有機ELテレビはグローバルで年内発売を計画
<IFA>LG、55型有機ELや84型4K液晶テレビを展示 ー 液晶テレビは“Smart TV”化を促進
LGはIFA2012のブースに、55型の有機ELテレビと84型4K液晶テレビ“UD 3D TV”という2つの注目すべき製品を出展した。各製品の特徴と今後の商品化の計画について、LG電子のグローバルマーケティングを担当するKen Hong氏に訊ねた。
まずは55型の有機ELについて。先に折原一也氏がレポート(関連ニュース)した通り、商品化は年内12月頃に予定されており、欧州/北米/韓国から販売をスタートさせる計画だ。価格は地域によって異なるが、10,000ユーロ以下が検討されている。
パネルは白色の有機ELにRGBのカラーフィルターを使うWRGB方式。解像度はフルHD。通常の2D映像のほか、パッシブ方式の3D再生にも対応している。Hong氏によれば「2010年時点からパネルの製造プロセスを変更したことで発光効率を高めている」という。ディスプレイ部の奥行きサイズはわずか4mmを実現している。
超薄ディスプレイを実現するため、チューナーやエレクトロニクス系統を内蔵する別筐体のメディアボックスを採用。ディスプレイとメディアボックスはセパレート設置ができ、機器の間は専用ケーブルで接続する。なおネットワーク接続機能も搭載しており、LGのSmartTV向けサービスを楽しむことができるようになる。
84型の4K対応“UD 3D TV”は、LGの本国である韓国で既に予約販売がスタートしており、Hong氏によれば「既に50台が売れた」のだという。韓国での販売価格は23,000ドル前後。本機もパッシブ3DやSmartTV機能に対応する。
Hong氏は本機の販売戦略については「やみくもに販売数量を狙う製品ではないと考えている。ハイエンド、エンターテインメントファンに楽しんでもらいたい製品であり、韓国では早くもそのような成果が出ている」と語る。
液晶テレビのラインナップも、今秋以降のモデルは“Smart TV”とパッシブ3D再生の機能をサポートするモデルを拡充している。
3Dは「FPR(Film Patternd Retarder)」技術によるパッシブ偏光方式を多くの機種が採用する。“Smart TV”の機能は同社独自の「Home Dashboard」UI画面を搭載。新しい「Magic Remote」コントローラーはマイク入力を搭載し、ジェスチャー操作にも対応する。独自ゲームプラットフォーム「Game World」を展開するほか、アプリプラットフォーム「LG Apps」、コンテンツが拡充された3DのVODも楽しめる。
液晶テレビは「LM960」「LM860」シリーズなどトップラインのモデルはWiDi機能も備え、対応機器の映像をワイヤレスで表示できるほか、MHLにも対応している。フレームもナローベゼル化した“CINEMA SCREEN”デザインを採用する。
LGのテレビやスマートフォンをはじめとする製品のユーザー向けに提供するクラウドサービス「LG Cloud」にも対応しており、スマートホンで撮った写真やPCに保存したコンテンツから任意のものをクラウドに同期させておき、大画面テレビで視聴しながら楽しめる。LG Cloudは5GBの無料スペースから使い始めることができるという。
テレビ製品ではGoogle TV対応の液晶テレビ「55G2」も展示し、AndroidアプリやChromeブラウザによるデモを紹介している。同社のGoogle TV第2世代機として北米に展開する本機を、来年初頭にはヨーロッパ市場で展開をスタートさせたい考えだ。
「BH9520TW」はスリムなタワー型スピーカーを採用する9.1chホームシアターシステム。会場では特設シアタールームを設けてデモを行っている。
4本のタワー型スピーカーには、正面に向かって配置されたスピーカーユニットの他に、トップに360度無指向性の拡散型“3Dスピーカー”を配置。別筐体のセンタースピーカーと合わせて、全体で9.1ch相当の音場感を再現する。また上方に向かって配置されている“3Dスピーカー”と、独自のアルゴリズム「Sound Field Expansion」により、ホームシアタールーム全体を満たす3Dサラウンドを実現するという。またテレビの画面に表示されている映像コンテンツに合わせて、サウンドの指向性をコントロールしながら出力できる「3D Sound Zooming」機能も設けた。
センターユニットにはブルーレイ3D再生にも対応するBDドライブや、HDオーディオのデコーディングに対応したアンプ、ラジオを内蔵。WiFi directやDLNAにも対応しており、PCやスマートフォン、タブレットなどに保存したコンテンツをワイヤレスでシアターシステムに送り込んで再生できる。またBluetooth機能も搭載する。
「NB3520A」はバータイプのスピーカーとWiFi方式のワイヤレスサブウーファーをセットにした、総合出力300Wの2.1chサウンドシステム。Bluetoothストリーミングにも対応している。デジタル音声入力はオプティカルを2系統とUSBを搭載。HDMIは省略されている。
「SP820」は、通常のテレビにLGの“Smart TV”シリーズ同様のネットワーク機能を提供するためのネットワークアダプター“Smart Upgrader”の最新モデル。
