進化するスマートTV/大型有機EL/スマホ
いよいよ開幕間近!「2012 International CES」の見どころは?
今年も米国ラスベガスで、家電の総合展示会「2012 International CES」が開催される。当サイトでは連日速報ニュースやレポートをお届けする予定だ。まとめページはこちら。
会期は現地時間1月10日から13日までだが、開幕前々日の8日には「CES Unveiled」が行われ、本会場で開催される製品の一部が、プレス向けに一足先に披露される。また前日となる1月9日にはソニー、パナソニック、シャープ、サムスン電子、LG電子などの大メーカーがプレスカンファレンスを行い、新製品や新サービスなどを発表する予定だ。
なお今年は北米最大の写真関連イベント「PMA」もCESと併催されるため、カメラメーカーも重要製品を発表することが予想される。
CESはその年のトレンドを占う新技術や新製品が多数発表される非常に重要なイベントだ。既に明らかになっている情報に推測も交えつつ、CES2012の見どころを紹介していきたい。
■さらに進化を遂げるスマートTV
昨年のCESで各社が積極的にプッシュしていたスマートTV(関連ニュース)だが、今年もメーカーの期待は大きいようだ。
まず既に明らかになっているところでは、LG電子が独自プラットフォームのスマートTVに加え、同社初のGoogle TVプラットフォーム対応テレビも公開する予定。解像度3,840×2,160画素・84インチの3Dテレビにも、スマートTV機能を搭載するとしている。
そしてサムスン電子は、次世代のスマートTVを発表する、として現在ティザー動画を公開中だ(関連ニュース)。北米などですでに「SMART TV」というシリーズ名を冠したテレビを発売している同社だが、今回の動画では「future of Smart TV」と紹介され、タブレットやスマホ連携が強く示唆されている。
また東芝も、液晶テレビの「放送からビデオオンデマンドまで横断的にコンテンツを検索できる新機能を搭載し、タブレット用Appsによる連携にも対応した新商品」を出展するとコメントしている。
そのほか、明言はしていないものの、ソニーも「Wedding website for Television & Internet」というティザーサイトを立ち上げ、ネット機能を強化したテレビの登場を示唆している。
ちなみに花嫁はBravia、花婿はSony Entertainment Network。花嫁の母はトリニトロン、花婿の兄弟姉妹はMusic UnlimitedとVideo Unlimited、VPL-1000ESは石油王のリッチな伯父さん、HMZ-T1は花嫁が憧れている進歩的な伯母さん…など細かい設定がされており、ふたりの出会いからプロポーズまでを追った読み物風コンテンツも用意されているなど、なかなか面白い。
現地時間11日20:30から“Wedding Ceremony”も開かれるもようだ。場所などは明らかになっていないのだが、CES開幕2日目というビミョウな日程であるうえスタート時間も遅いため、シリアスなリアルイベントではなく、お祭り的なネット上のイベントである可能性も…?
