コーンにはPMP素材100%の「New A-PMD」を採用
ヤマハ、マルチchスピーカー最上位“Soavo”「NS-901」シリーズ
ヤマハは、“歌声”の表現力を高めたスピーカー“Soavo”の新製品として、同社のマルチchスピーカーシステム最上位モデルとなる「NS-901」シリーズを12月上旬に発売する。
・「NS-F901」¥210,000(税込/1台)
・「NS-B901」¥89,250(税込/1台)
・「NS-C901」¥94,500(税込)
・「NS-SW901」¥210,000(税込)
人の“歌声”のリアルな表現を目指したスピーカーシリーズ“Soavo”の名を冠したマルチchシステム。従来の“Soavo”シリーズと同じキャビネットを採用するフロア型スピーカーNS-F901をフロントスピーカーとして、ブックシェルフNS-B901、センタースピーカーNS-C901、サブウーファーNS-SW901を組み合わせて高品位なマルチchシステムが構築できる。
フロア型スピーカーNS-F901は、2006年に登場した“Soavo”シリーズ初代機「Soavo-1」とキャビネット構造は同じものの、内部を変更することでさらに高音質化を図っている。ラインナップ別の詳細は下記の通り。
■NS-F901
非防磁設計を施した3ウェイのフロア型スピーカー。上述の通りキャビネット構造はSoavo-1と同一で、高域部と中域部の間にスラントパーテーションを搭載し、内部にバーチカルラダー補強を施している。高域部のみ密閉型とし、中〜低域部はバスレフ型となる。さらに高音質化を実現するため、Soavo-1と比較して内部ユニットの細部を変更した。
高域部には、3cmアルミドーム型トゥイーターを1基搭載。振動板とボイスコイルボビンを高度な“絞り”の技法で一体成型した、アルミマグネシウム合金製の DC-ダイヤフラム方式ドーム振動板を採用している。Soavo-1と比較してトゥイーター用ネットワークのコンデンサー2点と抵抗1点を変更した。磁気回路をフェライト外磁からネオジウム内磁に変更することで、部品加工での精度向上を図っている。また、コイルは国内生産で真円度を向上させる工程を採用。ユニットのプレート取り付けにロスをなくす工夫も行っている。これらにより、情報量の向上と高域の伸び、ミッドレンジとのつながりの良さを高めた。
中域部には、13cmコーン型ミッドレンジを1基搭載。コーンは従来の「A-PMD」から変更し、ベース樹脂として使用するPMPの割合を100%にした「New A-PMD」を採用。マイカをより細かく均質にグレードアップし、フィラーを酸化チタンに変更している。コーンの厚みはt0.45で従来モデルと変わらないが、素材を変更することにより剛性をキープしつつ軽量化を果たした。サラウンドは発泡ゴムから独Dr.Kurt Muller製ソリッドゴムに変更。これらによりトゥイーターの低域とのつながりをスムーズ化し、クリアでレスポンスの良い音を狙っている。
低域部には、16cmコーン型ウーファーを2基搭載。磁気回路のメインマグネットをφ90からφ120に大型化し、磁束フローを最適化するためヨーク形状の見直しを行った。サラウンドは発泡ゴムから独Dr.Kurt Muller製ソリッドゴムに変更。国内生産のボイスコイルは、組み立て精度を向上させている。ミッドレンジと同じく、コーンはPMP100%の「New A-PMD」を採用する。これらにより、低域の量感をアップさせた。
ネットワーク部は、コンデンサー3点とトゥイーター抵抗1点を変更。素子同士を直接結線して伝送ロスを防ぐダイレクト コネクション方式を採用している。中域部のネットワークにはこれまでと同じくICW製フィルムコンデンサーを採用しつつ、定数を変更。中域部が担う声の帯域の密度感を上げている。なお、内部の吸音材も「New A-PMD」にあわせて再チューニングしており、情報量の向上と深くタイトな低域の再現を狙っている。
再生周波数帯域は32Hz〜50kHzで、インピーダンスは6Ω。許容入力は50Wで、最大入力は200W。出力音圧レベルは89dB/2.83V/1m、クロスオーバー周波数は450Hz,3.5Hzとなる。
入力端子はスクリュー/バナナタイプでバイワイヤリング接続に対応する。
