0.5秒程度の遅延を約0.03秒以下に低減
NHK、ハイビジョン映像を低遅延で送ることができるワイヤレスカメラを開発
NHKは、ハイビジョン映像を低遅延で送ることができるワイヤレスカメラを開発した。
今回開発された製品は、従来は0.5秒程度かかっていた遅延を1映像フレーム(約0.03秒)以下と改善。ハイビジョン映像の無線伝送方式に42GHzまたは55GHzのミリ波帯を用いたことにより、遅延を抑えることに成功したという。
ミリ波帯の電波は直進性が強く、遮へい物により電波が弱められるため、安定に伝送することが難しく実用化が遅れていた。その問題点を、ワイヤレスカメラからの電波をキャッチする受信機を4台使用し、複数の受信機の信号を組み合わせて最大にする手法「ダイバーシティ合成」を用いることで解決した。
これまで、ワイヤレスカメラや有線カメラを複数台用いる番組では、ケーブルの有無でカメラごとに遅延が異なり、演出上の制約が生じるという問題点があった。新開発のカメラでは出演者の口元をアップで撮影しても音声とのズレが気になることもなく、有線カメラの映像との切り替えでも違和感を生じないようになるという。
NHKでは、昨年末の紅白歌合戦で同カメラを実際に使用。ワイヤレスでの機動性に加え、込み入った場所でもケーブル・レスで動き回れることによる安全面でのメリットも確認したとしている。
今回開発された製品は、従来は0.5秒程度かかっていた遅延を1映像フレーム(約0.03秒)以下と改善。ハイビジョン映像の無線伝送方式に42GHzまたは55GHzのミリ波帯を用いたことにより、遅延を抑えることに成功したという。
ミリ波帯の電波は直進性が強く、遮へい物により電波が弱められるため、安定に伝送することが難しく実用化が遅れていた。その問題点を、ワイヤレスカメラからの電波をキャッチする受信機を4台使用し、複数の受信機の信号を組み合わせて最大にする手法「ダイバーシティ合成」を用いることで解決した。
これまで、ワイヤレスカメラや有線カメラを複数台用いる番組では、ケーブルの有無でカメラごとに遅延が異なり、演出上の制約が生じるという問題点があった。新開発のカメラでは出演者の口元をアップで撮影しても音声とのズレが気になることもなく、有線カメラの映像との切り替えでも違和感を生じないようになるという。
NHKでは、昨年末の紅白歌合戦で同カメラを実際に使用。ワイヤレスでの機動性に加え、込み入った場所でもケーブル・レスで動き回れることによる安全面でのメリットも確認したとしている。