大いに盛り上がるプレイベント会場
<CES>CES Unveiledレポート ー スマートフォン/タブレット周辺グッズが充実
米国時間の1月10日より開幕する2012 international CES。いよいよ開幕まで前々日と迫った現地時間の1月8日には、プレスを対象としたイベント「CES Unveiled」が開催された。会場となったベネチアンホテルは過去最多数ともいえるほどの世界各国から集まったプレスが参加、始まる前から長蛇の列を作り大きな賑わいを見せた。
もちろん、展示内容も今年のAV機器の盛り上がりを期待させる内容となっている。
今年の特徴として総じて言えるのは、昨年からブレイクしているスマートフォン/タブレットデバイスを意識したブースが多く見受けられたということ。ここアメリカでは日本よりもその動きが顕著なようで、スマートフォン/タブレットデバイスを日常の生活と結びつけるようなグッズも多数展示されている。ここではその中から特に興味深かった製品をいくつかご紹介したい。
3M Touch Systems
建築からオフィス関連用品まで、実に幅広い事業展開を行っている3Mからは、タッチパネルの分野を担う3M Touch Sysyemsが出展。特にタッチパネルをそのままテーブルに活用した「3M Multi-Touch Collaboration Table」に高い注目が集まっていた。
同社が誇る静電容量方式「3M PCT」を採用したこのタッチパネルは、20指のタッチ機能や6mm/秒の超高速タッチレスポンスを実現したもの。指先のタッチに対する精度や耐久性などに優れており、環境変動に対して強く、また長寿命なのが特徴だ。
このパネルを活用することにより、ホームネットワーク上にあるミュージックビデオや映画、写真、そして同一環境にあるスマートフォンなどを表示することができ、あらゆる操作をテーブル上で行うことができるようになる。次世代のスマートハウスへ向けた提案といえるだろう。
Marvell
通信やストレージなどのシリコンソリューションを提供しているMarvellからは、”世界中の子供ひとりひとりにラップトップを”というコンセプトを持つ非営利団体「One Laptop per Child 」との共同プロジェクトとなる頑丈なタブレットデバイス「XO 3.0」の完全バージョンが出品されていた。
XO 3.0は、世界中の教育レベルの向上を目的として現在45カ国、25の言語で配布されている同社のラップトップの後継として開発されたもの。このタブレットデバイスには、同社のARMADA PXA618 SOCプロセッサとAvastar Wi-FiのSOCが搭載されており、OSはAndroidとLinuxの両方をサポートしている。
主に発展途上国へ向けて開発されたことだけあり、その機能は実にユニーク。特に手回し式とソーラーパネルによる受電も可能というポイントに高い注目が集まっているようだ。
QOOQ
フランスに本拠を置くUnowhy社のQOOQというブランドのブースでは、個性的なタブレットが注目を集めている。「The QOOQ Tablet」は”キッチンのためにデザインされたタブレットデバイス”とというコンセプトを持つモデルだ。
本機は10インチの液晶を装備したWi-Fiに対応するタブレットデバイスで、なかでも特徴的なのは10人のシェフによるビデオを含めた500を超えるレシピ集があらかじめ用意されていることだ。もちろん、さらにレシピ等のデータを追加することも可能で、用意されているその数は3,500を上回っている。
また、キッチンに置くことを前提としているため、食品や油などあらゆる汚れに耐えるガラススクリーンを搭載したほか、フランス生まれらしいデザインも注目。ウェブブラウザや音楽プレーヤー、メール、写真アルバム、インターネットラジオ、天気予報アプリ、ノート、タイマー、FacebookなどのSNSにも対応しているなど、タブレットデバイスに要求される基本的な機能も全て備えている。ここアメリカでは399ドルで販売されるとのことだ。
ION
パソコンと連動したUSB端子搭載のアナログターンテーブルやDJ機器等が日本でも人気の高いIONでは、iPadに関連した製品が登場した。
特に来場者の視線を釘付けにしていたのは、「GUITAR APPRENTICE」。すでに日本でも発売されている「PIANO APPRENTICE」同様、iPad用アプリである「GUITAR APPRENTICE App」をインストールしたiPadを本製品にドッキングして、本物のギターさながらに演奏することを可能にする製品だ。ネック部分に用意されたボタンを押さえることで音階が代わり、単音からコードまで演奏することができる。
この他にもiPadのゲームを、さながらアーケードゲームを楽しむかのようにプレイできる「iCade」やiPhoneをポータブルゲーム機とする「iCade Mobile」などを出展している。
Fructel AB
通信業界における電子機器の開発などを行っているSvepという企業のグループに属しているFructel ABのブースでは、iOS、Androidデバイスの両方に対応したゲームコントローラー「GEMETEL」を出品。すでにEU諸国で販売されている製品で、イギリスでは£50で販売されている。
