ソニー、ポケットサイズの超小型VAIOノート「typeP」を発売

発表会には、ソニーマーケティング(株)ITビジネス部門の松原昭博氏と、ソニー(株)VAIO事業本部PC事業部の赤羽良介氏が出席。typePについての説明を行った。

最初に登壇した松原氏は、「これまで“VAIO”には“Video”、“Audio”、“Integrated”、“Operation”という意味を込めていたが、昨年7月にこれを見直し、新たに“Visual”、“Audio”、“Intelligent”、“Organizer”と再定義した」と、VAIOブランドの思想についてコメント。こうした思想に基づいて「VAIOから、より新しい、より楽しいPCの使い方を提案する」と宣言し、typePをマスコミに披露した。

また、松原氏は「現在ネットブック市場が大きくなってきており、およそ20％くらいを占めるほどに成長している。しかし、typePはネットブックとは一線を画すものだと考えて開発を進めてきた」ともコメント。「“ポケットスタイルPC”として、携帯電話と同じように、いつでもどこでも持ち運べる手放せないPCを意識したサイズやファッション性にこだわり抜いている」と、開発に当たってのコンセプトを明かし、「新しいマーケットを創造し、PC市場に新しい風を吹き込みたい」と意気込みを語った。

赤羽氏は製品のデザインなどについて説明。「ダイレクトメールに使われている封筒とほぼ同じサイズであることが最大の特徴だ」と、本体サイズの小ささをアピールした。

また、赤羽氏は「エナジースターのロゴを除き、PCにつきものである各種ステッカー類も見えるところからは一切排除した」とも語り、「見ただけでも持ち出したくなる仕上がりになっている」と、デザインにも徹底的にこだわったことを説明した。

そして、「typePが目指したものは“外に持ち出すPC”であり、低価格に包括したネットブックとは発想が全く異なる」と、赤羽氏も同製品とネットブックとの違いについて言及。「プライベートなシーンで本当に持ち出したくなるような、VAIOらしいサイズと使い勝手で、新しいライフスタイルを創造できるものと考えている」と、同製品はビジネスシーン向けのネットブックとは異なる視点に立っていることを強調した。


以下、会見で行われた質疑応答の模様をお届けする。

Q.ネットブックやB5サイズのモバイルノート、そして今回の製品との位置づけについて再度説明して欲しい。
A.typePは常に持ち歩いてもらうことを目指した商品で、現在あるネットブックとは全く違うものだと考えている。また、B5のラインナップはモバイルながらも最高のパフォーマンスを追求している。ユーザーの好みによって、typePとB5ノートを使い分けてもらうといったところを目指している。

Q.いわゆる純粋なネットブックは参入する考えは現在のところ持っていないのか。
A.将来のことは分からないが、ユーザーがVAIOに期待しているのはtypePのような驚きや感動を与えるものだと思う。今はtypePを普及させることに全力を尽くしていく。

Q.発売1年以内での販売目標台数を教えて欲しい。
A.全く新しい商品なので、数のことは正直よく分からない。この商品で新しい市場を創造し、そこで100％のシェアを取っていきたいとは考えている。

Q.ネットブック市場についてはどのように考えているのか。ネットブック市場も狙っていくのか、それとも新しい市場創造を狙っていくのかを教えて欲しい。
A.全く新しい市場を創ってそこでシェアを伸ばしていきたいと考えている。


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