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EXシリーズの思想や技術を継承

パイオニア、日欧合作のスピーカー新モデル「SERIES7」5機種を発売

公開日 2009/10/13 18:22 Phile-web編集部
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パイオニア(株)は、日欧合作の“International Project”シリーズの新モデルとして、「SERIES7」5機種を11月上旬に発売する。

モデル名と価格は以下の通り。

・トールボーイ「S-71」¥118,000(1本/税込)
・センタースピーカー「S-71C」¥59,000(税込)
・ブックシェルフ「S-71B-LR」¥94,000(ペア/税込)
・サブウーファー「S-71W」¥100,000(税込)
・スピーカースタンド「CP-71B」¥53,000(ペア/税込)

SERIES7。右から時計回りにS-71、S-71C、S-71B-LR+CP-71B、S-71W

■全機種共通の特徴

同社のInternational Projectシリーズでは、すでにSERIES8、SERIES3が発売されているが、本シリーズはそのあいだに位置づけられ、現行のS-A77系の実質的な後継シリーズとなるモデル。これまでのSERIES8/3と同様、日欧エンジニアが合作したほか、フランス人デザイナーを起用したスタイリッシュなデザインも特徴となる。

なおデザイン面での特徴は、回折効果による音の濁りを排除し、強度も高めるラウンドフォルムとしたほか、グリルを装着した状態で、バッフル面を凸凹のないフラットな仕上げとする「フラッシュサーフェスデザイン」を採用したことが挙げられる。

S-71(グリル装着時)

S-71(グリルを取ったところ)

パイオニアのスピーカーシステムは、最上位にTADが位置づけられ、その下にEXシリーズを展開。International Projectシリーズは、価格的にはその下にラインナップされるものだが、SERIES7にはEXシリーズやSERIES8の思想や技術を継承している。

サブウーファー以外の全モデルがパイオニアオリジナルの13cm同軸ドライバーを搭載。S-71はミッド/トゥイーター、S-71B-LRとS-C71Cはウーファー/トゥイーターとして使用している。ウーファーはアラミド振動板で、トゥイーターにはHSDOM技術によって開発したチタンドームトゥイーターを採用し、50kHzまでの広帯域再生を可能としている。なお、S-71/S-71C/S-71B-LRの3モデルの振動板素材を統一化することで各スピーカーの音色を揃わせているため、シームレスな音場を実現している。

13cm同軸ドライバーを搭載

S-71のウーファー、S-71B/S-71Cの同軸ドライバーにはスクエアワイヤー仕様ボイスコイルを搭載。通常の丸型ワイヤーでは、あいだに隙間が空いたり、1本1本の線同士が点接触になるなどの問題があるが、スクエアワイヤーではこれらの問題がなく、磁気エネルギーのロスが少なく、強度が上がるというメリットがあるという。

S-71B-LR

またSERIES8の全機種はフェーズコントロール設計が施されている。録音された音の位相のズレを解消する技術で、スピーカーについては全正相接続によるクロスオーバーネットワークや音響的な位相整合設計を施し、サブウーファーはLPFバイパス機能を搭載することで、位相マッチングを図っている。

■トールボーイ「S-71」の特徴

さらにS-71では、定在波を除去することにチャレンジ。特に従来の方法では除去しにくかった上下方向の定在波を取るため、コンピューターによりキャビネットやドライバーの位置を最適化する「ABD」(Acoustic Balanced Drive)と、キャビネット内の定在波を効率よく除去する特許技術「AFAST」(Acoustic Filter Assisted System Tuning)を組み合わせ、低音のエネルギーロスを最小限にしながら、定在波の影響を大幅に減少させたという。

またS-71は、空気の流れを考慮した最適バスレフ設計を施すことで、小音量から大音量までの特性の変化を最適化し、ポートノイズも最小化した「ハイリニアリティーポート」を搭載。低域の量感、質感を高めたと説明している。

なおS-71のベースは円錐形スパイクの3点支持構造で、安定した設置を実現。後方には2つの転倒防止用のフットが設置されている。

S-71のベース部

■サブウーファー「S-71W」の特徴

サブウーファー「S-71W」は、最大出力280Wのアンプと、磁気回路のリニアリティーを高め、ワイドゴムエッジやアラミド繊維ダンパーを採用した新開発の25cmコーン型ウーファーを搭載。ポートにはABD技術を応用したデュアルポートを搭載し、定在波を除去するほか、上述したようにフェーズコントロール設計も施されている。

デザインは継ぎ目ラインのない、クリーンなルックが特徴。背面の突起も極力排除しているという。エンクロージャーには21mmの板材を採用し、内部はアンプ部とスピーカー部を独立させた構造を採用。キャビネットの塗装はサテンブラック仕上げで、熟練した職人が手作業で仕上げを行っているという。

【問い合わせ先】
パイオニア(株)
カスタマーサポートセンター
TEL/0120-944-222

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