背景ぼかし、美肌モードも新搭載
【更新】ソニー、3D/フルHD動画対応で第2世代「Exmor R」搭載の“サイバーショット”新モデル
■「ソニーはフルハイビジョンにこだわる」 - 製品発表会詳報
同社では本日、製品発表会を実施。ソニーマーケティング(株)コンスーマAVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部 統括部長の下野裕氏らが出席し、製品や市場動向などについて説明を行った。
下野氏は最初に、日本国内のカメラ市場規模に言及。2007年度には台数ベースで1,250万台、金額ベースで3,890億円だった市場が、2008年度に1,210万台で3,450億円、2009年度には1,140万台で2,980億円と縮小しているというデータを挙げ、「これは非常に大問題だ。新しいマーケットを作っていく商品を出すことによって、カメラそのもののマーケットを活性化していきたい」と語った。
またこの点について「既存のカテゴリーで頑張ることももちろんだが、新たなマーケットを作り出していくことも大切だと思っている」ともコメント。NEX-5/3によってデジタル一眼市場でブランドシェア20%以上を獲得したことなどについても触れ「総合カメラメーカーとして新しいカメラのスタイルを提供し、ビジネスを拡大していきたい」とした。
そして下野氏は、コンパクト機、一眼レフ、ビデオカメラ全てを含めた総合カメラ実売シェアデータも紹介。AVCHDでのフルハイビジョン動画撮影に対応した「DSX-TX7
また、「DSX-TX7」と「DSC-HX5V」ではフルハイビジョン動画撮影とExmor Rがユーザーの購入動機として大きかったという調査結果も公表。今回の新製品もAVCHDフルハイビジョン対応である点に触れ、プロモーションにおいても「『もうフルハイビジョンがあたりまえ』 - 写真も動画もプレミアム画質 - 」をキーメッセージに、テレビCMを放映する予定であると説明した。
フルハイビジョン動画撮影については、製品詳細の説明を担当したソニーマーケティング(株)コンスーマーAVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部パーソナルイメージングマーケティング課の水野雅夫氏も言及。「現在、コンパクトデジタルカメラの市場においてハイビジョン動画撮影機能搭載機は約7割の販売構成比となっている」と現状を紹介し、「ソニーとしては、その中でもフルハイビジョンのラインナップを拡大した」と同社の強みをアピールした。
そして、720pと1080iの情報量の違いを改めて説明。動画サイズでのきめ細やかさが約2.3倍、コマ数のなめらかさが約2倍という差があることを説明し、「同じハイビジョンだが、地デジ普及に伴う家庭でのテレビ環境の変化もあり、テレビ放送と同じ1080i方式で撮影できるという点が本製品の大きな価値だと思っている」と語った。
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q.シェアはどれくらいを目指しているのか。
A.現在、ソニーはコンパクトデジタルカメラでの台数シェアで13%から15%くらいのシェアを持っており、業界内で2番目か3番目くらいの位置だ。今回の新商品で1番を目指したい。そのためには20%くらいのシェアが必要になると思っている。
Q.発表会ではTransferJetについて言及されなかった。個人的にそろそろカメラ本体に内蔵されるのかとも思っていたのだが、そうした点についてはどうか。
A.今回の新商品は内蔵ではないが、TransferJetに対応している。今後についても、マーケットの動向を見ながらTransferJet搭載モデルについて考えていきたい。
Q.新しくなった裏面照射についてもう少し詳しく聞きたい。資料では画素数が増えたという記述くらいしかないが、それ以外での違いはあるのか。
A.高画素化することで1画素のサイズが小さくなってしまうが、カメラトータルとしての感度は維持しているという点が大きなポイントだ。
Q.カメラで3Dを楽しむという需要について、今後どうなっていくと考えているのか。
A.積極的にマーケットを開拓していきたいというのがソニーの考え。パーソナルコンテンツを3Dで楽しめるという点について、3Dのカメラは非常に重要な商品だと思っている。パーソナルコンテンツを3Dで楽しむことを積極的に提案していきたい。
Q.日本国内だけでの展開なのか。海外での展開予定などを教えて欲しい。
A.海外については、本モデルと同等のものを8月頃から順次出荷してワールドワイドに展開していく。
Q.プロモーションでは3Dをメインにしないのか。
A.決してそういうことではない。テレビでは基本的にフルハイビジョンを訴えていく。ウェブやその他媒体では3Dもしっかり訴求していく。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886