2006年年頭アンケート「エプソン販売」
プロジェクター市場全体を活性化
Q1 業界を取り巻く環境は日々、激しく変化しています。ユーザーの消費行動やライフスタイルは、どのように変化していくとお考えですか。
高画質コンテンツのさらなる普及、多様化により表示機器の大型化、再生機器の更新など買い替え、買い増しが進むと考えている。2006年には冬季オリンピック、ワールドカップサッカーなど、デジタルAV機器普及を後押しする大型イベントもあり、こういったスポーツ関連は大勢で楽しむのに非常に適したコンテンツであると考えている。スポーツカフェさながらに自宅でスポーツ観戦を行う方が増えることを想定、期待をしている。もちろん臨場感を得るために音響システムとの複合購入も今まで以上に増加すると考えている。
また、今後さらにAVパソコンが普及し、今まで以上にライブ映像のネット配信が増えたりコンテンツの高画質化が進んでダウンロードがしやすくなってくると、パソコンのモニターサイズの大型化にとどまらず、ダウンロードしたコンテンツをメディアに焼いたり外部表示機器へ接続したりしてもっと大きな画面で楽しむ方も増えるのではないかと思う。
Q2 2006年の事業展開の中心として据える商品ジャンルについて、市場創造ならびに付加価値化へ向けてどのような提案・展開をお考えですか。
2005年秋に発売したDVD一体型プロジェクターが中心となると考えている。この製品は今までのプロジェクターのカテゴリーを超え、幅広いユーザー層に普及し始めている。ドリーミオシリーズの誕生以来、液晶パネルメーカーとしてホームプロジェクター市場の裾野拡大に尽力してきたが、本機により従来からあった「機器の接続など設置が難しそう」というネガティブイメージを払拭することができるのではないかと思う。
「手軽に大画面を楽しみたい」と考えるユーザーにプロジェクターが受け入れられることでさらなる市場拡大が見込めるだろう。もちろんそのために、興味を持って店舗を訪れてくださったお客様が実物を見てご自宅への導入をリアルに想定しやすいよう、店頭のツール類や投影環境の整備といった地道なところを今後も手を抜かずに行っていく必要があると考えている。
また、同シリーズの480p、720pの製品も拡販し、プロジェクター初心者の方から高画質にこだわる方まで幅広く取り込むことによってプロジェクター市場全体を活性化させていきたいと考えている。
(Senka21編集部 〜 Senka21 1月号掲載メーカーアンケートより)