気になるのはパナソニックだ。同社は「VIERA Will Leap to the Next Level at the 2012 International CES」というコメントが記されたカウントダウンサイトを用意するのみ。新展開がアナウンスされるのは確実だが、その特徴は機能面の向上なのか画質面の向上なのか…どちらともとれる一文だ。ただし、各社がこれだけスマートTVに注力している現状だけに、「VIERA Connect」関連で何らかの進展がある可能性は高いだろう。
■3D/4K2K/有機EL − さまざまな大型高精細テレビの登場
CES2012の大きな目玉のひとつが、LG電子ブースに登場する世界最大の55型有機ELテレビだろう。こちらにて、現時点で分かっている情報をお伝えしているが、55型という大きさはもちろんのこと、独自の「4-Color Pixels」技術と「Color Refiner」技術を搭載することで、自然で正確な色再現と鮮明で安定した映像を実現するという点にも注目が集まる。その実力をぜひ会場で確かめてレポートしたい。
また“有機ELディスプレイ”ではなく“有機ELテレビ”とうたっている本機。ベゼル幅は4mm、写真で見ると奥行きもかなりの薄さであるため、電源や接続端子等はどのように処理するのかが気になるところだ。おそらく別筐体に収めるのであろうが、その場合ディスプレイ部との接続はどのように行うのか、商品化の時期や価格は、などなど気になる点は満載。ちなみに、サムスンも大型有機ELテレビを発表すると前々から噂されている。会場で詳しい情報を入手し、お伝えしたいと思う。
そのほかにもLGは、解像度3,840×2,160画素の84型3Dテレビも発表。さらに、東芝からは55V型グラスレス3Dテレビ(日本での型番は55X3)が参考出展される予定だ。
■スマートTVを支えるスマホ/タブレットも各社から新モデル登場
スマートTVを支える大きな存在のひとつ、スマートフォンとタブレット。CESにもMotorola MobilityやHTC、ソニー・エリクソンなど数多くの関連メーカーがブースを出展しており、新たな端末が多数発表されることだろう。AV機器はもちろん、これらのデバイスについてもくわしくレポートをお届けする予定だ。
このうちソニー・エリクソンは、Facebookページにて新しいXperiaシリーズの登場をほのめかしている。昨年のCESでもXperia arcが発表されており(関連ニュース)、今回も新モデルが登場する可能性は高いと言えるだろう。
「Just a few more days until we can reveal some interesting news − what do you want it to be?(我々が興味深いニュースを明らかにできるまで、あともう数日 − どんなものであって欲しい?)」というコメントとともに掲載されているのは、新モデルの一部と思われる写真だ。左上はカメラボタン、右上は接続端子だろうか。接続端子だとしたら、この保護具合から本製品は防水対応モデルではないかと予想される。
また、カメラの下に「HD」と記された下の写真からは「HD動画撮影に対応しているモデル」ということが推測される。既に発売されているXperia arcが720p動画撮影に対応していることを考えれば、新モデルはさらにスペックアップし、フルHD動画撮影に対応するのではないだろうか。
いずれにせよ、新Xperiaが登場するとしたら、カメラ関係の機能刷新を特徴としたモデルとなる線が濃厚なようである。
■デジタルカメラ注目モデルが多数登場
今回はPMAが併設開催ということもあり、キヤノン、ニコンを筆頭にカシオ、オリンパス、シグマ、ペンタックスなどカメラメーカーが多数出展する。
富士フイルムは、先だってアナウンスしている、同社初のミラーレス一眼カメラを正式発表するともっぱらの噂だ。なんと10日に発表するはずだったリリースが、北米の金融機関Wells Fargoのサイトにフライング掲載されてしまったという報道もあったが(関連ニュース)、それによると型番は「X-Pro1」になるという。新フィルター配列やEXRプロセッサーテクノロジーを採用した、専用開発の1,600万画素のAPS-CMOSセンサーを搭載しているのが特徴のひとつ。ファインダーは第二世代のハイブリッドビューファインダーとのこと。
