【更新情報アリ】タッチ操作対応の携帯電話も発表
ソフトバンク、iPhone用のワンセグチューナーを発売
■mixiやニコニコ動画など5社と提携
会見では、iPhone 3Gを始めとするソフトバンクモバイルの携帯電話用コンテンツサービスにおいて、ミクシィやニワンゴなどインターネットサービスを提供する5社との提携についても発表された。
提携が発表されたのは、「mixi」を運営する(株)ミクシィ、「ニコニコ動画」を(株)ドワンゴと共同運営する(株)ニワンゴ、「MySpace」を運営するマイスペース(株)、「モバゲータウン」を運営する(株)ディー・エヌ・エー、そしてヤフー(株)の5社。
会見には各社の社長が勢揃い。ミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏が「mixiはモバイル端末でのユーザーが増えている」と語りソフトバンクモバイル用に「mixiウィジェット」を用意すると表明したほか、ニワンゴ代表取締役社長の杉本誠二氏は「ソフトバンクモバイル公式サイトとしてニコニコ動画モバイルを11月4日からサービスを開始する」と宣言し、ソフトバンクユーザー限定コンテンツを提供していくことなどを説明した。
そのほか、マイスペース代表取締役社長の大蘿(たいら)淳司氏、そしてヤフー取締役兼COOの喜多埜裕明氏からも両社がそれぞれウィジェットを提供していくことが明かされた。また、ディー・エヌ・エー代表取締役社長の南波智子氏は「公式サイトも勝手サイトも分け隔て無くオープン化していくソフトバンクモバイルさんの思想に大きく賛同した」と、提携に至った理由を説明。同社も専用ウィジェットを提供するなど、5社それぞれにソフトバンクモバイルと連携を強化していく。
また、発表会ではソフトバンクが改選を提供するディズニーモバイルの新製品「DM003SH」の発売や、ティファニーとのコラボレーションモデルなどについてもアナウンスされた。
ティファニーとのコラボレーションモデル発表では、白戸(ホワイト)家としてCMに出演している上戸彩さんと樋口可南子さんもステージ上に登場。ティファニー製プラチナパネルに合計537個(約18.34カラット)のダイヤモンドをあしらった同機種を孫代表から手渡され、写真撮影に応じた。
以下、会見で行われた質疑応答の模様をお届けする。
Q.ウィジェット対応機種はまだ「931SH」の1機種のみだが、今後プラットフォームとしてどのように展開していくのか。また、世界展開などの戦略も考えているのかを教えて欲しい。
A.今後発売になる主要メーカーの機種はほとんどウィジェット対応となる。世界展開については、既にソフトバンクとチャイナモバイル、ボーダフォンが合弁会社を作っている。この3社のウィジェットのプラットフォームの共通化を進化させていき、世界最大のものとしたい。
Q.夏商戦で端末市場の販売はあまり好調でなかったように思う。年末商戦に向けて販売のポイントをどう考えているのか。
A.ソフトバンクは攻め一辺倒。とにかくユーザーに新しい端末や新しい機能を提示し、ワクワク感やドキドキ感を与えていく。また、来年、再来年にかけては製品のロングライフ化、オープンプラットフォーム化を進めていきたい。短期間で端末が売れなくなってしまうのではなく、長い目でファンを開拓していけるようにしたい。
Q.ソフトバンクショップ販売員のスキルアップやサポート体制についてどう考えているのか。
A.特別なプログラムを受けさせる「iPhoneマスター」という制度を10月から作り、現在1万数千名のスタッフがiPhoneマスターとなっている。ここで培ったノウハウはiPhoneだけでなくスマートフォンでも活かしていけるだろう。
Q.地方でのハイスピードエリア拡大の展開予定について教えて欲しい。
A.ソフトバンクモバイルユーザーのトラフィック全体の80数パーセントについては、既にHSDPA(High Speed Downlink Packet Access。W-CDMAを拡張した高速パケット通信規格)化している。今後はこの割合を広げていく予定だ。
Q.来年2月に改定予定の「安心保証パック」について聞かせて欲しい。現在は月額498円で提供中だが、他社は同様のサービスを315円で提供している。こうした点を他社並みのものにする考えはあるのか。
A.我々の安心保証パックは保守サービスだけでなく、そのほかの様々なサービスをまとめてパック化した商品。フルパッケージの商品なので単純な保証プランとの比較はできない。
Q.年末商戦に向けてどのような見通しを立てているのか教えて欲しい。
A.数についてはやってみないと分からない部分もあるが、我々はユーザーに常に感動を提供していく、インターネットを進化させていくという考えを持っている。こうした考えの下で今日も新製品を発表した。おかげさまで17ヶ月連続で純増ナンバーワンも達成し、ブランドイメージ調査も毎月向上し続けている。ユーザー数が増え続けているし、ちょうど割賦販売が始まってからおよそ2年ということで機種変更の需要もこれから伸びてくるのではないか。
Q.他社に先駆けて2年分割のスーパーボーナスを採り入れて、そろそろ機種変更か他社への乗り換えを検討し始めるユーザーが出てくる時期だと思う。既存ユーザーを囲い込むためのサービスやキャンペーンは予定しているのか。
A.スーパーボーナスを全国展開する前に一部で先行してテスト販売をしていた。そのユーザーはもう購入から2年を過ぎているが、他社へ乗り換えてはいない。「ただとも」などに満足して頂けているのだろう。機種変更のためのキャンペーンなどは常時様々な形で展開していきたい。キャンペーンが一番得意なのはソフトバンクだという自負心がある。