東芝、水平に置いた画面で立体視可能な新ディスプレイを開発
(上)左から見た図 (下)右から見た図 |
同社では今後、タッチパネルと組み合わせて画面に触れて操作する機能などを追加し、2年以内に製品化を目指す。
裸眼立体ディスプレイは、両目の視差を利用して立体感を感じさせるもので、微小なレンズを並べたフィルムで光の進行方向をコントロールするディスプレイパネルと、見る角度に応じた映像を作り出すソフトウェアによって構成される。
従来は、右目用と左目用の2種類の映像で立体視する2眼式が主流で、正しく映像の見える角度が限られ、目が疲れやすい問題があった。
本ディスプレイは、実物を見るのに近い光線を画面で再現するインテグラルイメージング方式(光線再生方式)を採用しており、十数方向(今回試作品では12、16方向に対応)から撮影した映像やそれに相当するCGデータを、見る角度に応じて表示させることにより、正面から左右30度くらいの範囲ならどこからでも自然な立体映像を見ることができる。このため目の負担を軽減でき、長時間の視聴も行えるという。
今回開発したディスプレイの大きさは24インチと15.4インチの2種類で、光線の出し方などを水平に置く画面専用に設計している。
画面の解像度は、画素の配列を最適化したことなどにより同社従来技術に対し1.5倍にあたる480X300画素となる。なお新ディスプレイについては、4月20日から東京ビッグサイトで開催される「第1回 国際フラットパネルディスプレイ展(Display2005)」において展示される予定。
(Phile-web編集部)