スペシャルインタビュー
<IFA2010>今年もさらなる飛躍を遂げたIFA − メッセ・ベルリン社ハイテッカー氏が成功の背景を語る
世界最大のエレクトロニクスショー「IFA2010」は、9月6日より会期後半を迎える。世界経済の不調が伝えられる中、IFA2010会場の熱気を目の当たりにすると、昨年よりもイベントがさらに成長を遂げているようにみえる。
今回はメッセ・ベルリン社 IFAグローバル統括本部長 イエンズ・ハイテッカー氏、ならびにIFA シニア・プロジェクト・マネージャー ディリク・コスロフスキー氏に、イベントの手応えを訊ねた。
− イベントは会期折り返し地点を迎えましたが、ここまでの来場者数等の成果を教えていただけますか。
ハイテッカー氏:イベントの出展社数は1,423社と2009年から22%伸び、出展面積も134,400平方メートルと、これも前年から11%伸ばすことができたことは、当社のプレスカンファレンスでお伝えした通りです。
来場者数についてはまだ会期の途中なので、具体的な数字でご報告できませんが、確かな手ごたえがあります。特にリテーラーの方々、インターナショナルなジャーナリストの方々の来場が増えているのは明らかです。IFAのもたらすインパクトが着実に大きくなっていることを実感しています。
− 9月1日・2日に実施されたプレスデイの反響はいかがでしたか。
ハイテッカー氏:プレスデイにご参加いただいたジャーナリストの方たちからの反響は上々です。3Dを中心とした様々なジャンルの製品が発表されたり、サムスンや東芝が発表したタブレットPC、ソニーのeBookリーダーなど最新のガジェットが一斉にIFAでベールを脱いだことで、IFAのイノベーティブなショーとしての魅力が強くアピールされたものと思います。ホームアプライアンスはグリーン性能がハイライトされ、エコ性能を前面に打ち出す製品がIFAに数多く登場しました。IFAは、エコメッセージをグローバルに発信する場になったと思います。
− 今年からさらにハイライトされた「IFA TechWatch」の展示、あるいは“裸眼3D”など先進技術に関する展示内容にも、来場者の関心が非常に高いように見えます。IFAはコンシューマーショーとしての魅力を強めながら、同時に先端技術がベールを脱ぎ、人々がいち早く目に触れるイベントとしての特徴をさらに濃くしたように感じます。
コスロフスキー氏:「IFA TechWatch」に関しては、従来から実施してきたイベントを、より多くの方々の目に触れるようホールを変更し、さらに来場者の方々が訪れやすいよう、導線も工夫しました。
その結果は、ブースの盛況ぶりをご覧いただければ明らかだと思います。産業界、研究界それぞれのエレクトロニクスに関連した先端技術に触れられる楽しさを、来場者の方々にも実感していただいていると思います。
ハイテッカー氏:一方、これまでデジタル化によってもものすごいスピードで進化してきた「テクノロジー」がいま、コンシューマーの「ライフスタイル」に、再度融合しようとしています。
これまでITの先進技術や製品で名をあげてきたリーディングブランドも、今後人々のライフスタイルを豊かにするサービスを、いかにして創り出し、アピールしていくかを重視しています。IFAでの展示をライフスタイルに関心のある来場者に向け、いかに魅力的に見せていくか、とても重要に捉えていると感じました。
− 「IFA iZone」のホールがとても好評ですね。iZoneの成功が今後のIFAのかたちを大きく変えていくのではないかと感じました。
ハイテッカー氏:「IFA iZone」を企画した背景は、単に新たな展示セグメントを作り出したかったのではなく、比較的小さな出展社の方々にも、IFAのグローバルなビジネスポイントとしてのメリットを最大限に活用してもらえる展示方法を提案したかったということがあります。結果として、ここまでブースが盛況になったことは、私たち主催社にとっても非常にうれしいことです。
− 日本メーカーの出展するブースと展示内容も好評のようですね。
ハイテッカー氏:そうですね。IFA2010にご出展いただいた日本メーカーの展示には勢いを感じます。IFAを通じて、ヨーロッパへ、そしてグローバルにビジネスを成功させようとする意気込みが伝わってきます。
コスロフスキー氏:ヤマハやデノン、マランツなど、一年ぶりに戻ってきていただいたブランドの展示内容も素晴らしいものばかりです。日本メーカーの展示は、リテーラーなどBtoBの来場者へのプロモーションが素晴らしい点も特筆すべき点です。グローバルなコミュニケーションポイントとしてのIFAのメリットをとても上手に活用いただいていると感じました。