また、交換レンズは18mm/F2.0、35mm/F1.4、60mm/F2.4の3本のフジノン製単焦点レンズがラインナップされるようだ。
しかしこちらのリリースにも、製品の画像は登場していなかった。リリース冒頭に「X100の成功のもとに作られた製品」と書かれていることもあり、X100と同じくレトロデザインを採用するのではないかと推測する。富士フイルム初のミラーレス一眼、どんな外観となるか期待が高まるところだ。
また、ニコンブースに早速登場するフラグシップデジタル一眼「D4」にも熱い注目が集まるだろう。
■ ■ ■
以上、大づかみではあるがCES2012の見どころをまとめてみた。上に挙げた内容のほかにも、オーディオ系ではネットオーディオ周りが引き続き賑わいを見せるだろう。同時期にベネチアンホテルで開催される「T.H.E. SHOW」には、ネットワークオーディオ製品メーカーが多数軒を連ねている。
なお、編集部のTwitterアカウントでは、速報/詳報記事のヘッドラインだけでなく、現地からの「生つぶやき」も随時お届けする予定。最新情報が気になるという方は、ぜひフォローを。
会期は現地時間1月10日から13日までだが、開幕前々日の8日には「CES Unveiled」が行われ、本会場で開催される製品の一部が、プレス向けに一足先に披露される。また前日となる1月9日にはソニー、パナソニック、シャープ、サムスン電子、LG電子などの大メーカーがプレスカンファレンスを行い、新製品や新サービスなどを発表する予定だ。
なお今年は北米最大の写真関連イベント「PMA」もCESと併催されるため、カメラメーカーも重要製品を発表することが予想される。
CESはその年のトレンドを占う新技術や新製品が多数発表される非常に重要なイベントだ。既に明らかになっている情報に推測も交えつつ、CES2012の見どころを紹介していきたい。
■さらに進化を遂げるスマートTV
昨年のCESで各社が積極的にプッシュしていたスマートTV(関連ニュース)だが、今年もメーカーの期待は大きいようだ。
まず既に明らかになっているところでは、LG電子が独自プラットフォームのスマートTVに加え、同社初のGoogle TVプラットフォーム対応テレビも公開する予定。解像度3,840×2,160画素・84インチの3Dテレビにも、スマートTV機能を搭載するとしている。
そしてサムスン電子は、次世代のスマートTVを発表する、として現在ティザー動画を公開中だ(関連ニュース)。北米などですでに「SMART TV」というシリーズ名を冠したテレビを発売している同社だが、今回の動画では「future of Smart TV」と紹介され、タブレットやスマホ連携が強く示唆されている。
また東芝も、液晶テレビの「放送からビデオオンデマンドまで横断的にコンテンツを検索できる新機能を搭載し、タブレット用Appsによる連携にも対応した新商品」を出展するとコメントしている。
そのほか、明言はしていないものの、ソニーも「Wedding website for Television & Internet」というティザーサイトを立ち上げ、ネット機能を強化したテレビの登場を示唆している。
ちなみに花嫁はBravia、花婿はSony Entertainment Network。花嫁の母はトリニトロン、花婿の兄弟姉妹はMusic UnlimitedとVideo Unlimited、VPL-1000ESは石油王のリッチな伯父さん、HMZ-T1は花嫁が憧れている進歩的な伯母さん…など細かい設定がされており、ふたりの出会いからプロポーズまでを追った読み物風コンテンツも用意されているなど、なかなか面白い。
現地時間11日20:30から“Wedding Ceremony”も開かれるもようだ。場所などは明らかになっていないのだが、CES開幕2日目というビミョウな日程であるうえスタート時間も遅いため、シリアスなリアルイベントではなく、お祭り的なネット上のイベントである可能性も…?
