東芝、超解像技術を搭載した“REGZA”の新フラグシップを発表 − ZH7000/Z7000の2シリーズ
(株)東芝は、同社の薄型液晶テレビ“REGZA”シリーズの08年秋冬新製品を発表した。上位モデルは“超解像技術”や、進化した“おまかせドンピシャ高画質・プロ“を搭載する「ZH7000」「Z7000」の2つのシリーズだ。
フラグシップのZH7000シリーズは、超解像技術“レゾリューションプラス”をはじめとする高画質設計を採用するとともに、300GBのHDDを内蔵し、充実の録画機能を搭載する。ラインナップは下記の通り。
ZH7000シリーズ
・「52ZH7000」(52V型)/11月上旬発売/¥OPEN(予想実売価格530,000円前後)
・「46ZH7000」(46V型)/11月上旬発売/¥OPEN(予想実売価格450,000円前後)
・「42ZH7000」(42V型)/11月中旬発売/¥OPEN(予想実売価格380,000円前後)
春夏モデルのフラグシップであるZH500シリーズには用意されていなかった42V型のモデルが新たに追加された。
本体にはユーザー自身で交換が可能な、東芝製2.5インチ300GB HDDを内蔵。外付のUSB/LAN HDDへのネットワーク録画機能も備える。パネルは半光沢処理を施した広色域10ビット駆動対応のフルHD倍速液晶パネルを搭載。52V型、46V型はVA方式、42V型がIPS方式となる。HDMI入力はx.v.ColorやDeepColor、1080/24pの映像信号入力に対応するVer.1.3a対応の端子を4系統備える。ダイナミックコントラストは52V型、46V型が30,000対1、42V型が11,000対1。
もう一つの上位機種であるZ7000シリーズの内容は以下の通り。
Z7000シリーズ
・「46Z7000」(46V型)/10月下旬発売/¥OPEN(予想実売価格400,000円前後)
・「42Z7000」(42V型)/10月下旬発売/¥OPEN(予想実売価格350,000円前後)
・「37Z7000」(37V型)/10月下旬発売/¥OPEN(予想実売価格280,000円前後)
春夏モデルのZV500シリーズに相当するラインで、新たに大型の46V型モデルが加わっている。
外部にUSB/LAN HDDを接続してネットワーク録画が楽しめる。パネルは全モデルとも半光沢処理を施した広色域10ビット駆動対応のフルHD倍速液晶パネルを搭載。46V型はVA方式、42V型・37V型がIPS方式となる。HDMI入力は、x.v.ColorやDeepColor、1080/24p対応のVer.1.3a端子を4系統備えている点はZH7000シリーズと同様。ダイナミックコントラストは46V型が30,000対1、42V型が11,000対1、37V型が13,000対1。
両シリーズともに、チューナー構成は地上・BS・110度CSデジタルが2基、地上アナログが1基搭載され、電子番組表は視認性の高い「レグザ番組表・ファイン」を搭載。「ダビング10」にも対応している。
地デジやDVDの映像がより高精細に楽しめる「超解像技術」を搭載
両シリーズにとって最大の特徴は、新たにCellブロードバンドエンジンの開発技術をベースにした「超解像技術」を採用し、テレビ単体で1920×1080画素のフルHD映像へのアップコンバート表示に対応したアルゴリズムを搭載している点だ。今回同社が発表したZH7000/Z7000シリーズのほか、別項で紹介するFH7000シリーズは、「再構成型」の超解像技術を搭載する世界初の民生用のデジタルテレビとなる。
今回の超解像技術は、1,440×1,080画素の地上デジタル放送や、720×480画素のDVD映像を、REGZAのフルHDパネルで視聴するのにふさわしい、精細感のある映像で表示できるよう搭載されたものだ。従来のスケーリングによるアップコンバートよりも、さらに高精細な映像をつくり出せる点が特徴だ。
本体に搭載された新しい映像処理エンジン「メタブレイン・プレミアム」には、新開発の超解像処理LSIが搭載されている。入力された映像信号は、フォーマットを判別し、フィルム検出/ノイズ検出/ヒストグラム検出/周波数ヒストグラム検出処理を通過後に、エッジ部/テクスチャ部/平坦部の3種類に分類され、主に細密な映像のテクスチャー部について超解像処理が行われる。