本体サイズは270W×1,060H×425Dmm(脚部含む)、質量は30.7kg。なお脚部も刷新しており、従来のダイキャスト製レッグ型から、床材の影響を抑えるために新開発したMDF素材のベースプレート型へ変更した。底面に取り付けるM8タイプの着脱式スパイクを付属品として同梱する。加えて、スタンド込みの設置面積も旧Soavo-1の349×487mmから270×425mmへ減少させ、キャビネット寸法を変えることなく実質的な省スペース化を実現した。
■NS-B901
ホームシアター用としてラインナップされるブックシェルフ型スピーカーで、3cmアルミドーム型トゥイーターと13cmコーン型ウーファーを各1基搭載する2ウェイ・バスレフ非防磁型。コーン型ユニットは上述のNS-F901と同じく、新設計の「New A-PMD」を採用する。
再生周波数帯域は52Hz〜50kHzで、インピーダンスは6Ω。許容入力は30Wで、最大入力は120W。出力音圧レベルは87dB/2.83V/1m、クロスオーバー周波数は4kHzとなる。
本体サイズは220W×349H×237Dmm(脚部含む)、質量は5.9kg。入力端子はスクリュー/バナナタイプ。
■NS-C901
ホームシアター用としてラインナップされるセンタースピーカー。3cmアルミドーム型トゥイーターを1基と、13cmコーン型ウーファーを2基搭載する2ウェイ構成で、こちらもバスレフ非防磁型。コーン型ユニットは上述のNS-F901と同じく、新設計の「New A-PMD」を採用する。
再生周波数帯域は56Hz〜50kHzで、インピーダンスは6Ω。許容入力は50Wで、最大入力は200W。出力音圧レベルは90dB/2.83V/1m、クロスオーバー周波数は4.2kHzとなる。
本体サイズは500W×170H×271Dmm(脚部含む)、質量は8.4kg。入力端子はスクリュー/バナナタイプ。
■NS-SW901
空気そのものを振動板として利用する“エア・ウーファー”の考え方に基づいた、ヤマハの独自技術「A-YST(アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)II」方式を採用する防磁型のサブウーファー。出力は600W。
内部には、専用設計の25cmコーン型Fiber Blend Paperユニットを搭載する。再生周波数帯域は18Hz〜160kHz(-10dB)で、最大入力は600W。
本体サイズは410W×457H×462Dmm(脚部含む)、質量は32kg。入力端子はスピーカーターミナルとRCAピンジャックを備える。
いずれのモデルも、世界的なプロダクトデザイナーの喜多俊之氏によるスタイリングを採用。ヤマハのグランドピアノに使われているものと同等の塗料および作業工程により、キャビネット全面を丁寧に磨き上げた黒鏡面ピアノフィニッシュとしている。
【問い合わせ先】
ヤマハミュージックジャパン カスタマーサポート部
お客様コミュニケーションセンター
オーディオ・ビジュアル機器ご相談窓口
TEL/0570-011-808
TEL/053-460-3409
・「NS-F901」¥210,000(税込/1台)
・「NS-B901」¥89,250(税込/1台)
・「NS-C901」¥94,500(税込)
・「NS-SW901」¥210,000(税込)
人の“歌声”のリアルな表現を目指したスピーカーシリーズ“Soavo”の名を冠したマルチchシステム。従来の“Soavo”シリーズと同じキャビネットを採用するフロア型スピーカーNS-F901をフロントスピーカーとして、ブックシェルフNS-B901、センタースピーカーNS-C901、サブウーファーNS-SW901を組み合わせて高品位なマルチchシステムが構築できる。
フロア型スピーカーNS-F901は、2006年に登場した“Soavo”シリーズ初代機「Soavo-1」とキャビネット構造は同じものの、内部を変更することでさらに高音質化を図っている。ラインナップ別の詳細は下記の通り。
■NS-F901
非防磁設計を施した3ウェイのフロア型スピーカー。上述の通りキャビネット構造はSoavo-1と同一で、高域部と中域部の間にスラントパーテーションを搭載し、内部にバーチカルラダー補強を施している。高域部のみ密閉型とし、中〜低域部はバスレフ型となる。さらに高音質化を実現するため、Soavo-1と比較して内部ユニットの細部を変更した。
