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パイオニア、世界初の16層光ディスクを開発ー容量400GB、BDと互換性も

公開日 2008/07/07 17:47
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パイオニアが開発した16層光ディスク
パイオニア(株)は、400GBの容量を持つ再生専用光ディスクの開発に世界で初めて成功したことを発表した。

1記録層あたりの記録容量がブルーレイ・ディスクと同じ25GBで、その記録層を16層に積層した再生専用の光ディスク。これまでの多層光ディスクでは、再生していない記録層からの不要な信号の影響や各記録層からの再生信号が微弱であることなどが問題となり、安定的に良好な再生信号を得ることが困難なため、積層する記録層の数に限界があった。同社ではDVDで培った光ディスク製造技術を活用し、他の記録層からのノイズを低減する構造を開発したことなどによりこの問題をクリア。高品位な再生信号を得られる多層光ディスクを実現した。

このディスクの読み取りシステムには、広いレンジで収差を補正する光学素子や、微弱信号を高S/N比で読み取れる受光素子を光ピックアップに採用。これにより安定的な再生信号の読み取りが実現した。また、対物レンズの光学的仕様はブルーレイ・ディスク規格と同じであることから互換性を維持することが可能だという。

今回は再生専用の多層光ディスクについての研究だが、この技術は記録型ディスクにも応用可能だとのこと。製品化の予定はまだ発表されていないが、同社では「この成果をもとに、将来予想される大容量アーカイブのニーズにお応えするため、大容量光ディスクの実現に向けてさらに研究開発を進めていく」とコメントしている。

(Phile-web編集部)

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