超解像処理ついては、はじめに「入力画像」からアップスケーリングにより最大1920×1080画素の「仮の高解像度画像」を設定。次段で仮の高解像度画像に滑らかな点広がり関数(撮像モデル関数)をかけて、いったん「低解像度画像」にダウンコンバート処理を行った後、これと「入力画像」との差分を検出し、間の誤差を最小にするように高解像度画像を「復元」することで理想状態の高解像度画像を導き出すというものだ。これにより、従来のアップスケーリング処理では実現できなかった高精細な映像を表示する。
また前段の解析処理により分類されたエッジ部については、超解像処理LSIに搭載された新型LTI(Luminance Trangent Improver)回路により、リアルなエッジを再現。回路に採用された新画像パターン抽出アルゴリズムにより、ノイズなどの単発パルスに対する過強調をなくし、ノイズ感を抑えた、より自然な輪郭補正が行われる。これにより、映像の立体感や奥行感がさらに高められるという。
なお、超解像処理の効果はテレビの映像メニューから、「強」より「弱」までの「5段階」で設定が調整できる。また1920×1080画素のフルHD映像が入力された際には、超解像処理は行われないものの、「メタブレイン・プレミアム」による高画質化技術により画質改善が行われる。さらに、同社が発表した高精細技術「XDE」を搭載したレコーダー“VARIDA”シリーズやDVDプレーヤー「SD-XDE1」から、HDMI経由でXDEによる高画質化処理が行われた映像がテレビに入力された場合は、レグザリンクのHDMIコントロール機能により映像を最適化して出力する。
“おまかせドンピシャ高画質”がさらに進化
前モデルのZH500/ZV500シリーズから採用された映像モードである「おまかせモード」もさらに進化し、そのコンセプトネームも“おまかせドンピシャ高画質・プロ”となった。「おまかせモード」は、ユーザーが視聴する部屋の環境や、画面に映し出される映像信号の内容をリアルタイムで解析し、映像を最適な画質に自動調整する機能であるが、新たに視聴環境やコンテンツに応じて超解像処理を最適化する機能が加わった。また新開発の周波数帯域別ヒストグラム検出により、映像シーンに応じてシャープネスの自動制御を行い、最適な画質に補正する機能も設けられている。
また周囲照度やテレビの後ろの壁面など視聴環境がユーザーの脳内補正に及ぼす視覚的影響を軽減するため、周囲照度に連動する輝度ガンマ補正/輝度別彩度補正も搭載された。
「おまかせモード」時のユーザーカスタマイズについては、ダイナミックガンマのゲインが暗部・明部で独立して制御可能になった。これによって画づくりの自由度が一段と高められている。またヒストグラム・バックライトのゲインも制御できるようになり、暗い環境での明るい画像入力時に眩しさを抑え、より自然で目にやさしい映像表示が可能になった。
その他、シーンごとにヒストグラムを作成し映像信号を補正する「パワー・質感リアライザー」、シーンごとの輝度変化に応じてシャープネスを調整する「パワー・ディテールリアライザー」は前モデルを踏襲。24コマ/秒のフィルムコンテンツを、各5コマずつリピートし120コマ/秒表示する「5-5フィルムモード」も搭載する。
上位モデルならではの充実した録画&ネットワーク機能
録画機能についてはZH500/ZV500シリーズの高い完成度を引き継いでいる。EPGは視認性の高い「レグザ番組表・ファイン」を搭載。「簡単連ドラ予約」など充実した録画機能を採用するほか、ジャンル別や連ドラ別に録画済みの内容を表示して、見たい番組がすぐに探せる「録画リスト」もリモコンのボタンひとつで呼び出せる。「今すぐニュース」「ちょっとタイム」機能もボタンひとつで操作できる。視聴中の番組がすぐに録画できる「録画」ボタンも設けられたほか、リモコンの「再生」ボタンを押せば、最後に見ていた番組をすぐに再生したり、スキップボタンで前後の番組を選ぶこともできる。録画内容の早見早聞再生は1.5倍速対応。
ネットワーク機能については、同社のレコーダー“VARDIA”シリーズとの連携を高める「レグザリンク・ダビング」機能が新設された。本機能では、REGZAからローカル暗号で内蔵HDDやUSB/LAN HDDに録画した番組をDTCP-IP方式で保護し、DTCP-IPに対応したVARIDAシリーズの新機種「RD-X8/S503/S303」にLAN経由でレコーダーのHDDへ無劣化でダビングできる。ダビングしたコンテンツをさらにDVDにムーブしてライブラリ化することも可能だ。なお「レグザリンク・ダビング」は、テレビとレコーダー間をホームネットワーク経由で接続した際だけでなく、機器間をLANケーブルでダイレクトに接続して使うこともできる。
