シャープ、AQUOS発表会を開催 − 3.44cmモデルで需要拡大を図る
シャープは、厚さ3.44cmの“Xシリーズ”を含む、液晶テレビ“AQUOS”の新製品発表会を本日都内で開催し、製品の特徴や同社の取り組みについて説明を行った。
はじめに代表取締役 副社長の松本雅史氏が登壇し、市場動向について説明。「07年度、AQUOSの国内販売台数が1,000万台を突破し、節目を迎えた。08年はオリンピックの開催も控えており、買い換え/買い増しの需要に期待したい」と切り出した。
同氏は、地デジ受信機が07年末時点で1803万台、普及率37%にまで拡大していると説明。「今後はリビング以外で使用する、2台目、3台目需要に対応していく必要がある」と語った。
拡大していく需要に応えるために、同社が打ち出した施策は大きく2つ。新しい提案による需要創造と、環境/省エネ対応だ。新しい提案という部分では、今回の新モデル“Xシリーズ”のスリムボディがそれにあたる。また、今回新モデルが発表されなかった“Rシリーズ”“Gシリーズ”については、「オリンピック前にはリニューアルを行う予定」と説明した。
環境/省エネについては、過去のモデルとの違いを紹介。新モデル「LC-32D30」については、4年前の同サイズモデル「LC-32GD1」に比べ、年間消費電力を約半分にまで抑えているのだという。また、32GD1をXシリーズの46V型に買い換えた場合でも、消費電力は抑えることができるとアピールした。さらに同社では、バックライトの高効率化や回路部品の集積化、電源回路の効率化を図ることで、“環境性能”の向上を図っているのだという。
松本氏は、「画質と環境性能をともに向上していくことで、拡大するニーズに応えていきたい」と締めくくった。
新製品の具体的な紹介も行われた。Xシリーズについては、同社のパネル部、テレビ部の開発者が亀山に集結し開発を行ったのだという。従来モデルに比べ約半分の薄型化を実現したパネル部は、チューナーを別筐体とすることでファン・レスを実現。また、バックライト制御技術を盛り込むことでコントラストの向上を実現し、暗いシーンでも明度の再現性を高めているという。新製品の詳細は別項で詳しく紹介する。
以下に、発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。
Q.Xシリーズはコンセプトが日立の“Wooo UTシリーズ”に似ているが、いつから企画していたのか?
A.薄さ2cmの液晶の発表を行ったのが07年8月で、その時点ですでにこういった製品を企画していた。
Q.Xシリーズは奥行き3.44cmだが、2cmの技術は使っていないのか。
A.2cmのテレビは本年度中に発売する予定。Xシリーズについては、8.1cmを実現したGX3/4シリーズからどれだけできるかということで開発を進めた。Xシリーズと2cm機はコンセプトが違うものだと考えている。
Q.Xシリーズはチューナーが別筐体の分離型だが、今後のトレンドはどうなると考えているか?
A.壁掛けで大画面という提案の場合、分離型が最適だと考えているが、一体型の製品も開発を続けていく。どちらかに絞るということは今のところない。
Q.Xシリーズで52V型を出さないのはなぜか?
A.52V型をそろえて出すためには時間的な制約があった。
Q.新モデルはスピーカー部にも特徴があるが、パイオニアとの協業による技術を盛り込んでいるのか?
A.今回はない。
Q.世界展開の予定はあるか?
A.Xシリーズは世界的に順次展開したいが、具体的な計画はない。
【問い合わせ先】
シャープ お客様相談センター
TEL/0120-001-251
(Phile-web編集部)
はじめに代表取締役 副社長の松本雅史氏が登壇し、市場動向について説明。「07年度、AQUOSの国内販売台数が1,000万台を突破し、節目を迎えた。08年はオリンピックの開催も控えており、買い換え/買い増しの需要に期待したい」と切り出した。
同氏は、地デジ受信機が07年末時点で1803万台、普及率37%にまで拡大していると説明。「今後はリビング以外で使用する、2台目、3台目需要に対応していく必要がある」と語った。
拡大していく需要に応えるために、同社が打ち出した施策は大きく2つ。新しい提案による需要創造と、環境/省エネ対応だ。新しい提案という部分では、今回の新モデル“Xシリーズ”のスリムボディがそれにあたる。また、今回新モデルが発表されなかった“Rシリーズ”“Gシリーズ”については、「オリンピック前にはリニューアルを行う予定」と説明した。
環境/省エネについては、過去のモデルとの違いを紹介。新モデル「LC-32D30」については、4年前の同サイズモデル「LC-32GD1」に比べ、年間消費電力を約半分にまで抑えているのだという。また、32GD1をXシリーズの46V型に買い換えた場合でも、消費電力は抑えることができるとアピールした。さらに同社では、バックライトの高効率化や回路部品の集積化、電源回路の効率化を図ることで、“環境性能”の向上を図っているのだという。
松本氏は、「画質と環境性能をともに向上していくことで、拡大するニーズに応えていきたい」と締めくくった。
新製品の具体的な紹介も行われた。Xシリーズについては、同社のパネル部、テレビ部の開発者が亀山に集結し開発を行ったのだという。従来モデルに比べ約半分の薄型化を実現したパネル部は、チューナーを別筐体とすることでファン・レスを実現。また、バックライト制御技術を盛り込むことでコントラストの向上を実現し、暗いシーンでも明度の再現性を高めているという。新製品の詳細は別項で詳しく紹介する。
以下に、発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。
Q.Xシリーズはコンセプトが日立の“Wooo UTシリーズ”に似ているが、いつから企画していたのか?
A.薄さ2cmの液晶の発表を行ったのが07年8月で、その時点ですでにこういった製品を企画していた。
Q.Xシリーズは奥行き3.44cmだが、2cmの技術は使っていないのか。
A.2cmのテレビは本年度中に発売する予定。Xシリーズについては、8.1cmを実現したGX3/4シリーズからどれだけできるかということで開発を進めた。Xシリーズと2cm機はコンセプトが違うものだと考えている。
Q.Xシリーズはチューナーが別筐体の分離型だが、今後のトレンドはどうなると考えているか?
A.壁掛けで大画面という提案の場合、分離型が最適だと考えているが、一体型の製品も開発を続けていく。どちらかに絞るということは今のところない。
Q.Xシリーズで52V型を出さないのはなぜか?
A.52V型をそろえて出すためには時間的な制約があった。
Q.新モデルはスピーカー部にも特徴があるが、パイオニアとの協業による技術を盛り込んでいるのか?
A.今回はない。
Q.世界展開の予定はあるか?
A.Xシリーズは世界的に順次展開したいが、具体的な計画はない。
【問い合わせ先】
シャープ お客様相談センター
TEL/0120-001-251
(Phile-web編集部)