フジフイルム、「スーパーCCDハニカムIV HR」搭載の新型デジタルカメラ2機種を発表

左）「FinePix S7000」　右）「FinePix F420」

●富士写真フイルム（株）より、「スーパーCCDハニカムIV HR」を搭載したデジタルカメラ新商品2機種が発表された。それぞれの価格や発売日については以下の通りだ。

■「FinePix S7000」/2003年11月23日発売/\OPEN（予想実売価格9万円前後）
■「FinePix F420」/2003年11月16日発売/\OPEN（予想実売価格4万円前後）

「FinePix S7000」はハイスペックモデルFinePix「S」シリーズに新しくラインナップとして加わるモデルになる。同社が新たに開発した撮像素子「スーパーCCDハニカム IV HR」を搭載、「ハニカム信号処理システム」と併せて有効画素数630万画素、最大記録画素数4,048×3,040（1,230万画素）の高画質を実現している。画像を大きく引き伸ばした際も、写真の美しさやきめ細かさを実感することができる。

撮影者にとって、手軽にクオリティの高い写真が撮影できるよう、オートフォーカス機能を中心とした操作性の向上にも工夫が凝らされている。CCD-AFと外光パッシブAFを併用して被写体をとらえる「スーパーツインAF」による高速フォーカシング、狙った被写体につねにピントを合わせ続ける「コンティニュアスAF」により、シャッターチャンスを逃すことなく美しい写真を撮影できる。ズーム撮影は光学6倍ズームレンズにより対応。その他、多彩な連写機能、最速1/10000秒高速シャッター、撮影間隔最短約1.2秒を実現している。外観はブラックの高級感溢れるデザイン。ボディは堅牢性に優れる合成樹脂素材を採用し、高級一眼レフカメラを彷彿とさせるレザートーン塗装を施している。

「FinePix F420」はスタイリッシュなFinePix「F」シリーズの新ラインナップ。同社ブランドのベストセラーモデル「FinePix F401/F410」を受け継ぐコンパクトサイズは、前モデルよりも本体容積で約20%、本体質量で約10%のダウンサイジングを実現した。ボディ素材の質感によりデザインにバリエーションを加えた「Wフェイス」仕様となっており、クールなメタルシルバー、エレガントなホワイトシルバーの2タイプより選ぶことができる。

「スーパーCCDハニカム IV HR」と「ハニカム信号処理システム」の搭載により、有効画素数310万画素、最大記録画素数2,815×2,120（600万画素）を実現。ノイズの少ない、綺麗な高精細写真を手軽に撮影することができる。またISO800の高感度撮影を可能にし、夜間や暗いところでの撮影にも優れた実力を発揮する。オプションとして専用の防水プロテクターも11月下旬より発売する。

本日行われた新製品記者発表会では、同社常務執行役員、電子映像事業部長ならびにプリンピックス事業部長を務める内田洋祐氏が挨拶を行った。2003年は15%の世界シェアを記録したというフジフイルムのデジタルカメラ。今日経済が不況と言われ、伸びる商材が少ない中、デジタルカメラがユーザーのニーズを的確に捉え、世界的規模での成長を示していることは大変よろこばしいことであると内田氏は語った。今回発売される新製品では、デジタルカメラを単なる記録装置から、きれいな写真、感動を伝える写真を撮影できるグレードの高さが追求されたという。「フジフイルムの次世代デジタルカメラをご利用いただき、感動を伝え合うコミュニケーションツールとして楽しんでもらいたい」と、新製品にかける意気込みが内田氏より強く示された。

【製品に関する問い合わせ先】
富士写真フイルム（株）
お客様コミュニケーションセンター
TEL：03-3406-2982

（Phile-web編集部）