サーバーダビング機能については前モデルに同じく、ホームネットワーク経由でDTCP-IP対応のHDDサーバーなどにダビングができる。ダビングされた番組は、録画したREGZA以外のDTCP-IP対応テレビやノートPCなどでも共有して視聴できる。
HDMI CECコントロール機能を含む、テレビのリモコンで様々な接続機器が操作できる「レグザリンク」にも対応している。今回のモデルではPCとの連携機能が向上されている点も特徴だ。「PCファイン・ゲームモード」を選択時には、PC/ゲームの1080p信号が入力された際の4:4:4処理が可能になり、色にじみが改善されている。また東芝製ノートPCとの接続時には、PCの画面表示モードに合わせて最適な画質が楽しめるようになった。
ZH7000/Z7000の全モデルが「アクトビラビデオ・フル」、「ひかりTV」のハイビジョン映像配信サービスに対応する。なお、ZH500シリーズに搭載されていたワンセグ放送の同時録画機能については、今回フラグシップのZH7000シリーズの52V型/46V型のみに搭載されている。
「AUDYSSEY EQ」の採用や上質な“新デザイン”
音声面では新たに「AUDYSSEY EQ」の技術を搭載し、テレビ本体に搭載するスリムスピーカーや、キャビネットによって生じるひずみを低減。256箇所の周波数における精密なイコライジングによって補正し、にごりのないサウンドと、フラットな音場再現を可能にしている。
前フラグシップモデル同様に「ドルビーボリューム」も採用され、テレビ番組の視聴中、CMへ切り替わるタイミングなど、視聴コンテンツや入力ソースの違いによって生じる音量レベルのばらつきを、自動的に一定、かつ均一に保ち、常時快適な音量でテレビを楽しむことができる。またボリュームを絞った小音量再生時にも、聴き取りやすい音声を実現している。
さらにEPGの番組ジャンル情報を自動参照し、テレビの音声モードを自動調整する“おまかせドンピシャ高音質”機能も搭載された。
サウンドシステムはZH7000が2.5cmトゥイーター、3.5cmフルレンジスピーカー、3.0cmウーファーによる「6スピーカー・3ボックスシステム」構成のスピーカーシステム、ならびにイコライザー機能のDSP、クラスDデジタルパワーアンプとの組み合わせによる“パワー・レグザオーディオ ”を採用。Z7000は軽量・高剛性が特徴の竹繊維を用いたスピーカーシステムやイコライザー搭載のDSP、クラスDデジタルアンプとの組み合わせによる“新レグザオーディオ・プロ”となる。
本体のデザインは、スタンドの形状をZH500/ZV500シリーズで採用されていたスクウェアタイプからブーメランタイプへ変更。ブーメランスタンドの色もブラックとし、本体ベゼル部の色と統一感を持たせ、インテリアとの調和を目指した進化を遂げている。
【問い合わせ先】
東芝家電ご相談センター
TEL/0120-1048-86
(Phile-web編集部)
フラグシップのZH7000シリーズは、超解像技術“レゾリューションプラス”をはじめとする高画質設計を採用するとともに、300GBのHDDを内蔵し、充実の録画機能を搭載する。ラインナップは下記の通り。
ZH7000シリーズ
・「52ZH7000」(52V型)/11月上旬発売/¥OPEN(予想実売価格530,000円前後)
・「46ZH7000」(46V型)/11月上旬発売/¥OPEN(予想実売価格450,000円前後)
・「42ZH7000」(42V型)/11月中旬発売/¥OPEN(予想実売価格380,000円前後)
春夏モデルのフラグシップであるZH500シリーズには用意されていなかった42V型のモデルが新たに追加された。
本体にはユーザー自身で交換が可能な、東芝製2.5インチ300GB HDDを内蔵。外付のUSB/LAN HDDへのネットワーク録画機能も備える。パネルは半光沢処理を施した広色域10ビット駆動対応のフルHD倍速液晶パネルを搭載。52V型、46V型はVA方式、42V型がIPS方式となる。HDMI入力はx.v.ColorやDeepColor、1080/24pの映像信号入力に対応するVer.1.3a対応の端子を4系統備える。ダイナミックコントラストは52V型、46V型が30,000対1、42V型が11,000対1。
もう一つの上位機種であるZ7000シリーズの内容は以下の通り。
