ソニー、ネットワークハンディカムIPのQ&A全問
ソニー(株) 執行役員 モバイルネットワークカンパニー プレジデント 木村敬二氏 |
【Q1】ニューフォーマットは業界統一を呼びかけるか
【A1】いまのところ他社の参加予定はありません
【Q2】オープン価格となっているハードおよびテープの市場想定価格を教えてください。
【A2】IP7は、約17万円前後。PC120は19万円前後。マイクロMVカセットは1500円前後としてる
【Q3】IP7のiLINK端子はいままでどおりパソコン接続できるか? またデジタルビデオ編集が可能かどうか
【A3】もちろん、VAIOを始めとするパソコンとの接続は可能で、編集を楽しめるソフトも用意している。また今後、マイクロソフトのXPでのサポートも予定されている
【Q4】ISP接続はSO-NET以外の接続は可能なのか。それぞれのドメイン接続はできるか
【A4】独自にISPの接続設定をすることができます
【Q5】IP接続で送信できるのは、メモリースティックに記録されたもののみなのでしょうか。御社はBB(ブロードバンド)を標榜されているが、リアルタイムで動画をネットワーク上で取り扱うというプランはあるか。また現在、媒体はソリッドになるかでディスクになるかが潮流だと思うが、今回はなぜテープを選んだのか
【A5】IP接続で送受信できるのは、今回、メモリースティックの動画・静止画のみです。BBで動画をやりとりするというのは、われわれのほうから提案するものではないが、そうなってほしいと思います。
MICRODVにテープ媒体を選択したのは、きれいに美しく保存するお客様のニーズは依然として高く、テープの容量、コストパフォーマンスを考えると、高画質で1時間というのはテープの価値を存続できると思う
【Q6】今回のMICROMVは既存のDVではだめなのか
【A6】DV規格という意味では圧縮方式が違う。また、お客様の小型化に対する要望は高く、メカニズムの小型化をするためには、あらたな基本開発が必要であった。
【Q7】たくさんのデジタルビデオの規格があるが、パラレルで進行していくのか。それともMICROMVに統一していくのか。米国ではデジタルビデオは価格の点で、敬遠されているようだが、そのあたりに対する見解をお聞かせいただきたい。
【A7】国内のフォーマットの棲み分けですが、8ミリは市場でも安定的にご支持いただいており、デジタル8もその延長にある。また、DVCは90%の圧倒的ニーズがある。きれいに美しくライブラリーしていくと思われる。そのため、今回の発表においても主力機PC120も発表したし、今後も積極的にいく。
DVCは国内の伸びがなく、MICROMVは今後のBBの環境を考えて、新市場の創造という意味で扱っていきたい。とくに小型という携帯性が、日常的にビデオカメラを使っていただくブレイクスルーになればと思う。北米でもデジタルビデオは着実に伸びていると理解している。デジタル8がとくに認知されている。
【Q8】MICROMVはDVCに代わるものなのでしょうか
【A8】メディアやメカニズムの小ささを強調したアドオンなビジネスを展開していきたいと思う
【Q9】今年で1280万台ということだと、デジカメに抜かれると思うが、ビデオカメラとしてはどう市場のポジションニングを考えているのか
【A9】ビデオカメラも1台2役ということを付加価値を提案している。BB時代ということでは静止画プラス動画も見直されていくと考えている。そういう意味でイメージポータルというネーミングをさせていただいた。デジカメはデジカメで、トイカメラや高画質モデルも出てくるだろうし、棲み分けは可能だと思う
以上