気になるのはパナソニックだ。同社は「VIERA Will Leap to the Next Level at the 2012 International CES」というコメントが記されたカウントダウンサイトを用意するのみ。新展開がアナウンスされるのは確実だが、その特徴は機能面の向上なのか画質面の向上なのか…どちらともとれる一文だ。ただし、各社がこれだけスマートTVに注力している現状だけに、「VIERA Connect」関連で何らかの進展がある可能性は高いだろう。
■3D/4K2K/有機EL − さまざまな大型高精細テレビの登場
CES2012の大きな目玉のひとつが、LG電子ブースに登場する世界最大の55型有機ELテレビだろう。こちらにて、現時点で分かっている情報をお伝えしているが、55型という大きさはもちろんのこと、独自の「4-Color Pixels」技術と「Color Refiner」技術を搭載することで、自然で正確な色再現と鮮明で安定した映像を実現するという点にも注目が集まる。その実力をぜひ会場で確かめてレポートしたい。
また“有機ELディスプレイ”ではなく“有機ELテレビ”とうたっている本機。ベゼル幅は4mm、写真で見ると奥行きもかなりの薄さであるため、電源や接続端子等はどのように処理するのかが気になるところだ。おそらく別筐体に収めるのであろうが、その場合ディスプレイ部との接続はどのように行うのか、商品化の時期や価格は、などなど気になる点は満載。ちなみに、サムスンも大型有機ELテレビを発表すると前々から噂されている。会場で詳しい情報を入手し、お伝えしたいと思う。
そのほかにもLGは、解像度3,840×2,160画素の84型3Dテレビも発表。さらに、東芝からは55V型グラスレス3Dテレビ(日本での型番は55X3)が参考出展される予定だ。
■スマートTVを支えるスマホ/タブレットも各社から新モデル登場
スマートTVを支える大きな存在のひとつ、スマートフォンとタブレット。CESにもMotorola MobilityやHTC、ソニー・エリクソンなど数多くの関連メーカーがブースを出展しており、新たな端末が多数発表されることだろう。AV機器はもちろん、これらのデバイスについてもくわしくレポートをお届けする予定だ。
このうちソニー・エリクソンは、Facebookページにて新しいXperiaシリーズの登場をほのめかしている。昨年のCESでもXperia arcが発表されており(関連ニュース)、今回も新モデルが登場する可能性は高いと言えるだろう。
「Just a few more days until we can reveal some interesting news − what do you want it to be?(我々が興味深いニュースを明らかにできるまで、あともう数日 − どんなものであって欲しい?)」というコメントとともに掲載されているのは、新モデルの一部と思われる写真だ。左上はカメラボタン、右上は接続端子だろうか。接続端子だとしたら、この保護具合から本製品は防水対応モデルではないかと予想される。
また、カメラの下に「HD」と記された下の写真からは「HD動画撮影に対応しているモデル」ということが推測される。既に発売されているXperia arcが720p動画撮影に対応していることを考えれば、新モデルはさらにスペックアップし、フルHD動画撮影に対応するのではないだろうか。
いずれにせよ、新Xperiaが登場するとしたら、カメラ関係の機能刷新を特徴としたモデルとなる線が濃厚なようである。
■デジタルカメラ注目モデルが多数登場
今回はPMAが併設開催ということもあり、キヤノン、ニコンを筆頭にカシオ、オリンパス、シグマ、ペンタックスなどカメラメーカーが多数出展する。
富士フイルムは、先だってアナウンスしている、同社初のミラーレス一眼カメラを正式発表するともっぱらの噂だ。なんと10日に発表するはずだったリリースが、北米の金融機関Wells Fargoのサイトにフライング掲載されてしまったという報道もあったが(関連ニュース)、それによると型番は「X-Pro1」になるという。新フィルター配列やEXRプロセッサーテクノロジーを採用した、専用開発の1,600万画素のAPS-CMOSセンサーを搭載しているのが特徴のひとつ。ファインダーは第二世代のハイブリッドビューファインダーとのこと。
また、交換レンズは18mm/F2.0、35mm/F1.4、60mm/F2.4の3本のフジノン製単焦点レンズがラインナップされるようだ。
しかしこちらのリリースにも、製品の画像は登場していなかった。リリース冒頭に「X100の成功のもとに作られた製品」と書かれていることもあり、X100と同じくレトロデザインを採用するのではないかと推測する。富士フイルム初のミラーレス一眼、どんな外観となるか期待が高まるところだ。
また、ニコンブースに早速登場するフラグシップデジタル一眼「D4」にも熱い注目が集まるだろう。
以上、大づかみではあるがCES2012の見どころをまとめてみた。上に挙げた内容のほかにも、オーディオ系ではネットオーディオ周りが引き続き賑わいを見せるだろう。同時期にベネチアンホテルで開催される「T.H.E. SHOW」には、ネットワークオーディオ製品メーカーが多数軒を連ねている。
なお、編集部のTwitterアカウントでは、速報/詳報記事のヘッドラインだけでなく、現地からの「生つぶやき」も随時お届けする予定。最新情報が気になるという方は、ぜひフォローを。