高域部には、3cmアルミドーム型トゥイーターを1基搭載。振動板とボイスコイルボビンを高度な“絞り”の技法で一体成型した、アルミマグネシウム合金製の DC-ダイヤフラム方式ドーム振動板を採用している。Soavo-1と比較してトゥイーター用ネットワークのコンデンサー2点と抵抗1点を変更した。磁気回路をフェライト外磁からネオジウム内磁に変更することで、部品加工での精度向上を図っている。また、コイルは国内生産で真円度を向上させる工程を採用。ユニットのプレート取り付けにロスをなくす工夫も行っている。これらにより、情報量の向上と高域の伸び、ミッドレンジとのつながりの良さを高めた。
中域部には、13cmコーン型ミッドレンジを1基搭載。コーンは従来の「A-PMD」から変更し、ベース樹脂として使用するPMPの割合を100%にした「New A-PMD」を採用。マイカをより細かく均質にグレードアップし、フィラーを酸化チタンに変更している。コーンの厚みはt0.45で従来モデルと変わらないが、素材を変更することにより剛性をキープしつつ軽量化を果たした。サラウンドは発泡ゴムから独Dr.Kurt Muller製ソリッドゴムに変更。これらによりトゥイーターの低域とのつながりをスムーズ化し、クリアでレスポンスの良い音を狙っている。
低域部には、16cmコーン型ウーファーを2基搭載。磁気回路のメインマグネットをφ90からφ120に大型化し、磁束フローを最適化するためヨーク形状の見直しを行った。サラウンドは発泡ゴムから独Dr.Kurt Muller製ソリッドゴムに変更。国内生産のボイスコイルは、組み立て精度を向上させている。ミッドレンジと同じく、コーンはPMP100%の「New A-PMD」を採用する。これらにより、低域の量感をアップさせた。
ネットワーク部は、コンデンサー3点とトゥイーター抵抗1点を変更。素子同士を直接結線して伝送ロスを防ぐダイレクト コネクション方式を採用している。中域部のネットワークにはこれまでと同じくICW製フィルムコンデンサーを採用しつつ、定数を変更。中域部が担う声の帯域の密度感を上げている。なお、内部の吸音材も「New A-PMD」にあわせて再チューニングしており、情報量の向上と深くタイトな低域の再現を狙っている。
再生周波数帯域は32Hz〜50kHzで、インピーダンスは6Ω。許容入力は50Wで、最大入力は200W。出力音圧レベルは89dB/2.83V/1m、クロスオーバー周波数は450Hz,3.5Hzとなる。
入力端子はスクリュー/バナナタイプでバイワイヤリング接続に対応する。
本体サイズは270W×1,060H×425Dmm(脚部含む)、質量は30.7kg。なお脚部も刷新しており、従来のダイキャスト製レッグ型から、床材の影響を抑えるために新開発したMDF素材のベースプレート型へ変更した。底面に取り付けるM8タイプの着脱式スパイクを付属品として同梱する。加えて、スタンド込みの設置面積も旧Soavo-1の349×487mmから270×425mmへ減少させ、キャビネット寸法を変えることなく実質的な省スペース化を実現した。
■NS-B901
ホームシアター用としてラインナップされるブックシェルフ型スピーカーで、3cmアルミドーム型トゥイーターと13cmコーン型ウーファーを各1基搭載する2ウェイ・バスレフ非防磁型。コーン型ユニットは上述のNS-F901と同じく、新設計の「New A-PMD」を採用する。
再生周波数帯域は52Hz〜50kHzで、インピーダンスは6Ω。許容入力は30Wで、最大入力は120W。出力音圧レベルは87dB/2.83V/1m、クロスオーバー周波数は4kHzとなる。
本体サイズは220W×349H×237Dmm(脚部含む)、質量は5.9kg。入力端子はスクリュー/バナナタイプ。
■NS-C901
ホームシアター用としてラインナップされるセンタースピーカー。3cmアルミドーム型トゥイーターを1基と、13cmコーン型ウーファーを2基搭載する2ウェイ構成で、こちらもバスレフ非防磁型。コーン型ユニットは上述のNS-F901と同じく、新設計の「New A-PMD」を採用する。
再生周波数帯域は56Hz〜50kHzで、インピーダンスは6Ω。許容入力は50Wで、最大入力は200W。出力音圧レベルは90dB/2.83V/1m、クロスオーバー周波数は4.2kHzとなる。
本体サイズは500W×170H×271Dmm(脚部含む)、質量は8.4kg。入力端子はスクリュー/バナナタイプ。
■NS-SW901
