<NHK技研公開2008>スーパーハイビジョンシアター/コントラスト100万対1のプロジェクターを体験
毎年恒例のNHK放送技術研究所の公開展示「技研公開2008」が5月22日(木)〜25日(日)の4日間にわたり開催される。20日、一般公開に先立ちプレス向けの発表会が行われた。
<技研公開2008>
・日時:5月22日(木)〜25日(日) 10:00〜18:00(最終日は17:00まで)
・会場:NHK放送技術研究所(小田急線「成城学園前」駅からバス/東急田園都市線「用賀」駅からバス)
・入場料:無料
・HP:http://www.nhk.or.jp/strl/open2008/
「技研公開」では、スーパーハイビジョンをはじめとする次世代の新しい放送技術に焦点をあて、最新の研究成果43項目の展示が行われる。展示コーナーはテーマごとに分かれ、スーパーハイビジョンシアターなど次世代の技術を展示する「放送メディアの開拓」、3300万画素のプロジェクターなどを展示する「高質感・空間再現メディア」、新字幕制作システムなどを展示する「ユースフル・ユニバーサルサービス」、高度な番組制作技術やテレビカメラを展示する「高度コンテンツ制作環境」、放送技術が医療など他分野で応用された例を紹介する「放送技術の活用と展開」の5つのコーナーが設けられている。
挨拶をおこなったNHK放送技術研究所 所長の谷岡健吉氏は、今年の展示内容について「スーパーハイビジョンが家庭に導入されることのすばらしさを来場者に感じてもらえるよう力を入れた」と説明する。
また「今年の技研公開のテーマは“技術の力がテレビを変える"。これまで技研が中心となってBSデジタル放送や地上デジタル放送など開発してきた。今年度のテーマは我々が新たなメディアを開発していくという心構えを表現した」という。
技研はEBU(欧州放送連合)やABU(アジア・太平洋放送連合)と連携して技術開発やデジタル化の推進活動を行うなど、近年グローバル化を進めており、今回はその国際的な活動内容に関する展示も行われる。谷岡氏は「これからも世界の先頭に立って自分たちの手で技術を変革するという気持ちで活動していく」と意気込みを語った。
以下、要注目の展示内容を紹介する。
■スーパーハイビジョンシアター
450インチ(10m×5.5m)の巨大スクリーンを設置した視聴室で、7,680×4,320画素のスーパーハイビジョン映像と、22.2chの高臨場感音響が体験可能。約5分間の日本の四季折々の風景を撮影した映像を視聴することができる。
■3300万画素広ダイナミックレンジプロジェクター
先日ニュースでもお伝えした通り(関連ニュース)、NHKと日本ビクター(株)が共同開発した3,300万画素のD-ILAプロジェクターの展示が行われている。
展示するプロジェクターは、7,680×4,320画素のスーパーハイビジョンをフル解像度で表示することができる。D-ILA素子は4枚使用され、色変調用にRGBそれぞれ3枚の4K2Kデバイスが使用されるほか、輝度変調用に8,192×4,320画素のデバイスが用いられる。またダイナミックレンジの広さも特徴で、光を色変調と輝度変調部を分離することで黒の輝度を沈め、コントラスト比は100万対1を実現している。
展示ブースでは、静止画のみではあるが約5分間の視聴デモが行われ、圧倒的な黒の表現力を実際に体験することができる。
なお今後は、スーパーハイビジョンカメラからの映像信号を、本プロジェクター用の色変調画像と輝度変調画像にリアルタイムで変換できる装置を、日本ビクターと共同で開発していくという。
(Phile-web編集部)
<技研公開2008>
・日時:5月22日(木)〜25日(日) 10:00〜18:00(最終日は17:00まで)
・会場:NHK放送技術研究所(小田急線「成城学園前」駅からバス/東急田園都市線「用賀」駅からバス)
・入場料:無料
・HP:http://www.nhk.or.jp/strl/open2008/
「技研公開」では、スーパーハイビジョンをはじめとする次世代の新しい放送技術に焦点をあて、最新の研究成果43項目の展示が行われる。展示コーナーはテーマごとに分かれ、スーパーハイビジョンシアターなど次世代の技術を展示する「放送メディアの開拓」、3300万画素のプロジェクターなどを展示する「高質感・空間再現メディア」、新字幕制作システムなどを展示する「ユースフル・ユニバーサルサービス」、高度な番組制作技術やテレビカメラを展示する「高度コンテンツ制作環境」、放送技術が医療など他分野で応用された例を紹介する「放送技術の活用と展開」の5つのコーナーが設けられている。
挨拶をおこなったNHK放送技術研究所 所長の谷岡健吉氏は、今年の展示内容について「スーパーハイビジョンが家庭に導入されることのすばらしさを来場者に感じてもらえるよう力を入れた」と説明する。
また「今年の技研公開のテーマは“技術の力がテレビを変える"。これまで技研が中心となってBSデジタル放送や地上デジタル放送など開発してきた。今年度のテーマは我々が新たなメディアを開発していくという心構えを表現した」という。
技研はEBU(欧州放送連合)やABU(アジア・太平洋放送連合)と連携して技術開発やデジタル化の推進活動を行うなど、近年グローバル化を進めており、今回はその国際的な活動内容に関する展示も行われる。谷岡氏は「これからも世界の先頭に立って自分たちの手で技術を変革するという気持ちで活動していく」と意気込みを語った。
以下、要注目の展示内容を紹介する。
■スーパーハイビジョンシアター
450インチ(10m×5.5m)の巨大スクリーンを設置した視聴室で、7,680×4,320画素のスーパーハイビジョン映像と、22.2chの高臨場感音響が体験可能。約5分間の日本の四季折々の風景を撮影した映像を視聴することができる。
■3300万画素広ダイナミックレンジプロジェクター
先日ニュースでもお伝えした通り(関連ニュース)、NHKと日本ビクター(株)が共同開発した3,300万画素のD-ILAプロジェクターの展示が行われている。
展示するプロジェクターは、7,680×4,320画素のスーパーハイビジョンをフル解像度で表示することができる。D-ILA素子は4枚使用され、色変調用にRGBそれぞれ3枚の4K2Kデバイスが使用されるほか、輝度変調用に8,192×4,320画素のデバイスが用いられる。またダイナミックレンジの広さも特徴で、光を色変調と輝度変調部を分離することで黒の輝度を沈め、コントラスト比は100万対1を実現している。
展示ブースでは、静止画のみではあるが約5分間の視聴デモが行われ、圧倒的な黒の表現力を実際に体験することができる。
なお今後は、スーパーハイビジョンカメラからの映像信号を、本プロジェクター用の色変調画像と輝度変調画像にリアルタイムで変換できる装置を、日本ビクターと共同で開発していくという。
(Phile-web編集部)