【更新】ソニー、4倍速表示/アクトビラビデオ・フル対応の“BRAVIA”W5/F5シリーズを発売

AVCで録画した番組のネットワーク経由での再生にも対応しており、すべての録画モードでルームリンクを利用できる点も特徴。従来はBDレコーダーがAVC録画モードだと、BDとブラビア間でルームリンク機能が利用できなかった点が改善された。

また、リモコンに「お気に入り」ボタンを装備し、好みのチャンネルを登録しておくことも可能。例えば、CSの契約チャンネルをお気に入り登録しておくことで、外部入力に切り替えて階層を辿るといった従来の手間を省くことができる。お気に入りはUSBメモリー内のコンテンツも登録でき、JPEGデータ15個、MP3データ15個までの登録が可能。

そのほか、シーンセレクト機能を搭載。同機能を「オート」に設定しておくことで、EPGから読み取った番組のジャンル情報や接続機器に合わせて、画質と音質のモードを自動で切り換える。録画した番組の場合も、番組ジャンル情報をHDMI経由で出力する機器の場合、シーンセレクト機能が利用できる。

シーンセレクトには「シネマ」「スポーツ」「ミュージック」「フォト」「ゲーム」「グラフィックス」という各モードも搭載。リモコンに装備された専用ボタンを押して自分で好みのモードを選択することもできる。シーンセレクトを切り、画質と音質をスタンダード/ダイナミックモードに戻すことも可能だ。

また「省エネスイッチ」（関連ニュース）も搭載。そのほか、デジカメ写真などの表示では、ハードウェアでデコードする仕様となっており、スライドショーの表示速度が上がっている点も特徴だ。

なお、本機に合わせた各種アクセサリーの発売も決定している。コーナーカットデザインを採用したシアターラック3機種のほか、本体にデザインマッチさせたバータイプのフロントサラウンドシステムが発売される。発売する製品は下記の通り。詳細は別項でお伝えする。

シアターラック
・「RHT-G1550」　4月24日発売　￥OPEN（予想実売価格150,000円前後）
・「RHT-G950」　4月24日発売　￥OPEN（予想実売価格110,000円前後）
・「RHT-G550」　6月25日発売　￥OPEN（予想実売価格80,000円前後）

フロントサラウンドシステム
・「HT-CT500」　6月25日発売　￥OPEN（予想実売価格60,000円前後）

本日行われた記者向け説明会では、ソニーマーケティング（株）ディスプレイマーケティング部の粂川滋氏が、新商品の機能や国内マーケットの需要動向などを紹介した。

同氏は国内の薄型テレビ市場について、「世界同時不況の影響で昨秋から需要が落ち込んだが、2011年のアナログ停波に向け、2009年から3年間は1,000万台を超える市場規模を維持すると考えている」と予測。中でも最大のターゲットはブラウン管テレビを使用しているユーザーで、「この新規需要の拡大に向け、低消費電力のV5/J5シリーズを発表した」と述べた。もう一つのターゲットは、「2000年代初頭に液晶テレビを購入したAV先進層の買い換え・買い増し需要」で、これらのユーザーに向けたモデルが今回のW5/F5シリーズだ、と説明した。

また粂川氏は、「BRAVIAには『画質へのこだわり』『佇まいへのこだわり』『環境へのこだわり』の3つのこだわりがあり、これは今後も継続していきたい。今回のW5/F5シリーズでは、画質については4倍速ラインナップの拡充、佇まいについては壁寄せスタイルやデザインマッチしたシアターシステムのラインナップ、また環境については業界トップクラスの省エネ性能を実現した。それに加えてフェリカポートやアクトビラ ビデオ・フルへの対応など、新しいテレビの楽しみ方の提案も行っている」と新製品の出来映えに自信を見せた。