空気そのものを振動板として利用する“エア・ウーファー”の考え方に基づいた、ヤマハの独自技術「A-YST(アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)II」方式を採用する防磁型のサブウーファー。出力は600W。
内部には、専用設計の25cmコーン型Fiber Blend Paperユニットを搭載する。再生周波数帯域は18Hz〜160kHz(-10dB)で、最大入力は600W。
本体サイズは410W×457H×462Dmm(脚部含む)、質量は32kg。入力端子はスピーカーターミナルとRCAピンジャックを備える。
いずれのモデルも、世界的なプロダクトデザイナーの喜多俊之氏によるスタイリングを採用。ヤマハのグランドピアノに使われているものと同等の塗料および作業工程により、キャビネット全面を丁寧に磨き上げた黒鏡面ピアノフィニッシュとしている。
【問い合わせ先】
ヤマハミュージックジャパン カスタマーサポート部
お客様コミュニケーションセンター
オーディオ・ビジュアル機器ご相談窓口
TEL/0570-011-808
TEL/053-460-3409
関連リンク
- ジャンルスピーカーシステム
- ブランドYAMAHA
- 型番NS-F901
- 発売日2013年12月上旬
- 価格¥210,000(税込/1台)
【SPEC】●型式:3ウェイ・バスレフ型(非防磁) ●スピーカーユニット:16cmコーン型ウーファー×2、13cmコーン型ミッドレンジ、3cmアルミドーム型ツィーター ●再生周波数帯域:32Hz〜50kHz(-10dB)、〜100kHz(-30dB) ●インピーダンス:6Ω ●許容入力:50W ●最大入力:200W ●出力音圧レベル:89dB/2.83V,1m ●クロスオーバー周波数:450Hz、3.5kHz ●入力端子:バナナプラグ対応ネジ式(バイワイヤリング可) ●外形寸法:270W×1060H×425Dmm(スタンド含む) ●質量:30.7kg
- ジャンルスピーカーシステム
- ブランドYAMAHA
- 型番NS-B901
- 発売日2013年12月上旬
- 価格¥89,250(税込/1台)
【SPEC】●型式:2ウェイ・バスレフ型(非防磁) ●スピーカーユニット:13cmコーン型ウーファー、3cmアルミドーム型ツィーター ●再生周波数帯域:52Hz〜50kHz(-10dB)、〜100kHz(-30dB) ●インピーダンス:6Ω ●許容入力:30W ●最大入力:120W ●出力音圧レベル:87dB/2.83V,1m ●クロスオーバー周波数:4kHz ●入力端子:バナナプラグ対応ネジ式 ●外形寸法:220W×349H×237Dmm(端子含む) ●質量:5.9kg
- ジャンルスピーカーシステム
- ブランドYAMAHA
- 型番NS-C901
- 発売日2013年12月上旬
- 価格¥94,500(税込)
【SPEC】●型式:2ウェイ・バスレフ型(非防磁) ●スピーカーユニット:13cmコーン型ウーファー×2、3cmアルミドーム型ツィーター ●再生周波数帯域:56Hz〜50kHz(-10dB)〜100kHz(-30dB) ●インピーダンス:6Ω ●許容入力:50W ●最大入力:200W ●出力音圧レベル:90dB/2.83V,1m ●クロスオーバー周波数:4.2kHz ●入力端子:バナナプラグ対応ネジ式 ●外形寸法:500W×170H×271Dmm(端子含む) ●質量:8.4kg
- ジャンルスピーカーシステム
- ブランドYAMAHA
- 型番NS-SW901
- 発売日2013年12月上旬
- 価格¥210,000(税込)
【SPEC】●型式:アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジーII(A-YST II) ●出力:600W(100Hz、4Ω、10%T.H.D.) ●入力感度/入力インピーダンス:IN PUT(SP)…1.2V(50Hz、600W/4Ω、L+R)/2.2kΩ / IN PUT(PJ)…70mV(50Hz、600W/4Ω、L+R)/12kΩ ●再生周波数帯域:18〜160Hz ●スピーカーユニット:25cmコーン型(防磁) ●入力端子:IN PUT1…スピーカーターミナル、IN PUT2,3…RCAピンジャック ●消費電力:120W(待機時0.5W) ●外形寸法:410W×457H×462Dmm ●質量:32kg