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“AQUOSの実力をBDで活かしてほしい”−“AQUOSブルーレイ”発表会レポート

公開日 2007/02/14 17:57
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別項でお伝えしたとおり、シャープ(株)は、録画機能を備えたBDプレーヤー“AQUOSブルーレイ”と、“AQUOSハイビジョンレコーダー”5機種を発売する。本項では、本日同社が都内で開催した記者発表会の内容をお伝えする。


専務取締役 AV・大型液晶事業統括の片山幹雄氏
市場の動向や新製品のねらいを語ったのは、専務取締役 AV・大型液晶事業統括の片山幹雄氏。同氏はまず、地デジの受信可能世帯が2006年末時点で84%となったこと、AQUOSの37型以上でフルHDモデルが80%となったことを説明し、「フルHDの時代が来た」と語気を強めた。2006年末には40、50型台が予想以上に売れ、一部売り切れたモデルもあったという。

また同氏は、「大画面でハイビジョンを楽しめる環境が整い、最近では録画したいというニーズが急速に高まっている。またBDソフトも着実に普及してきている。リビングの中心であるテレビに対して、その高精細を活かす新しい提案をしていく必要があると考えている」と語り、新製品である“AQUOSブルーレイ”と“AQUOSハイビジョンレコーダー”を紹介した。


ハイビジョン製品はテレビとレコーダーを両軸に展開してきた

BDソフトは約3000本になると予想
“AQUOSブルーレイ”においては、今使っているテレビやレコーダーに買い足すことで、手軽にBD対応環境にステージアップできると説明。また、新しい“AQUOSハイビジョンレコーダー”に関しては、写真を大画面で手軽に楽しめる機能を紹介。これまでパーソナルな楽しみ方が主流だったデジカメをリビングの団らんの場で楽しめるようにした、とアピールした。

また、製品紹介を行ったAVシステム事業本部 デジタルメディア事業課長の小田守氏は冒頭、「2007年度の国内のレコーダー市場は97%以上がHD対応となる予想。またBDビデオソフトは約3,000本が発売される見込みだ」と説明し、“AQUOSブルーレイ”の登場の意義を強調した。

AVシステム事業本部 デジタルメディア事業課長の小田守氏

BD-HP1の録画/再生デモを実施

ハイビジョンレコーダーに新搭載のフォト機能も紹介した

以下に、本発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.BD-HP1は他社のテレビと連携して録画を行えるのか?
A.動作確認ができていない。原則としてAQUOSと連動するものだ。

Q.他社製品とHDMI端子での連動はできないのか?
A.HDMI端子は基本的に出力端子として搭載している。

Q.BD-HP1をシンプルな再生専用機にしなかった理由は?
A.シャープは2001年に初めてハイビジョンレコーダーを発売したが、その頃から「アーカイブ」にこだわってきた。ハイビジョン放送をそのままの画質で残したい、という思いのもと開発した。ただ本製品の主軸は「再生」と考えている。

Q.CESなどでBD/HD DVD両対応機が話題になったが、この「両対応」についてどう考えているか?
A.シャープは青紫色レーザーの開発に成功している。今後もBDに力を入れていきたい。

Q.BD-HP1の海外での展開の予定は?
A.計画中だ。

Q.録画機能を「AQUOSファミリンク」使用時のみとしたのはユーザーを囲い込むためか?
A.囲い込みといわれてしまうのは仕方ないが、AQUOSを買ってくれた方にハイビジョンをより楽しんでもらいたいというのがコンセプトだ。

Q.HDD搭載のBDレコーダーの予定は?
A.いずれ発売したいと思う。今回は、より低い価格でBDを楽しんでもらうための製品だ。

Q.「AQUOSファミリンク」は今後どのように発展させていく予定か?
A.楽しみにしていてほしい。第2弾、第3弾と考えている。

Q.BD-HP1は、同時に発表したハイビジョンレコーダーと価格帯がかぶっているが、位置づけはどのように考えているのか?
A.BD-HP1はお手頃感を重視している。現在のBD市場の状況で「買いやすさ」を考えると、これくらいの価格設定となる。

Q.今回は1層のみの対応だが、2層への録画についてどう考えているか?
A.今回はコストを考えて1層対応とした。2層はメディアが高いというのも理由。もちろん開発は進めており、マーケットの状況を見ながら出していきたい。

(Phile-web編集部)

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