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キヤノン、1,920×1,200画素のLCOSパネルを自社開発 − 近々「特徴的な新製品を投入」

公開日 2008/05/20 18:33
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新開発のLCOSパネル (左: WUXGAパネル、右: SXGA+パネル)
キヤノン(株)は、プロジェクター用の反射型液晶パネル「LCOS」を自社開発すると発表した。

LCOSは「Liquid Crystal on Silicon」の略で、「エルコス」と読む。多くの液晶プロジェクターで用いられる液晶パネルは「透過型」と呼ばれ、パネルの後ろの光源から光を透過させ、映像を投写する。このため、画素間の格子が見えてしまうと言うデメリットがある。

これに対し、ビクターの「D-ILA」、ソニーの「SXRD」、そして今回キヤノンが自社開発した反射型液晶パネルでは、光をパネルに当て、跳ね返った光を投写する。画素間の格子が見えにくいという利点のほか、パネル自体のネイティブコントラスト比が高いというメリットもある。

今回、キヤノンが開発したのは、0.71型のLCOSパネルとして世界初となる、1,920×1,200画素のフルHDパネルと、0.55型の1,400×1,050画素のパネルの2種類。

これまでキヤノンは、自社のプロジェクター「SX60」などに、ビクター製のLCOSパネルを採用。これに、キヤノン独自の光学エンジン「AISYS」や投写レンズ、パネルを駆動するドライブICなどを組み合わせてきた。同社では、パネルを自社開発することで、「プロジェクターを構成するキーパ−ツすべてが自社で開発したものになる」と説明している。

また同社は、「今回開発した2タイプのLCOSパネルと光学技術に、キヤノンらしいアイデアを高次元で融合した特徴的な新製品を、素早いタイミングで市場に投入」するとも述べており、近々製品の具体的な発表があるものと予想される。

【問い合わせ先】
液晶プロジェクター
お客様相談センター
TEL/050-555-90071

(Phile-web編集部)

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