Z7000シリーズ
・「46Z7000」(46V型)/10月下旬発売/¥OPEN(予想実売価格400,000円前後)
・「42Z7000」(42V型)/10月下旬発売/¥OPEN(予想実売価格350,000円前後)
・「37Z7000」(37V型)/10月下旬発売/¥OPEN(予想実売価格280,000円前後)
春夏モデルのZV500シリーズに相当するラインで、新たに大型の46V型モデルが加わっている。
外部にUSB/LAN HDDを接続してネットワーク録画が楽しめる。パネルは全モデルとも半光沢処理を施した広色域10ビット駆動対応のフルHD倍速液晶パネルを搭載。46V型はVA方式、42V型・37V型がIPS方式となる。HDMI入力は、x.v.ColorやDeepColor、1080/24p対応のVer.1.3a端子を4系統備えている点はZH7000シリーズと同様。ダイナミックコントラストは46V型が30,000対1、42V型が11,000対1、37V型が13,000対1。
両シリーズともに、チューナー構成は地上・BS・110度CSデジタルが2基、地上アナログが1基搭載され、電子番組表は視認性の高い「レグザ番組表・ファイン」を搭載。「ダビング10」にも対応している。
地デジやDVDの映像がより高精細に楽しめる「超解像技術」を搭載
両シリーズにとって最大の特徴は、新たにCellブロードバンドエンジンの開発技術をベースにした「超解像技術」を採用し、テレビ単体で1920×1080画素のフルHD映像へのアップコンバート表示に対応したアルゴリズムを搭載している点だ。今回同社が発表したZH7000/Z7000シリーズのほか、別項で紹介するFH7000シリーズは、「再構成型」の超解像技術を搭載する世界初の民生用のデジタルテレビとなる。
今回の超解像技術は、1,440×1,080画素の地上デジタル放送や、720×480画素のDVD映像を、REGZAのフルHDパネルで視聴するのにふさわしい、精細感のある映像で表示できるよう搭載されたものだ。従来のスケーリングによるアップコンバートよりも、さらに高精細な映像をつくり出せる点が特徴だ。
本体に搭載された新しい映像処理エンジン「メタブレイン・プレミアム」には、新開発の超解像処理LSIが搭載されている。入力された映像信号は、フォーマットを判別し、フィルム検出/ノイズ検出/ヒストグラム検出/周波数ヒストグラム検出処理を通過後に、エッジ部/テクスチャ部/平坦部の3種類に分類され、主に細密な映像のテクスチャー部について超解像処理が行われる。
超解像処理ついては、はじめに「入力画像」からアップスケーリングにより最大1920×1080画素の「仮の高解像度画像」を設定。次段で仮の高解像度画像に滑らかな点広がり関数(撮像モデル関数)をかけて、いったん「低解像度画像」にダウンコンバート処理を行った後、これと「入力画像」との差分を検出し、間の誤差を最小にするように高解像度画像を「復元」することで理想状態の高解像度画像を導き出すというものだ。これにより、従来のアップスケーリング処理では実現できなかった高精細な映像を表示する。
また前段の解析処理により分類されたエッジ部については、超解像処理LSIに搭載された新型LTI(Luminance Trangent Improver)回路により、リアルなエッジを再現。回路に採用された新画像パターン抽出アルゴリズムにより、ノイズなどの単発パルスに対する過強調をなくし、ノイズ感を抑えた、より自然な輪郭補正が行われる。これにより、映像の立体感や奥行感がさらに高められるという。
なお、超解像処理の効果はテレビの映像メニューから、「強」より「弱」までの「5段階」で設定が調整できる。また1920×1080画素のフルHD映像が入力された際には、超解像処理は行われないものの、「メタブレイン・プレミアム」による高画質化技術により画質改善が行われる。さらに、同社が発表した高精細技術「XDE」を搭載したレコーダー“VARIDA”シリーズやDVDプレーヤー「SD-XDE1」から、HDMI経由でXDEによる高画質化処理が行われた映像がテレビに入力された場合は、レグザリンクのHDMIコントロール機能により映像を最適化して出力する。
“おまかせドンピシャ高画質”がさらに進化
