュアルで使用していることで、SNなどの性能の良さがしっかり現れていると実感できた。
QRONOの効果を確認するために、リンレコーズから発売されている加藤訓子作品をチェック。Qobuzで配信されているのも嬉しい。『KUNIKO PLAYS REICH 2』から、1曲目の「フォー・オルガンズ(4台のオルガン)」を聴くと、マラカスの規則正しい刻み、楽器の中の粒の動きまでリアルに見えるよう。打楽器の立ち上がりはオーディオ的に難度の高い再生であるが、過不足ない情報量を引き出していることがよく理解できた。QRONOのオンオフができないのは残念だが、新しいDAコンバーターの可能性として期待できそうだ。
また、事前に測定してあったDirac Liveのオンオフの効果も試したが、これは圧倒的に「オン」の効果がある。オフの状態では音像がぼやけて過剰に膨らんでしまう印象で、この部屋では特に低域について、締まりのある切れ味の良さに効果を感じられた。
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