画質・機能・デザイン充実の高バランスモデル
新技術「ハイスピードUV²A」の威力とは − シャープ“AQUOS”Z5ラインの実力に迫る
■シャープ初の“3Dレディー”機、AQUOS Z5ライン
地上デジタル放送への完全移行が近づき、薄型テレビの買い替え・買い増し需要が盛り上がりを見せている。
言うまでもなく、テレビは数年から十数年のあいだ使い続ける製品だ。こんな時だからこそ、焦って買うのではなく、価格と性能のバランスをしっかり見極め、本当に良いものを選びたい。
シャープが3月から販売を開始した“AQUOS”Z5ライン(関連ニュース)は、「ハイスピードUV²A」など同社独自技術をふんだんに盛り込み、画質を大きく向上させたのが大きな特長だ。もちろん機能やデザインについても長足の進歩を遂げている。
まずは製品の基本プロフィールを紹介しておこう。画面サイズは60/52/46/40V型の4サイズを用意し、幅広いユーザーニーズに応えている。中〜大画面の展開であることからも、Z5ラインがハイグレードなモデルとして位置づけられていることがわかる。AQUOSのラインナップには上位にLV3ラインやLB3ラインなどが存在するが、性能ではZ5ラインが上回っている部分もあるほどだ。
3D映像表示に対応し、後述するように3D画質を高めたのもZ5ラインの特長。ただしこれまでの「AQUOS クアトロン 3D」とは異なり、3Dメガネは同梱されていない。シャープとして初めての「3Dレディー」機ということになる。
3D対応のブルーレイソフトや放送、VODなどは次第に増えているが、まだ一般的とは言い難い。またBlu-ray 3Dの場合、視聴には対応プレーヤーやレコーダーが必要になる。これらの環境が整ってから3Dメガネを買い足せばよいという考え方は合理的で、ユーザーの金銭的な負担も少なくて済む。なお、3D表示の同期用信号を送るエミッターはテレビに内蔵されており、別途オプションを接続する必要はない。
■ネット機能が充実。コンパクトなデザインも魅力
液晶パネルには同社独自の4原色パネル「クアトロン」を搭載。さらに最新の「ハイスピードUV²A」技術を、AQUOSとしてはじめて採用した点が注目される。これらについては後ほどくわしく説明する。
機能も大変充実している。Yahoo! JAPAN for AQUOSやアクトビラ、ひかりTVなど様々なネットサービスに対応しているほか、外付けUSB-HDDへの録画も可能だ。
Z5ラインではまた、画面右下に様々な情報を表示する「AQUOSインフォメーション」機能を強化した。キーワードを登録しておくと、それに合致した番組を検索して告知する「おすすめ番組」、ふだんよく見ている番組を表示する「常連番組」、さらに外付けUSB内の未視聴番組を告知する機能などが利用できる。
またほかにも、DLNAプレーヤー機能やAQUOSファミリンクII対応携帯電話との連動機能、ますます重要となっている省エネ機能、遠方に置いたテレビの使用状況をモニタリングできる「見守りサービス」など、機能面の充実が著しい。これらに関しては次回、詳細なハンドリングレポートをお届けしたい。
デザインでは、画面の周りのフレーム幅を2.5cmにした、狭額デザインを採用したことに注目だ。フレームを狭くした分画面サイズを大きくできることになり、たとえば10年前の同社製プラズマテレビ“BD3”シリーズと比較すると、同じ設置スペースで約10インチ程度のサイズアップが可能になる。少し前の大画面テレビから本機への買い替えを考えている方は、いまより大きいサイズを検討することをおすすめしたい。
■「テレビの画質はどれも同じ」ではない
ここからはZ5ラインの、主に画質面の特長について見ていこう。だがその前に、最近少し気になる意見があるようなので、改めてテレビの「画質」の重要性を確認しておきたい。
地上デジタル放送への完全移行が近づき、薄型テレビの買い替え・買い増し需要が盛り上がりを見せている。
言うまでもなく、テレビは数年から十数年のあいだ使い続ける製品だ。こんな時だからこそ、焦って買うのではなく、価格と性能のバランスをしっかり見極め、本当に良いものを選びたい。
シャープが3月から販売を開始した“AQUOS”Z5ライン(関連ニュース)は、「ハイスピードUV²A」など同社独自技術をふんだんに盛り込み、画質を大きく向上させたのが大きな特長だ。もちろん機能やデザインについても長足の進歩を遂げている。
まずは製品の基本プロフィールを紹介しておこう。画面サイズは60/52/46/40V型の4サイズを用意し、幅広いユーザーニーズに応えている。中〜大画面の展開であることからも、Z5ラインがハイグレードなモデルとして位置づけられていることがわかる。AQUOSのラインナップには上位にLV3ラインやLB3ラインなどが存在するが、性能ではZ5ラインが上回っている部分もあるほどだ。
3D映像表示に対応し、後述するように3D画質を高めたのもZ5ラインの特長。ただしこれまでの「AQUOS クアトロン 3D」とは異なり、3Dメガネは同梱されていない。シャープとして初めての「3Dレディー」機ということになる。
3D対応のブルーレイソフトや放送、VODなどは次第に増えているが、まだ一般的とは言い難い。またBlu-ray 3Dの場合、視聴には対応プレーヤーやレコーダーが必要になる。これらの環境が整ってから3Dメガネを買い足せばよいという考え方は合理的で、ユーザーの金銭的な負担も少なくて済む。なお、3D表示の同期用信号を送るエミッターはテレビに内蔵されており、別途オプションを接続する必要はない。
■ネット機能が充実。コンパクトなデザインも魅力
液晶パネルには同社独自の4原色パネル「クアトロン」を搭載。さらに最新の「ハイスピードUV²A」技術を、AQUOSとしてはじめて採用した点が注目される。これらについては後ほどくわしく説明する。
機能も大変充実している。Yahoo! JAPAN for AQUOSやアクトビラ、ひかりTVなど様々なネットサービスに対応しているほか、外付けUSB-HDDへの録画も可能だ。
Z5ラインではまた、画面右下に様々な情報を表示する「AQUOSインフォメーション」機能を強化した。キーワードを登録しておくと、それに合致した番組を検索して告知する「おすすめ番組」、ふだんよく見ている番組を表示する「常連番組」、さらに外付けUSB内の未視聴番組を告知する機能などが利用できる。
またほかにも、DLNAプレーヤー機能やAQUOSファミリンクII対応携帯電話との連動機能、ますます重要となっている省エネ機能、遠方に置いたテレビの使用状況をモニタリングできる「見守りサービス」など、機能面の充実が著しい。これらに関しては次回、詳細なハンドリングレポートをお届けしたい。
デザインでは、画面の周りのフレーム幅を2.5cmにした、狭額デザインを採用したことに注目だ。フレームを狭くした分画面サイズを大きくできることになり、たとえば10年前の同社製プラズマテレビ“BD3”シリーズと比較すると、同じ設置スペースで約10インチ程度のサイズアップが可能になる。少し前の大画面テレビから本機への買い替えを考えている方は、いまより大きいサイズを検討することをおすすめしたい。
■「テレビの画質はどれも同じ」ではない
ここからはZ5ラインの、主に画質面の特長について見ていこう。だがその前に、最近少し気になる意見があるようなので、改めてテレビの「画質」の重要性を確認しておきたい。