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「スイングパノラマ」の最大角度も拡大

【動画アリ】ソニー、コンパクト機初の「Exmor R」搭載“Cyber-Shot” 2モデルを発売

公開日 2009/08/06 13:15 Phile-web編集部
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同社では本日、都内にて製品発表会を実施。発表会では、ソニー(株)コンスーマープロダクツ&デバイスグループパーソナル イメージング&サウンド事業本部 イメージング第2事業部 事業部長の佐藤裕之氏が製品説明を担当した。

ソニー(株)コンスーマープロダクツ&デバイスグループパーソナル イメージング&サウンド事業本部 イメージング第2事業部 事業部長 佐藤裕之氏

席上、佐藤氏は裏面照射型である「Exmor R」の優位性などを改めて説明するとともに、「Cyber-shotoで目指すのは“新写真文化”の創造。そのための製品・ソリューションを提供していく」とコメント。新写真文化の創造を提供していくために重要なポイントとして、センサーやレンズ、画像処理エンジンなど「カメラ性能の追求」、パノラマ撮影や高速連写などによる「新しい映像の楽しみ方」、ユーザーインタフェイスの改良などでの「使い勝手の向上」という3点が重要だと考えていることを明かした。

また、製品に関しては「高い暗所撮影能力に加え、パノラマ撮影などのご好評頂いている機能を非常にコンパクトでスタイリッシュなサイズに凝縮できたと思っている」と胸を張り、「これからも“高画質革命”を続けていく」と力強く宣言した。

佐藤氏に続いては、ソニーマーケティング(株)コンスーマーAVマーケティング部デジタルイメージングマーケティング部 統括部長の下野裕氏が登壇。新製品のマーケティング戦略について説明した。

ソニーマーケティング(株)コンスーマーAVマーケティング部デジタルイメージングマーケティング部 統括部長 下野裕氏

下野氏は「美しさ、一新。」という新“Cyber-shot”のキーメッセージを発表。「世界初となる裏面照射型CMOSセンサー搭載デジタルカメラによって、従来の“高画質”の基準を一新させたい」と製品の完成度に自信を見せた。

キーメッセージは「美しさ、一新。」

また、下野氏は国内マーケットの状況にも言及。国内向けデジタルカメラの出荷台数の推移などをグラフで示し、マーケットの現状と今後への展望を述べた。

ソニーでは、2009年度の市場を前年度比90%となる867万台と予想。しかし、下野氏は「経済不況などもあり、業界自体は10%程度シュリンクすると考えているが、867万台という数字は2003年から2005年までの実績よりも多い」と語る。

デジタルカメラの国内出荷台数の推移

続いて下野氏は「ここ数年間で最も特徴的なことは、2005から2007にかけてデジタルカメラ市場が前年を上回って成長しているということ。これは何かというと、デジカメが高機能化することで買い換え需要が発生しているということだ」とコメント。「我々としても2009年、2010年にかけてマーケットを拡大させていきたい」と言葉を続ける。

そのための施策として下野氏は、「ユーザーが潜在的に持っている不満点の解消と、従来にない新しい写真の楽しみ方を提案することの2点が重要になるだろう」と語る。

また、下野氏はユーザーの購入形態に関する新規購入と買い換え・買い増しの割合の変遷を紹介。1997年には90%以上のユーザーが新規購入者だったのに対し、2009年1月時点での新規購入者は21.6%となっていることを明かし、「およそ8割を占める買い換え・買い増し需要が現在のデジタルカメラ市場を支えている」と説明する。

ユーザーの購入形態の推移

これを受けて、「現在所有している製品よりも良い商品を出すこと、それがマーケットを活性化させる大きなポイントだ」とコメント。現在、ユーザーの間には暗所撮影の画質に対して潜在的な不満があるとの調査結果を明かし、「Exmor R」を搭載した新製品がそうした不満に対応するものであることを改めてアピールした。

以下、質疑応答の模様をお送りする。

Q.各社が新商品を発表しており、中には3Dなど目新しいものも出てきている。ソニーは画質という基本性能を推していくということだが、そうした点についてはどう考えたのか。
A.今回はカメラの基本である撮影機能を重視したが、パノラマなどの新しい提案も盛り込んでいる。そうした提案は今後も引き続き行っていく。

Q.ソニーはイメージセンサーを様々なメーカーに提供する立場でもあると思うが、他社に提供開始する時期などを教えて欲しい。また、「Exmor R」搭載の一眼レフカメラの予定はないのか。
A.他社への提供という点に関しては公表できない。「Exmor R」は小型な点が特徴。サイズが十分にとれる一眼レフカメラについては、現状のものでも高画質化を図れていると考えている。

Q.現状のデジタルカメラ市場におけるソニーの立ち位置はどのあたりにあるのか。また、新製品を出すことによってどのようなポジションを目指していくのかを教えて欲しい。
A.現在、業界における我々のシェアは約21%と推測している。今まではなかなかカメラメーカーと認識してもらえなかった面もあった。今回のような製品でユーザーからカメラメーカーとして認識してもらえるようなブランドになっていきたい。

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