前モデルのZH500/ZV500シリーズから採用された映像モードである「おまかせモード」もさらに進化し、そのコンセプトネームも“おまかせドンピシャ高画質・プロ”となった。「おまかせモード」は、ユーザーが視聴する部屋の環境や、画面に映し出される映像信号の内容をリアルタイムで解析し、映像を最適な画質に自動調整する機能であるが、新たに視聴環境やコンテンツに応じて超解像処理を最適化する機能が加わった。また新開発の周波数帯域別ヒストグラム検出により、映像シーンに応じてシャープネスの自動制御を行い、最適な画質に補正する機能も設けられている。
また周囲照度やテレビの後ろの壁面など視聴環境がユーザーの脳内補正に及ぼす視覚的影響を軽減するため、周囲照度に連動する輝度ガンマ補正/輝度別彩度補正も搭載された。
「おまかせモード」時のユーザーカスタマイズについては、ダイナミックガンマのゲインが暗部・明部で独立して制御可能になった。これによって画づくりの自由度が一段と高められている。またヒストグラム・バックライトのゲインも制御できるようになり、暗い環境での明るい画像入力時に眩しさを抑え、より自然で目にやさしい映像表示が可能になった。
その他、シーンごとにヒストグラムを作成し映像信号を補正する「パワー・質感リアライザー」、シーンごとの輝度変化に応じてシャープネスを調整する「パワー・ディテールリアライザー」は前モデルを踏襲。24コマ/秒のフィルムコンテンツを、各5コマずつリピートし120コマ/秒表示する「5-5フィルムモード」も搭載する。
上位モデルならではの充実した録画&ネットワーク機能
録画機能についてはZH500/ZV500シリーズの高い完成度を引き継いでいる。EPGは視認性の高い「レグザ番組表・ファイン」を搭載。「簡単連ドラ予約」など充実した録画機能を採用するほか、ジャンル別や連ドラ別に録画済みの内容を表示して、見たい番組がすぐに探せる「録画リスト」もリモコンのボタンひとつで呼び出せる。「今すぐニュース」「ちょっとタイム」機能もボタンひとつで操作できる。視聴中の番組がすぐに録画できる「録画」ボタンも設けられたほか、リモコンの「再生」ボタンを押せば、最後に見ていた番組をすぐに再生したり、スキップボタンで前後の番組を選ぶこともできる。録画内容の早見早聞再生は1.5倍速対応。
ネットワーク機能については、同社のレコーダー“VARDIA”シリーズとの連携を高める「レグザリンク・ダビング」機能が新設された。本機能では、REGZAからローカル暗号で内蔵HDDやUSB/LAN HDDに録画した番組をDTCP-IP方式で保護し、DTCP-IPに対応したVARIDAシリーズの新機種「RD-X8/S503/S303」にLAN経由でレコーダーのHDDへ無劣化でダビングできる。ダビングしたコンテンツをさらにDVDにムーブしてライブラリ化することも可能だ。なお「レグザリンク・ダビング」は、テレビとレコーダー間をホームネットワーク経由で接続した際だけでなく、機器間をLANケーブルでダイレクトに接続して使うこともできる。
サーバーダビング機能については前モデルに同じく、ホームネットワーク経由でDTCP-IP対応のHDDサーバーなどにダビングができる。ダビングされた番組は、録画したREGZA以外のDTCP-IP対応テレビやノートPCなどでも共有して視聴できる。
HDMI CECコントロール機能を含む、テレビのリモコンで様々な接続機器が操作できる「レグザリンク」にも対応している。今回のモデルではPCとの連携機能が向上されている点も特徴だ。「PCファイン・ゲームモード」を選択時には、PC/ゲームの1080p信号が入力された際の4:4:4処理が可能になり、色にじみが改善されている。また東芝製ノートPCとの接続時には、PCの画面表示モードに合わせて最適な画質が楽しめるようになった。
ZH7000/Z7000の全モデルが「アクトビラビデオ・フル」、「ひかりTV」のハイビジョン映像配信サービスに対応する。なお、ZH500シリーズに搭載されていたワンセグ放送の同時録画機能については、今回フラグシップのZH7000シリーズの52V型/46V型のみに搭載されている。
「AUDYSSEY EQ」の採用や上質な“新デザイン”
音声面では新たに「AUDYSSEY EQ」の技術を搭載し、テレビ本体に搭載するスリムスピーカーや、キャビネットによって生じるひずみを低減。256箇所の周波数における精密なイコライジングによって補正し、にごりのないサウンドと、フラットな音場再現を可能にしている。
