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AMDのAPU採用で動画性能も向上

エイサー、Windows7/10.1型液晶搭載のタブレットPC「ICONIA TAB W500」を発売

公開日 2011/04/13 18:25 ファイル・ウェブ編集部
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シニアプロダクトマネージャーの山下氏は、SNSやデジタルコンテンツの増加などに触れながら「IT業界では大きなパラダイムシフトが起きている」とコメント。「新しいテクノロジーやビジネスモデルの出現により、“コンテンツ作成”がメインだったデスクトップPCやノートPCから、“コンテンツ消費”がメインのスマートフォンやタブレットPCなどの需要が増えてきている。今後は様々なシーンに合わせたデバイスが必要とされると考えている」と、タブレットPCを投入した理由を説明する。

コンテンツは“作成”から“消費”へと流れが加速していると説明

なお、「ICONIA」というサブブランド名については「アイコンに触れて操作する使用方法に加えて、エイサーが初めてフルタッチデバイスを手がけるというシンボル、アイコンとしての意味も込められている」と説明。「タッチエクスペリエンス」「イマジネーション」「パーソナル」という3つのキーワードを特に重視して活動していくと語った。

ICONIAブランドではタッチエクスペリエンスなどを重視

そのほか、「AMDデュアルコア・プロセッサ C-50は低消費電力ながらも動画再生などに強い」などスペック面での実力もアピール。先に挙げたWindows OSを採用した点と併せて「職場からホームユースまでシームレスに使える」と製品の魅力を語った。

Windows OSをタブレットPCに採用する利点については、ゲストとして登壇した日本マイクロソフト(株)UX&クライアント プラットフォーム推進部 エバンジェリストの田中達彦氏も言及。「市場に出ている様々なデバイスはほとんどがWindowsで動く。つまり、多彩なハードウェアをそのまま利用できる」などWindowsの利点を挙げ「Window 7はユーザーにとって一番使いやすいものと自信を持っている」と述べた。

田中達彦氏

「特にこの10年はセキュリティに気を使ってきた」とWindowsのセキュリティ性を利用できる点などもメリットとして挙げた

また、説明会には日本エイサー代表取締役社長のボブ・セン氏も出席。震災へのお見舞いを述べるとともに、「Acerは2001年にWindows タブレットを出した。当時はネットへの常時接続やコンテンツが今のように大きく揃っていなかったので大きくヒットしなかったが、10年前からこうしたものに取り組んでいたことを分かっていただきたい」と同社の取り組みを紹介するなどした。

ボブ・セン氏

そして発表会の最後には再び山下氏が登場。「エイサーが得意とするちょっと挑戦的なコピー」と、販売活動において「おもちゃのタブなら、スマホでいいじゃないか」というキャッチコピーを使用することなどを紹介し、「従来のスマホやタブレットでは物足りなさを感じる方、慣れ親しんだウィンドウズ環境を求める方に使っていただきたい」と会見を締めくくった。

店頭などで使用する広告の例。製品をWindowsロゴのように並べている

以下、質疑応答の模様をお届けする。

Q.震災によって生産計画への影響は出ていないのか。

A.一時期影響はあったが、幸いにして現在は全体の供給体制と生産体制に関して影響は出ていない。

Q.海外のイベントなどで参考展示されていた段階では、キーボード付きのドッキングステーションもあったようだが、今回それを販売しない理由を教えて欲しい。

A.日本向けにはキーボードは付けずにタブレットのみで販売する。タブレットでも生産性に問題はないと認識していると判断した。

Q.ビジネス用途を意識することで他社への対抗軸としようという考えでの商品なのか。

A.ビジネスでもパーソナルでも使って頂ける点で他社製品との差別化を図っていきたいと考えている。

Q.OSの戦略について聞きたい。今後はマルチOSで展開するのか、それともある程度絞っていくのか。

A.その点については状況を見ながら今後検討していく。

Q.法人向けモデルも用意するということだが、法人向けの販売体制構築などはどうなっているのか。

A.エイサーはコンシューマー向けというイメージが強いかもしれないが、2年前から法人向け営業も本格的にやっており、昨年は社内の売上比率が2割というところまできている。法人販売については有力な代理店にも協力していただいている。

Q.今回の法人向けモデルの販売目標はどれくらいなのか。

A.全商品として6対4という比率を目標にしており、今回もそれに近づけるようにしたい。

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