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速報:マランツ、ルームコントロール機能を充実させたフラグシップAVアンプ「SR9600」

公開日 2005/04/28 17:47
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マランツ「SR9600」
(株)マランツ コンシューマー マーケティングは、マランツAVアンプのフラグシップモデル「SR9600」を6月下旬より発売する。価格は42万円(税込)。

本機は、単品AVアンプとしての基本性能に加え、トータルソリューションを開発のテーマにした製品。プログラマブルリモコンなどと組み合わせれば、本機のみでかなり高度なルームコントロールシステムが構築できる。

フラグシップモデルにしては珍しくチューナーを搭載しており、しかもダブルチューナー仕様となっている。マルチルーム環境を構築する際に効果を発揮しそうだ。

電源部には大型のトロイダルトランスを装備。50000μFのブロックコンデンサー2個を出力段の近くに配置するなど最短距離のレイアウトで電源供給をいっそう強力なものとしている。また制御用マイコンとFLディスプレイには専用トランスを備え、アナログオーディオ回路への悪影響を最小限に抑えている。

プリアンプ部には、同社オリジナルの電圧増幅モジュール「HDAM-SA2」を、全チャンネルの出力段に採用。ボリュームコントロールは0.5dBステップで、ゼロクロス歪を抑えたスムーズなボリュームコントロールを実現している。

背面端子部

本機の内部構造

パワーアンプは7チャンネル。出力は140W(8Ω/0.08% THD)。PS8500/7500のインラインストレート7(直列7気筒)配置に対し、本機ではハイパワーと安定度を追求し、強制空冷式のボクサー7(水平対向)配置としている。文字通り、パワーアンプが水平対向に配置され、パワーアンプモジュールに直付けされた冷却ファンで冷却を行う。

さらに、同社オリジナルの電流帰還方式回路と、ワイドレンジでハイパワーなデバイス「LAPT」を装備。さらに電源供給ラインにOFC(銅)プレートを使用するなど、随所にこだわりの仕様が見られる。

オーディオデコーダーはシーラスロジック社の「CS49500」を搭載。1つのDSPに2つのコアを内蔵し、オーディオデコードとポストプロセッシングを1チップで行える。これにより回路のシンプル化が可能になり、設計の自由度が増した。

最新のサラウンドフォーマットにフル対応。入力信号にあわせてサラウンドモードを自動的に切り替える「AUTOサラウンドモード」を備える。

PS8500/7500で同社として初めて搭載した自動音場補正にも対応。さらに進化した「New MRAC」が搭載され、スピーカーのイコライジング機能も追加された。

デジタル・インターフェースにはi.LINKとHDMI1.1を装備。i.Linkでは、DSDダイレクトモードによりコンバートシステムのバイパスも可能となっている。HDMIは入力が2端子、出力が1端子で、最新のシリコンイメージ社製のICを採用。もちろん映像の入出力も可能だ。

アナログ映像端子では、D端子は装備せず、RCA色差のみの対応となる。映像のアップコンバーターとダウンコンバーターも搭載し、フルデジタル処理による高精度なコンバートが行える。

本機の大きな特徴であるコントロール機能では、RS-232C端子はもちろん、IRレシーバー端子と4系統のIRエミッター端子を装備。さらにDCトリガー端子も4系統装備する。また、マランツ製品を接続する際は「RC-5」端子が便利だ。ディジーチェーンで数珠繋ぎに製品をつないでいけるため、接続の自由度が増す。

なお、5月6日公開予定のPhile-web月間特集では、本機のファーストインプレッションレポートをお届けする予定だ。

【問い合わせ先】
マランツ お客様ご相談センター
TEL/03-3719-3481

(Phile-web編集部)

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  • ブランドMARANTZ
  • 型番SR9600
  • 発売日2005年6月下旬
  • 価格\420,000(税込)