本機は他社のコントローラーではあまりみかけないBluetooth採用であるため、本体との物理的な接続なしで手軽にゲームが楽しめるのが特徴となっている。実際にゲームをプレイする時の環境も移動中は本体に組み込んで、自宅にて大画面でプレイしたいという時はスマートフォン/タブレットデバイスをテレビと接続し、Bluetoth同期させたGAMETELのみを手にしてプレイするなど、さまざまなシチュエーションに対応している点が大きな魅力だろう。
さらに、内部にUSB充電式のバッテリーも内蔵しており、9時間の連続使用と可能としている点も見逃せない。日本での発売はまだ未定とのことだ。
AUDIOFLY
スマートフォン/タブレットデバイスに関連して、日本でも依然と高い人気を獲得しているヘッドフォンも日本では見かけないブランドが出展。AUDIOFLYは、ミュージシャンやオーディオエンジニアなどからなる設計チームを持つアメリカのヘッドフォンブランド。ドライバーやマグネット、そしてケーブルに至るまでゼロから開発しているという。
会場で特に注目を集めていたのが、同社フラッグシップモデルのカナル型ヘッドフォン「AF78」。ダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュアドライバーからなる9mmのデュアルドライバー方式を採用したほか、ケーブルコネクターも独自に型をおこし成形したハイグレード品を採用。
ケーブルには独自のAudioflexフラット編組ケーブルの採用に加え、ケブラー補強導体と優れた耐久性を誇るアウターシース「CARDURAファブリック」を採用している。
現地アメリカでは$199で販売されているとのことだ。
POWERTECH
iPhone関連のユニークな電源関連機器が高い注目を集めた台湾のPOWERTECH社。わずか1.1cmの薄さに3Pコンセントと給電用のAタイプのUSB端子を装備した「The Ultra Slim Power」は、そのスタイリッシュな外観と、壁に直接差し込んで使用できるという使い勝手で、今年のCES Innovations Awardsを受賞した製品である。
これまで、USB端子を装備したプラグアダプターは多数登場していたが、こうしたタップそのものに搭載されたものは少なく、本機は非常に貴重な存在と言えそうである。
Herbert Richter
車や自転車にiPhoneをマウントする「iGrip」が日本でも話題となったドイツのHerbert Richterも出展。
以前よりヨーロッパ諸国を中心として、カーナビとしてタブレットデバイスを使用するというニーズは多かったが、同社では自転車と車、両方へ簡単にマウントできるスマートフォン周辺グッズで高い人気を獲得している。
今回のCES UnveiledではiPhone用に加えBlackberry端末用の製品も展示。海外における移動時のスマートフォン需要の高さを感じさせる製品だ。
もちろん、展示内容も今年のAV機器の盛り上がりを期待させる内容となっている。
今年の特徴として総じて言えるのは、昨年からブレイクしているスマートフォン/タブレットデバイスを意識したブースが多く見受けられたということ。ここアメリカでは日本よりもその動きが顕著なようで、スマートフォン/タブレットデバイスを日常の生活と結びつけるようなグッズも多数展示されている。ここではその中から特に興味深かった製品をいくつかご紹介したい。
3M Touch Systems
建築からオフィス関連用品まで、実に幅広い事業展開を行っている3Mからは、タッチパネルの分野を担う3M Touch Sysyemsが出展。特にタッチパネルをそのままテーブルに活用した「3M Multi-Touch Collaboration Table」に高い注目が集まっていた。
同社が誇る静電容量方式「3M PCT」を採用したこのタッチパネルは、20指のタッチ機能や6mm/秒の超高速タッチレスポンスを実現したもの。指先のタッチに対する精度や耐久性などに優れており、環境変動に対して強く、また長寿命なのが特徴だ。
このパネルを活用することにより、ホームネットワーク上にあるミュージックビデオや映画、写真、そして同一環境にあるスマートフォンなどを表示することができ、あらゆる操作をテーブル上で行うことができるようになる。次世代のスマートハウスへ向けた提案といえるだろう。
Marvell
通信やストレージなどのシリコンソリューションを提供しているMarvellからは、”世界中の子供ひとりひとりにラップトップを”というコンセプトを持つ非営利団体「One Laptop per Child 」との共同プロジェクトとなる頑丈なタブレットデバイス「XO 3.0」の完全バージョンが出品されていた。
XO 3.0は、世界中の教育レベルの向上を目的として現在45カ国、25の言語で配布されている同社のラップトップの後継として開発されたもの。このタブレットデバイスには、同社のARMADA PXA618 SOCプロセッサとAvastar Wi-FiのSOCが搭載されており、OSはAndroidとLinuxの両方をサポートしている。
主に発展途上国へ向けて開発されたことだけあり、その機能は実にユニーク。特に手回し式とソーラーパネルによる受電も可能というポイントに高い注目が集まっているようだ。