前フラグシップモデル同様に「ドルビーボリューム」も採用され、テレビ番組の視聴中、CMへ切り替わるタイミングなど、視聴コンテンツや入力ソースの違いによって生じる音量レベルのばらつきを、自動的に一定、かつ均一に保ち、常時快適な音量でテレビを楽しむことができる。またボリュームを絞った小音量再生時にも、聴き取りやすい音声を実現している。
さらにEPGの番組ジャンル情報を自動参照し、テレビの音声モードを自動調整する“おまかせドンピシャ高音質”機能も搭載された。
サウンドシステムはZH7000が2.5cmトゥイーター、3.5cmフルレンジスピーカー、3.0cmウーファーによる「6スピーカー・3ボックスシステム」構成のスピーカーシステム、ならびにイコライザー機能のDSP、クラスDデジタルパワーアンプとの組み合わせによる“パワー・レグザオーディオ ”を採用。Z7000は軽量・高剛性が特徴の竹繊維を用いたスピーカーシステムやイコライザー搭載のDSP、クラスDデジタルアンプとの組み合わせによる“新レグザオーディオ・プロ”となる。
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【問い合わせ先】
東芝家電ご相談センター
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(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドTOSHIBA
- 型番52ZH7000
- 発売日2008年11月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格530,000円前後)
【SPEC】●サイズ:52V型 ●パネル:フルHD 倍速10bit広色域 半光沢VA方式 ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 ●内蔵ハードディスク:300GB ●番組表:レグザ番組表ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●消費電力:369W ●外形寸法:1257W×850H×353Dmm ●質量:38.5kg
- ブランドTOSHIBA
- 型番46ZH7000
- 発売日2008年11月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格450,000円前後)
【SPEC】●サイズ:46V型 ●パネル:フルHD 倍速10bit広色域 半光沢VA方式 ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 ●内蔵ハードディスク:300GB ●番組表:レグザ番組表ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●消費電力:320W ●外形寸法:1113W×755H×316Dmm ●質量:29.5kg
- ブランドTOSHIBA
- 型番42ZH7000
- 発売日2008年11月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格380,000円前後)
【SPEC】●サイズ:42V型 ●パネル:フルHD 倍速10bit広色域 半光沢IPS方式 ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 ●内蔵ハードディスク:300GB ●番組表:レグザ番組表ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●消費電力:256W ●外形寸法:1009W×702H×316Dmm
- ブランドTOSHIBA
- 型番46Z7000
- 発売日2008年10月下旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格400,000円前後)
【SPEC】●サイズ:46V型 ●パネル:フルHD 倍速10bit広色域 半光沢VA方式 ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 ●番組表:レグザ番組表ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●消費電力:315W ●外形寸法:1108W×752H×316Dmm ●質量:27.0kg
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