本機をネットワークに接続して、テレビとHDMIケーブルで接続すればLGがインターネット経由で提供するアプリやVODなど“Smart TV”のコンテンツコレクションが楽しめる。「Magic Remote」コントローラーによる操作にも対応した。WiFi機能も内蔵しており、WiFi directやDLNA、LGのSmart Share機能もサポートしている。
まずは55型の有機ELについて。先に折原一也氏がレポート(関連ニュース)した通り、商品化は年内12月頃に予定されており、欧州/北米/韓国から販売をスタートさせる計画だ。価格は地域によって異なるが、10,000ユーロ以下が検討されている。
パネルは白色の有機ELにRGBのカラーフィルターを使うWRGB方式。解像度はフルHD。通常の2D映像のほか、パッシブ方式の3D再生にも対応している。Hong氏によれば「2010年時点からパネルの製造プロセスを変更したことで発光効率を高めている」という。ディスプレイ部の奥行きサイズはわずか4mmを実現している。
超薄ディスプレイを実現するため、チューナーやエレクトロニクス系統を内蔵する別筐体のメディアボックスを採用。ディスプレイとメディアボックスはセパレート設置ができ、機器の間は専用ケーブルで接続する。なおネットワーク接続機能も搭載しており、LGのSmartTV向けサービスを楽しむことができるようになる。
84型の4K対応“UD 3D TV”は、LGの本国である韓国で既に予約販売がスタートしており、Hong氏によれば「既に50台が売れた」のだという。韓国での販売価格は23,000ドル前後。本機もパッシブ3DやSmartTV機能に対応する。
Hong氏は本機の販売戦略については「やみくもに販売数量を狙う製品ではないと考えている。ハイエンド、エンターテインメントファンに楽しんでもらいたい製品であり、韓国では早くもそのような成果が出ている」と語る。
液晶テレビのラインナップも、今秋以降のモデルは“Smart TV”とパッシブ3D再生の機能をサポートするモデルを拡充している。
3Dは「FPR(Film Patternd Retarder)」技術によるパッシブ偏光方式を多くの機種が採用する。“Smart TV”の機能は同社独自の「Home Dashboard」UI画面を搭載。新しい「Magic Remote」コントローラーはマイク入力を搭載し、ジェスチャー操作にも対応する。独自ゲームプラットフォーム「Game World」を展開するほか、アプリプラットフォーム「LG Apps」、コンテンツが拡充された3DのVODも楽しめる。
液晶テレビは「LM960」「LM860」シリーズなどトップラインのモデルはWiDi機能も備え、対応機器の映像をワイヤレスで表示できるほか、MHLにも対応している。フレームもナローベゼル化した“CINEMA SCREEN”デザインを採用する。
LGのテレビやスマートフォンをはじめとする製品のユーザー向けに提供するクラウドサービス「LG Cloud」にも対応しており、スマートホンで撮った写真やPCに保存したコンテンツから任意のものをクラウドに同期させておき、大画面テレビで視聴しながら楽しめる。LG Cloudは5GBの無料スペースから使い始めることができるという。
テレビ製品ではGoogle TV対応の液晶テレビ「55G2」も展示し、AndroidアプリやChromeブラウザによるデモを紹介している。同社のGoogle TV第2世代機として北米に展開する本機を、来年初頭にはヨーロッパ市場で展開をスタートさせたい考えだ。
「BH9520TW」はスリムなタワー型スピーカーを採用する9.1chホームシアターシステム。会場では特設シアタールームを設けてデモを行っている。
4本のタワー型スピーカーには、正面に向かって配置されたスピーカーユニットの他に、トップに360度無指向性の拡散型“3Dスピーカー”を配置。別筐体のセンタースピーカーと合わせて、全体で9.1ch相当の音場感を再現する。また上方に向かって配置されている“3Dスピーカー”と、独自のアルゴリズム「Sound Field Expansion」により、ホームシアタールーム全体を満たす3Dサラウンドを実現するという。またテレビの画面に表示されている映像コンテンツに合わせて、サウンドの指向性をコントロールしながら出力できる「3D Sound Zooming」機能も設けた。
センターユニットにはブルーレイ3D再生にも対応するBDドライブや、HDオーディオのデコーディングに対応したアンプ、ラジオを内蔵。WiFi directやDLNAにも対応しており、PCやスマートフォン、タブレットなどに保存したコンテンツをワイヤレスでシアターシステムに送り込んで再生できる。またBluetooth機能も搭載する。
「NB3520A」はバータイプのスピーカーとWiFi方式のワイヤレスサブウーファーをセットにした、総合出力300Wの2.1chサウンドシステム。Bluetoothストリーミングにも対応している。デジタル音声入力はオプティカルを2系統とUSBを搭載。HDMIは省略されている。
「SP820」は、通常のテレビにLGの“Smart TV”シリーズ同様のネットワーク機能を提供するためのネットワークアダプター“Smart Upgrader”の最新モデル。
本機をネットワークに接続して、テレビとHDMIケーブルで接続すればLGがインターネット経由で提供するアプリやVODなど“Smart TV”のコンテンツコレクションが楽しめる。「Magic Remote」コントローラーによる操作にも対応した。WiFi機能も内蔵しており、WiFi directやDLNA、LGのSmart Share機能もサポートしている。