メーカー別シェアなども明らかに
BCNがデジタル家電市場を分析 − TVは大型モデルが孤軍奮闘/レコーダーやデジカメも単価下落は止まる
■レコーダーも前年割れだが単価下落は回復傾向に
レコーダーもテレビ同様に軟調で前年割れ。「録画テレビ台頭を前提にした戦略立案が急務だ」と分析する。
2009年5月を起点とする同社独自のBCN指数で見ると、販売台数は2009年をやや下回り、金額はほぼ半分という結果に。ただし1TB以上のHDD搭載モデルの販売台数が3割に伸びたことなどにより、平均単価下落はストップし持ち直す動きを見せているという。
メーカー別シェアでは、パナソニックが28.7%でトップ。以下、ソニー24.8%、東芝22.2%、シャープ21.2%、三菱電機2.4%という結果になった。
機種別の台数シェアで見るとソニー「BDZ-AT350S」が9.7%でトップ。東芝“REGZAブルーレイ”「DBR-C100」が7.6%、「DBR-Z150」が6.7%、パナソニック“DIGA”「DMR-BRT220」が6.4%で続いた。パナソニックはそのほかにも「DMR-BWT520」や「DMR-BWT620」なども上位20位までにランクインしており、他メーカーでは型落ちで低価格になったモデルが多いなか、同社は新モデルが上位に入り、このことにより再びメーカー別シェアを上昇させた。
なお、レコーダーでは9割以上がBDモデルとなっているのに対し、プレーヤーにおいてはBD対応率は2割に留まり、いまだDVDプレーヤーの比率が高い。同社では「録画テレビが当たり前になりつつあるなかで、プレーヤーの比率が高まっている。今後はプレーヤーが注目されてくる可能性もあるのではないか」とした。
また、レコーダーの全体的な状況については「Wi-Fi対応など、HDD容量などだけでない価値が付いた製品が増えてきていることで値崩れを防ぎ、価格を徐々に上げてきている」ともコメントした。