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高品位部品使用など本体の高音質化設計にも注力

ソニー、「DN1040」などエントリーAVアンプ3モデル - AirPlay/4K対応

公開日 2013/05/10 11:03 ファイル・ウェブ編集部
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ソニーは、AVアンプの新モデルとして「STR-DN1040」など3モデルを発売する。

STR-DN1040 ¥68,250(税込) 7月20日発売
STR-DN840 ¥54,600(税込) 6月25日発売
STR-DH740 ¥42,000(税込) 6月10日発売

STR-DN1040

STR-DN1040の背面部。スピーカー端子は横一列に配置することで接続性を向上させた


STR-DN840

STR-DN840の背面部


STR-DH740

STR-DH740の背面部
今回発表されたのはエントリー~中級クラスの3モデル。スッキリしたデザインのフロントパネルを採用したほか、BluetoothやAirPlay、MHLに対応。DN1040/DN840はWi-Fiも内蔵している。また、4K信号のパススルーにも対応。DN1040のみアップスケーリングも可能となっている。

「STR-DN1040」は実用最大出力165W/chの7.1ch AVアンプ。8入力2出力のHDMI端子を備えている。

STR-DN1040

ボタン類の存在感を抑え、スッキリしたデザインとした

STR-DN1040のリモコン

「STR-DN840」は実用最大出力150W/chの7.1ch AVアンプ。6入力1出力のHDMI端子を備えている。

STR-DN840

STR-DN840のリモコン


STR-DH740

STR-DH740のリモコン
「STR-DH740」は実用最大出力145W/chの7.1ch AVアンプ。4入力1出力のHDMI端子を備えている。型番が本機のみ「DN」ではなく「DH」なのは、LAN端子非搭載でネットワーク機能を持たないため。


ネットワーク機能
- AirPlayやBluetooth、MHLにも対応


DN1040/DN840は本体にWi-Fiを内蔵。ネットワーク経由でのハイレゾ音源再生にも対応する。有線LAN接続時は192kHz/24bit、無線LAN接続時は48kHz/24bitまでのステレオWAV/FLACファイルを再生できる。AirPlayやBluetooth、Windows 8と連携した音楽再生も可能。さらに、インターネットラジオ「Vtuner」や定額制音楽配信サービス「Music Unlimited」の利用にも対応する。ネットワークからの音源を高音質再生できるよう、信号経路の配置設計もこだわったという。

本体前面にはUSB type A端子を用意。ウォークマンやiPhone/iPod/iPod touchなどのDAP、USBメモリやHDDを接続し、保存した音楽ファイルを楽しめる。対応フォーマットはMP3/AAC/WMA、WAV/FLAC(DN1040/DN840は192kHz/24bitまで、DN740は48kHz/24bitまで)。

STR-DN1040のフロントパネル。USB端子やHDMI端子(MHL端子も兼ねる)を用意している

DN1040のみ、さらにMHLにも対応。MHL対応スマートフォン内の動画/音楽/写真を、テレビの大画面で楽しむことができる。

STR-DN1040のみMHLにも対応している

ホームメニューは、DN1040のみ上位モデルである“ESシリーズ”TA-DA5800ESや、昨年モデルSTR-DN2030と同様のGUIを採用。DN840/DH740はシンプルなGUIとなっている。

STR-DN1040のメニュー。グラフィックを多用したGUIとなっている


「アドバンスト D.C.A.C.」「コンサートホールモード」などの
音場補正機能も搭載


自動音場補正機能として、DN1040/DN840は「アドバンスト D.C.A.C.」を搭載。スピーカー間の位相特製も整え、理想的なサラウンド空間を再現できるという。DH740は「D.C.A.C.」を備え、付属マイクを使って30秒でスピーカーセッティングを完了できる。

