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「HTPS事業は何ら変わらない」 − エプソン、液晶パネル撤退報道にコメント

公開日 2010/10/29 10:39 ファイル・ウェブ編集部
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同社が8月に発表し、EH-R4000などに搭載されている世界初の反射型高温ポリシリコンTFT液晶パネル「Reflective HTPS」
日本経済新聞は本日、セイコーエプソンが2011年3月に液晶パネル事業から撤退すると報道。「エプソン、液晶パネル撤退」という大見出しで、子会社であるエプソンイメージングが、鳥取工場での生産を2011年3月に終了することを伝えている。

記事では、エプソンイメージングデバイスが展開している中・小型TFT液晶ディスプレイ事業をソニーに譲渡すると説明。すでにエプソンイメージングデバイスの従業員のうち、約1,000人がソニー子会社に出向しているとしている。

また記事の中で日経新聞は、工場の閉鎖に伴い、グループ内で生産している液晶プロジェクターなど向けのパネル供給も停止し、今後は外部からの調達に切り替えるとしている。

見出しや記事を読むと、エプソンがグループ全体として液晶パネル事業から撤退するように受け止められる。

この件についてセイコーエプソン広報部に確認したところ、「エプソンイメージングデバイスの中・小型TFT液晶ディスプレイ事業を、ソニーやソニーモバイルディスプレイに移管することは2009年11月に発表済みで、工場を閉鎖することや従業員が出向していることは、その発表内容に沿ったものだ」と説明。

プロジェクター向けのパネル製造や供給については、「弊社が注力している高温ポリシリコンTFTパネル『HTPS』は我々の基幹事業の一つ。HTPSの生産や供給は、セイコーエプソン本体のTFT事業部が行っており、この事業についてはこれまでと何ら変更はない。反射型の『Reflective HTPS』も含め、従来と同じように生産・供給を続けていく」とコメントした。

日経の報道を受け、同社のホームシアター向けプロジェクターパネル生産も停止するのでは、と不安視する声もあるようだが、その心配は杞憂に終わりそうだ。

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