− ありがとうございました。またIFA2010の具体的な成果について、詳しくうかがえる機会を楽しみにしています。
今回はメッセ・ベルリン社 IFAグローバル統括本部長 イエンズ・ハイテッカー氏、ならびにIFA シニア・プロジェクト・マネージャー ディリク・コスロフスキー氏に、イベントの手応えを訊ねた。
− イベントは会期折り返し地点を迎えましたが、ここまでの来場者数等の成果を教えていただけますか。
ハイテッカー氏:イベントの出展社数は1,423社と2009年から22%伸び、出展面積も134,400平方メートルと、これも前年から11%伸ばすことができたことは、当社のプレスカンファレンスでお伝えした通りです。
来場者数についてはまだ会期の途中なので、具体的な数字でご報告できませんが、確かな手ごたえがあります。特にリテーラーの方々、インターナショナルなジャーナリストの方々の来場が増えているのは明らかです。IFAのもたらすインパクトが着実に大きくなっていることを実感しています。
− 9月1日・2日に実施されたプレスデイの反響はいかがでしたか。
ハイテッカー氏:プレスデイにご参加いただいたジャーナリストの方たちからの反響は上々です。3Dを中心とした様々なジャンルの製品が発表されたり、サムスンや東芝が発表したタブレットPC、ソニーのeBookリーダーなど最新のガジェットが一斉にIFAでベールを脱いだことで、IFAのイノベーティブなショーとしての魅力が強くアピールされたものと思います。ホームアプライアンスはグリーン性能がハイライトされ、エコ性能を前面に打ち出す製品がIFAに数多く登場しました。IFAは、エコメッセージをグローバルに発信する場になったと思います。
− 今年からさらにハイライトされた「IFA TechWatch」の展示、あるいは“裸眼3D”など先進技術に関する展示内容にも、来場者の関心が非常に高いように見えます。IFAはコンシューマーショーとしての魅力を強めながら、同時に先端技術がベールを脱ぎ、人々がいち早く目に触れるイベントとしての特徴をさらに濃くしたように感じます。
コスロフスキー氏:「IFA TechWatch」に関しては、従来から実施してきたイベントを、より多くの方々の目に触れるようホールを変更し、さらに来場者の方々が訪れやすいよう、導線も工夫しました。
その結果は、ブースの盛況ぶりをご覧いただければ明らかだと思います。産業界、研究界それぞれのエレクトロニクスに関連した先端技術に触れられる楽しさを、来場者の方々にも実感していただいていると思います。
ハイテッカー氏:一方、これまでデジタル化によってもものすごいスピードで進化してきた「テクノロジー」がいま、コンシューマーの「ライフスタイル」に、再度融合しようとしています。
これまでITの先進技術や製品で名をあげてきたリーディングブランドも、今後人々のライフスタイルを豊かにするサービスを、いかにして創り出し、アピールしていくかを重視しています。IFAでの展示をライフスタイルに関心のある来場者に向け、いかに魅力的に見せていくか、とても重要に捉えていると感じました。
− 「IFA iZone」のホールがとても好評ですね。iZoneの成功が今後のIFAのかたちを大きく変えていくのではないかと感じました。
ハイテッカー氏:「IFA iZone」を企画した背景は、単に新たな展示セグメントを作り出したかったのではなく、比較的小さな出展社の方々にも、IFAのグローバルなビジネスポイントとしてのメリットを最大限に活用してもらえる展示方法を提案したかったということがあります。結果として、ここまでブースが盛況になったことは、私たち主催社にとっても非常にうれしいことです。
− 日本メーカーの出展するブースと展示内容も好評のようですね。
ハイテッカー氏:そうですね。IFA2010にご出展いただいた日本メーカーの展示には勢いを感じます。IFAを通じて、ヨーロッパへ、そしてグローバルにビジネスを成功させようとする意気込みが伝わってきます。
コスロフスキー氏:ヤマハやデノン、マランツなど、一年ぶりに戻ってきていただいたブランドの展示内容も素晴らしいものばかりです。日本メーカーの展示は、リテーラーなどBtoBの来場者へのプロモーションが素晴らしい点も特筆すべき点です。グローバルなコミュニケーションポイントとしてのIFAのメリットをとても上手に活用いただいていると感じました。
− ありがとうございました。またIFA2010の具体的な成果について、詳しくうかがえる機会を楽しみにしています。