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慶大、松下、松竹など、デジタルシネマ研究のコンソーシアムを設立

公開日 2001/02/27 14:04
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●慶應義塾大学SFC研究所は、松下電器産業株式会社・住友商事株式会社・松竹株式会社・オメガプロジェクト株式会社とともに、デジタルシネマ研究コンソーシアム(Digital Cinema Consortium)を設立いたした。デジタルシネマ研究コンソーシアムでは、日本独自のデジタルシネマの制作とビジネスモデルを研究・提案していく。

本コンソーシアムの研究では、単なるフィルムの排除ではなく、家庭や個人への配信、制作におけるグローバルコラボレーション等、デジタルやブロードバンドネットワーク技術を駆使した新しいモデルの提案などを行っていく。現在、通信・放送機構からの受託研究として素材管理システムやオンラインコラボレーションシステムの研究を行っており、ハリウッドの映画監督であるマー クディッペ氏や海外企業との国際的な共同研究の体制作りを進めている。

具体的な研究内容として、監督が離れた場所で行われている撮影をリアルタイムで指揮をとる遠隔ヴァーチャル撮影システムの研究や、IPv6を用いて配信時のセキュリティーや通信品質を向上させる研究、映画鑑賞中に映画に出てくる品をクリックすることにより、その場で商品の情報が得られる今までにない広告「Embedded commercials」による新しい収入モデルの研究など、数多くが予定されている。

研究の成果としては、デジタルシネマを推進するために必要な技術開発成果を公開し、その成果を反映させた作品を、劇場公開のみならずBSデジタル放送網やブロードバンドネットワークを介したネットストリーム配信などの様々な方法 で一般公開することを予定している。また、ネット上でデジタルシネマ制作プロセスを公開し、デジタルシネマ制作マニュアルの提供もしていくという。来年には、新しい映画制作システムによって作られるデジタルシネマ作品の配給・配信実験を行う予定。(Phile-web編集部)

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