QOOQ
フランスに本拠を置くUnowhy社のQOOQというブランドのブースでは、個性的なタブレットが注目を集めている。「The QOOQ Tablet」は”キッチンのためにデザインされたタブレットデバイス”とというコンセプトを持つモデルだ。
本機は10インチの液晶を装備したWi-Fiに対応するタブレットデバイスで、なかでも特徴的なのは10人のシェフによるビデオを含めた500を超えるレシピ集があらかじめ用意されていることだ。もちろん、さらにレシピ等のデータを追加することも可能で、用意されているその数は3,500を上回っている。
また、キッチンに置くことを前提としているため、食品や油などあらゆる汚れに耐えるガラススクリーンを搭載したほか、フランス生まれらしいデザインも注目。ウェブブラウザや音楽プレーヤー、メール、写真アルバム、インターネットラジオ、天気予報アプリ、ノート、タイマー、FacebookなどのSNSにも対応しているなど、タブレットデバイスに要求される基本的な機能も全て備えている。ここアメリカでは399ドルで販売されるとのことだ。
ION
パソコンと連動したUSB端子搭載のアナログターンテーブルやDJ機器等が日本でも人気の高いIONでは、iPadに関連した製品が登場した。
特に来場者の視線を釘付けにしていたのは、「GUITAR APPRENTICE」。すでに日本でも発売されている「PIANO APPRENTICE」同様、iPad用アプリである「GUITAR APPRENTICE App」をインストールしたiPadを本製品にドッキングして、本物のギターさながらに演奏することを可能にする製品だ。ネック部分に用意されたボタンを押さえることで音階が代わり、単音からコードまで演奏することができる。
この他にもiPadのゲームを、さながらアーケードゲームを楽しむかのようにプレイできる「iCade」やiPhoneをポータブルゲーム機とする「iCade Mobile」などを出展している。
Fructel AB
通信業界における電子機器の開発などを行っているSvepという企業のグループに属しているFructel ABのブースでは、iOS、Androidデバイスの両方に対応したゲームコントローラー「GEMETEL」を出品。すでにEU諸国で販売されている製品で、イギリスでは£50で販売されている。
本機は他社のコントローラーではあまりみかけないBluetooth採用であるため、本体との物理的な接続なしで手軽にゲームが楽しめるのが特徴となっている。実際にゲームをプレイする時の環境も移動中は本体に組み込んで、自宅にて大画面でプレイしたいという時はスマートフォン/タブレットデバイスをテレビと接続し、Bluetoth同期させたGAMETELのみを手にしてプレイするなど、さまざまなシチュエーションに対応している点が大きな魅力だろう。
さらに、内部にUSB充電式のバッテリーも内蔵しており、9時間の連続使用と可能としている点も見逃せない。日本での発売はまだ未定とのことだ。
AUDIOFLY
スマートフォン/タブレットデバイスに関連して、日本でも依然と高い人気を獲得しているヘッドフォンも日本では見かけないブランドが出展。AUDIOFLYは、ミュージシャンやオーディオエンジニアなどからなる設計チームを持つアメリカのヘッドフォンブランド。ドライバーやマグネット、そしてケーブルに至るまでゼロから開発しているという。
会場で特に注目を集めていたのが、同社フラッグシップモデルのカナル型ヘッドフォン「AF78」。ダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュアドライバーからなる9mmのデュアルドライバー方式を採用したほか、ケーブルコネクターも独自に型をおこし成形したハイグレード品を採用。
ケーブルには独自のAudioflexフラット編組ケーブルの採用に加え、ケブラー補強導体と優れた耐久性を誇るアウターシース「CARDURAファブリック」を採用している。
現地アメリカでは$199で販売されているとのことだ。
POWERTECH
iPhone関連のユニークな電源関連機器が高い注目を集めた台湾のPOWERTECH社。わずか1.1cmの薄さに3Pコンセントと給電用のAタイプのUSB端子を装備した「The Ultra Slim Power」は、そのスタイリッシュな外観と、壁に直接差し込んで使用できるという使い勝手で、今年のCES Innovations Awardsを受賞した製品である。
これまで、USB端子を装備したプラグアダプターは多数登場していたが、こうしたタップそのものに搭載されたものは少なく、本機は非常に貴重な存在と言えそうである。
Herbert Richter
車や自転車にiPhoneをマウントする「iGrip」が日本でも話題となったドイツのHerbert Richterも出展。
以前よりヨーロッパ諸国を中心として、カーナビとしてタブレットデバイスを使用するというニーズは多かったが、同社では自転車と車、両方へ簡単にマウントできるスマートフォン周辺グッズで高い人気を獲得している。
今回のCES UnveiledではiPhone用に加えBlackberry端末用の製品も展示。海外における移動時のスマートフォン需要の高さを感じさせる製品だ。