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SHARCやBlackfinに対応

NTTエレ、残響分離で自然なサラウンド化を実現する「HIFIREVERB」を開発

公開日 2010/11/02 18:15 ファイル・ウェブ編集部
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NTTエレクトロニクス(株)は、音声の残響を高精度に分離する新技術「HIFIREVERB」(ハイファイリバーブ)を開発した。

「HIFIREVERB」(ハイファイリバーブ)の概要

HIFIREVERBは、NTTコミュニケーション科学基礎研究所が開発した残響制御技術「Revtrina」と、ダイマジックが開発した2chスピーカー用のバーチャルサラウンド技術を統合。アナログ・デバイセズ社のDSP「SHARC」「Blackfin」に対応しており、どちらのプロセッサーでもHIFIREVERBのリアルタイム処理が可能。

コンサートホールやライブハウスなどの録音では、マイクに直接音成分と残響音成分が届けられる。HIFIREVERBでは残響制御処理により、これを「直接音+初期反射音」と「初期反射音+残響音」の2つに分離する。

残響音推定処理のブロックダイアグラム

分離した後の応用方法は様々で、5.1chシステムの場合、残響成分のみをリアスピーカーから再生することも、もちろん可能。2chシステムの場合は、ダイマジックの技術を使って直接音成分と残響音成分を2chに畳み込み、バーチャルサラウンド的な効果をねらうこともできる。さらに、車載スピーカーなど、音源とリスニングポイントが近い場合にも、広がり感のある音を得ることが可能だ。

様々なシステムに応用が可能

残響成分に着目したことで、従来は自然なサラウンド感を得ることが難しかった、モノラルソースやステレオソースのサラウンド化も容易に行えるという。

NTTエレクトロニクスでは、年内にHIFIREVERBの評価用コードを、アナログ・デバイセズ社とその代理店を通じて、AVメーカーに供給開始する。来春には残響制御技術「Revtrina」のみを用いたスタジオ向けの業務用エフェクターユニット、およびHIFIREVERBを搭載した放送局やレコード会社向けのエンコーダーユニットの発売を予定している。

放送局やレコード会社向けのエンコーダーユニットの試作機

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