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スマートフォンアプリで受信

ヤマハ、音響データ通信技術「インフォサウンド」のテレビ放送実証実験

公開日 2010/12/20 18:30 ファイル・ウェブ編集部
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ヤマハ(株)は、同社独自開発の音響データ通信技術である「インフォサウンド(INFOSOUND)」の信号を地上デジタルテレビ放送用の電波で送信し、スマートフォンアプリで受信する実証実験を行い、成功したと伝えた。

インフォサウンドの信号をテレビの放送電波に乗せた実験としては、今回全国で初めての試みになるという。実験は(株)中国放送と、コンテンツ制作会社の(株)アスコンの協力により執り行われた。

インフォサウンドはヤマハが開発したデジタル情報を音響信号に変調して伝送する技術であり、デジタル信号を広い帯域に拡散して送信する「直接スペクトラム拡散」を用いて、人間の耳ではほとんど聞こえないながら、通常のスピーカーで再生できる可聴帯域内となる約18kHz以上の高域を利用する。伝送レートは最大で約80bpsと低速ながら、耐ノイズ性が高く、10m以上の領域にデータを伝送することが可能だ。電波ではなく音を使う技術であることから、既存のスピーカー設備を使用して、複数の受信機へ同時にデータを配信することができる点も特徴だ。スピーカーのボリュームで到達範囲を制御できるため、場所に応じたサービスも提供できる。

本技術を応用したサービスとしては、スピーカーから出た短い情報符号を携帯端末のマイクで受信し、サーバーでURL情報に変換する仕組みを用いることで、ユーザーはスピーカーに近づくだけでクーポンを受け取ったり、eコマースのサイトにアクセスして直接ショッピングが楽しめるようなサービスの展開が想定できるという。また今回の実験のように、テレビから音響IDを流すことで、番組連携サービスにも応用が可能になる。

【問い合わせ先】
ヤマハ(株)サウンド・IT開発室
TEL/053-460-2580

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