ソニーより、耳かけ式ヘッドホンタイプの“ネットワーク ウォークマン” 登場
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“ネットワーク ウォークマン”は、半導体を記録媒体にすることにより、本体のサイズに制約がなくなり、従来のポータブルオーディオに比べて飛躍的な小型・軽量化を実現できる。その結果、持ち運びの形態などリスニングスタイルの新たな提案が可能だ。
本機は、ウォークマンの新たな提案として、アウトドア用ヘッドホンの中でも人気のある耳かけ式ヘッドホンに、“ネットワーク ウォークマン”の機能が盛り込まれたもの。本体だけで音楽が楽しめるメモリー内蔵型の本機は、小型化、デザインの自由度を徹底して追求した未来型モデル。自由にアウトドアリスニングが満喫できるほか、髪型を気にせずに装着でき、持ち運びの際の携帯性にも優れている。
音質面でも、従来の“ネットワーク ウォークマン”の高音質技術に加え、ヘッドホンの高音質技術と融合することにより、さらなる高音質化を実現している。耳にかけるハンガー部に採用の柔軟性に優れたエラストマ樹脂と、メカ部のABS樹脂とを一体化し、堅牢さ、着け心地の良さ、デザインの美しさを追求した。
また、本機は記録媒体に内蔵型フラッシュメモリー(64MB)を採用し、最長録音時間約120分(66kbps時)が可能。単4形アルカリ電池1本で約7時間の連続再生、付属の単4形ニッケル水素充電池で約6時間の連続再生が可能である。
なお、PC上での音楽コンテンツを管理するアプリケーションソフトウェアとして、「OpenMG Jukebox」を付属されている。CDやEMD(音楽配信サービス)で入手した音楽をパソコンに保存後、聴きたい曲をUSBケーブルにて本機に取り込み楽しめる。
本機及び付属のソフトウェア「OpenMG Jukebox 」は、SDMI※1の規約に準拠し、音楽著作権を保護するために暗号技術を利用した“OpenMG”※2 テクノロジーを採用。 音声圧縮方式には“ATRAC3”※3を採用している。
メモリー内蔵型プレーヤーとして、独自のメモリースティックをメディアとしたメモリースティックウォークマンを先行させていたソニー。今回の新製品は、外付けメディアを使用せず内蔵型フラッシュメモリーのみで容量64MBを実現、USBケーブルでパソコンから直接データを取り込むかたちとし、ヘッドホン式の小型スタイルを実現させている。
PC音楽を再生するプレーヤーは、同製品のようなメモリープレーヤーと、CD-Rをメディアに使用するCDプレーヤータイプに2極化されつつある。そのような中、この新製品は市場でどのような動きを見せるのか注目したいところだ。(Phile-web編集部)
※1 SDMI(Secure Digital Music Initiative)デジタル音楽著作権保護協議会
※2 「OpenMG」:パソコン上にとりこまれたEMDやCDの音楽コンテンツを管理するための著作権保護技術。
「ネットワーク ウォークマン」は、SDMI(※1)の規格に準拠し、著作権者の意思に沿った音楽の記録・再生を可能にします。
※3 「ATRAC3」:MD(ミニディスク)基本圧縮フォーマット「ATRAC」の約2倍の圧縮性能を、高音質で実現する技術。