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有機ELファインダーの特徴などをアピール

ソニー幹部がカメラ市場動向や新製品の魅力を解説 − 北川景子さんと浅野忠信さんも登場

公開日 2011/08/24 20:39 ファイル・ウェブ編集部
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「アクセサリーも充実しているし、一眼は重たいと思っている女性にもファッション感覚で持ってもらえるものになっている」と語る北川さんは、「好きなものを一眼クオリティで撮るともっと大切に思えたりするんじゃないかと思う」ともコメント。「カメラに苦手意識がある方、若い女性にも気軽に挑戦してもらえたらいいなと思っている」と言葉を続けた。

そして浅野さんも「思いつきですぐ撮りたくなるので瞬間を切り取れるのがありがたい。動いている被写体もきちんと収めてくれる」と製品に魅力を感じているとコメント。「俳優仲間とちょっとした短編などが撮影の合間に撮れてしまうのではないかとも思った」と、動画機能にも魅力を感じことを明かした。

浅野さんが新製品を手に取り記者席を撮影する一コマも

■質疑応答

Q.ソニーのなかでのDI事業の位置付け、役割を改めて訊きたい。どういう方向にもっていきたいのか。

A.長年やってきていることもありシェアも高く、高収益も獲得してきた。社内での位置付けは変わらない。収益を支え続けるのが役目だと思っている。この業界はまだまだ発展の余地があると思っている。小型機は始めたばかりなので、ここに大きく期待している。今は数百万台規模だが1000万台、2000万台規模まで伸びると見ている。既存の一眼カメラ市場が1200〜1300万台規模なので、これに匹敵するくらいには伸びると思うし、伸ばしていきたい。

また、スマートフォンなど新たなデバイスによってカメラ市場が落ちているとも言われているが、それによって新たな市場も誕生しつつある。市場を増やす方向にリソースを割いて開発を続けていきたい。

Q.現状のシェアとこれからの目標を教えて欲しい。

A.個別のシェアについては開示していない。αについては15%を狙っていくとかねてから言っており、昨年はほぼ達成できた。新商品でも15%いけるだろうと皆様に思って頂ければ幸いだ。ミラーレスの数値も公表していないが高いシェア、できればハンディカムくらいのシェアを獲得していきたいと思っている。

Q.ミラーレス市場が拡大しているという話があるが、新メーカーの参入や欧米市場での課題についてはどう認識しているか。

A.たしかに欧米ではミラーレス機はまだまだまだこれからだ。参入企業も少ないので、より多くの会社に参入してもらい市場を活性化していくような状況となり、健全な競合ができるという状態になってくれるのは大歓迎だ。まだ大手が参入していないのでラブコールを送りたいくらいだ。そのなかで我々は内製デバイスなどで特徴を出していくことで勝ち残っていけると思っている。少なくとも大きな市場になるには2〜3年はかかるのではないか。それに備えて我々も色々な形でリソースを投入して開発を続けている。

Q.α77は他社でのプロ機と言えるくらいの部分もあるかと思うが中級機と紹介されている。ソニーにおけるプロ機へのトランスルーセントテクノロジーの投入予定などはあるのか。

A.プロ機の定義はいろいろあるが、プロ機のハードルはまだまだ高いと思っている。α77からのお客様のフィードバックを反映してこれからを検討していきたい。

Q.デジタルカメラも各社が平準化するなかでミラーレスにどういう期待をしているか。意気込みなどがあれば訊きたい。

A.デジタルカメラ市場は一般的にはスマホなど新しいデバイスに浸食されはじめている。そのなかでそうしたデバイスにはできないような新しい映像表現を実現できるものとして、コンパクトデジカメからのステップアップ候補としてミラーレス一眼を捉えている。新しい映像の楽しみ方を提案して新たな市場を大きくしていきたい。

Q.昨今は女子カメラなどという言葉をあるが、商品ターゲットはどこに置いているのか。

A.想定以上にコンデジからのステップアップする女性ユーザー、既存一眼のエントリー機からの2台目としてNEXを購入する方が多かった。こうした部分の拡大はまだまだ期待できると思っている。NEX-C3はまさに女性をターゲットにしたものだ。α65とNEX-5Nについてもステップアップが期待できると思っており、女性をターゲットに積極的にプロモーションしていく。

Q.24MBpsを活かせる環境が少ないなかで、今回の製品のようなスペックを搭載してきた意図は何か。

A.高画素で犠牲になりがちなノイズについてBIONZで解決の目処がたった。難しいものにチャレンジしたいというエンジニアの思いもあったのだろう。責任者としても24Mbpsくらいのスペックがあったほうがいいと思っている。

画素数については、かなり以前から「このへんで充分じゃないか」という議論がずっと出てきている。技術的にどのくらいまで突き詰めていけるのかをやっていった結果が今回の新製品の画質につながった。実際に体験して頂くとこうしたスペックが必要なのだと感じていただけると思う。しかし、今後必ずしも画素数だけでやっていけるとも思っていない。感度や階調表現などを高める技術も追求していきたい。

Q.ソニーのカメラのサポートについては、専業メーカーと比べると貧弱なイメージがある。そのあたりについてビジョンなどがあれば訊きたい。

A.カメラのサポートは非常に広い領域になるかと思う。カメラ専業メーカーと比べまだまだ我々は歴史が浅い。プロユースのサポートについては勉強しなければいけない部分が多い。コンシューマについては、セミナーを行っていたり、トータルソリューションをしっかりと説明できるサポートを準備できていると思っている。もちろん弱い領域もあるが強みをさらに伸ばしてサポートを行っていきたい。

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