映画館の反射や残響音を再現する「デジタルシネマサウンド」を進化させた「HD デジタルシネマサウンド」(HD-D.C.S.)を搭載。これはハリウッドにある、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの大型ダビングシアターで精密に測定・解析を行ない、さらに映画の音を編集しているSPEのサウンドエンジニアの協力を得ながら詳細な調整を行って開発したものとなる。

DN1040/DN840はさらに「コンサートホールモード」も搭載。「Berlin Philharmonic Hall」「Concertgebouw Amsterdam」「Musikverein Vienna」の3つの著名コンサートホールのモードを選ぶことができる。いずれもホールで8ポイントマイクによる測定を行い、残響や反射成分を分析し、音場を再現するという。

加えて、センタースピーカーの音を、オフ/1~10の計11段階でバーチャルにリフトアップする「センタースピーカーリフトアップ」機能も搭載。

小音量でもバランスの良いサラウンド空間を再現する聴感補正機能「サウンド・オプティマイザー」や、デジタル放送/DVDなど圧縮音声を補間する「D.L.L(デジタル・レガート・リニア)」なども搭載している。


高品位部品使用など本体の高音質化設計にも注力

DN1040/DN840/DH740とも、ハイエンドモデルで使われることの多いガラスエポキシ基材の回路基板をオーディオ入出力と7.1chアンプ回路に使用。

STR-DN1040のアンプ基板。ガラスエポキシ基材の回路基板を使用。

STR-DN840のアンプ基板

DN1040は、DAC/HDMI/4K/LANなどデジタル系回路を一枚基板に集結。信号経路が短くなるほか、ノイズ飛散防止などの効果があるという。特にDAC部のグラウンド強化などにESの回路技術を投入しているとのこと。2階構造になっているが、DAC部のローパスフィルターは1階に設置し、アナログ系の扱いになっているという。

STR-DN1040のデジタル基板。手前からDAC部/HDMI部/4K部/LAN部

STR-DN840のデジタル基板

帯域を従来比20%以上広げた「リニア広帯域パワーアンプ回路」を新規開発。電源リジェクションがよく、電源ノイズに強いほか、表面実装による完全ディスクリート構成を採用し、シグナルパスを短くしている。

上位2モデルは部品にもこだわり。ソニーのホームオーディオ機器用に新規開発された抵抗器を使っているほか、音の良い「“ES”専用はんだ」を使用。これは高純度スズをベースに、微量元素を配合したもので、自然で豊かな量感と微妙なニュアンスを描き分ける実力を持つという。さらにDN1040は、新規開発の大型ブロックコンデンサーをアンプ用電源供給回路に使用している。

新規開発の抵抗を搭載。素子の材質や着炭、切削、下塗りや上塗り塗料にまでこだわったという

STR-DN1040は新規開発の大型ブロックコンデンサーを搭載している

またシャーシは、DN1040/DN840/DH740とも新規設計。底面は新型フレーム・ビーム・エンボス・シャーシ。トランスの重量をしっかり支えつつ、アンプ回路に不要な振動を伝えないよう最適配置されている。具体的には、従来設計から絞りビームの横幅を大幅に延長。

STR-DN1040のシャーシ。絞りビームの横幅やレイアウトを変え、不要振動や共振の低減を図っている

こちらはSTR-DN840のシャーシ

フットもこのクラス用に新規設計したもの。固有振動を避けるため中心の土台をオフセット設計としたほか、リブを追加。スピーカーからの音圧がセット内部の回路に及ばないよう配慮されている。

全モデルとも、ワニスを真空含浸処理した大型電源トランスを搭載している

新規設計のフットを採用。固有振動を避けるため中心の土台(写真中央)をオフセット設計としたほか、リブを追加している

電源トランスには、ワニスを真空含浸処理した大型のものを採用。内部巻き線にムラなく均一にワニスを塗布することで、トランスが発生する電磁ノイズによる回路ブロックへの影響を軽減。豊かな低音と繊細さを両立できるという。

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