Play-Fi対応製品も展示
【CES】DTS、「DTS Headphone:X」搭載スマホ&最適化したヘッドホンでデモ
7日より開幕した「CES 2014」に合わせて、「DTS-UHD」をはじめ新技術などを多数発表したDTS(関連ニュース)。同社のブースでは11.1chのバーチャル再生を通常のヘッドホンで実現する「DTS Headphone:X」のデモが全面展開されていた。
今回はDTS Licensing Ltd.のパブリック・リレーション・マネージャーであるマイケル・ファリアーノ氏に同ブースの展示概要について伺うことができた。ファリアーノ氏によると、今回の展示の肝は「DTS Headphone:X」と「Play-Fi」だ。
■DTS Headphone:X
DTS Headphone:Xは、昨年のCESにて発表された技術(関連ニュース)。今回は会期に先立ち、本技術のバーチャルサラウンド再生に最適化したヘッドホンを設計するためのメーカー向けチューニングプログラムの提供開始がアナウンスされていた(関連ニュース)。
ファリアーノ氏によれば、発表されたPANASONICとSkullcandy、そして米国の女性向けヘッドセットメーカー「FRENDS」の3社にチューニングプログラムを既に公式提供したとのこと。このプログラムに対する反応と要望は非常に多かったものの、現時点ではDTS Headphone:Xのサウンドを最大限活かすことのできるパートナーを厳選して、協力を行っているという。
今回は、実際にPANASONICとSkullcandyのチューニング済みプロトタイプを試聴することができた。もちろん、チューニングを行わない通常のヘッドホンでもDTS Headphone:Xを楽しむことができるが、やはりヘッドホンによっては最適なバーチャルサラウンドが得られない場合があるという。このチューニングにおいては、具体的にはレスポンスカーブの調整などを行うとのことで、DTS Headphone:Xのサウンドを忠実に再現することに加え、再生するデバイスによってサウンドが変わってしまうようなことを防ぐように調整されるという。
今回出展されていたDTS Headphone:Xのチューニングが施されたヘッドホンはいずれもプロトタイプだが、製品化の際には、DTS Headphone:Xへの最適化チューニングが行われていることが一目でわかるようなロゴや表示を配置するとのことだ。
会場ではSkullcandyのヘッドホンが多数設置され。会場に設けられたスクリーンやライブのサウンドをDTS Headphone:Xで楽しめるようになっていた。
さらに、DTS Headphone:Xを紹介するための体験型デモも用意。実際のスピーカーによる11.1ch再生とDTS Headphone:Xによる11.1ch再生をオリジナルコンテンツに合わせて比較することができた。さながらアトラクションのようなこのデモには長蛇の列ができていた。
また、中国のスマートフォンメーカーである「vivo」のハイエンドモデル「Xplay 3S」に、このDTS Headphone:Xが組み込まれたとのこと。なお、このXplay 3Sには後述の「Play-Fi」も搭載された。
この「Xplay 3S」にはDTS独自のヘッドホン・パーソナライゼーション用アプリも搭載。ヘッドホンは個人の頭や耳の形により聴こえ方が変わってしまうが、それをアプリ側でイコライジングして最適化してくれる。アプリでは、「ノイズが聴こえなくなる位置までカーソルを動かす」などのテストを進めていくことでチューニングを行う。この最適化の効果は、スマホ上でオン/オフできる。なお、この機能はチップセットに組み込まれているため、対応のスマホでしかアプリは使えないとのことだ。
■新ワイヤレス伝送ソリューション「Play-Fi」も紹介
今回のもうひとつの目玉がPlay-Fiだ。この技術はデバイス内の音声を、Wi-Fi経由で別室のPlay-Fi対応再生機器にワイヤレス伝送できるソリューション。Bluetoothとは異なり、1台のデバイスから別々の部屋にある複数機器に同時にストリーミングできることが最大の特徴だ。ロスレス音声やインターネットラジオ音声の伝送にも対応している。これまでAndroid/iOS、Windowsなどのデバイスへの対応が発表されてきたが、Mac上のiTunesからも可能になるという。
ファリアーノ氏はPlay-Fiの独自性として「一定のスペックを満たしていればチップを選ばずに採用できる」点もアピールしていた。米国では「PHORUS」、「Polk」、「Definitive Technology」の3社よりそれぞれPlay-Fi対応のスピーカーが近日中に登場する。会場には各ブランドのPlay-Fi対応製品の展示も行われていた。
また、ODMでPlay-Fi対応スピーカーを開発する体制をすでに整えており、今後は様々なブランドからPlay-Fi対応モデルが登場することも予想される。
ファリアーノ氏は最後に、「4月にはさらにすごい発表ができるので、ぜひ楽しみに待っていてほしい」とコメントしていた。
今回はDTS Licensing Ltd.のパブリック・リレーション・マネージャーであるマイケル・ファリアーノ氏に同ブースの展示概要について伺うことができた。ファリアーノ氏によると、今回の展示の肝は「DTS Headphone:X」と「Play-Fi」だ。
■DTS Headphone:X
DTS Headphone:Xは、昨年のCESにて発表された技術(関連ニュース)。今回は会期に先立ち、本技術のバーチャルサラウンド再生に最適化したヘッドホンを設計するためのメーカー向けチューニングプログラムの提供開始がアナウンスされていた(関連ニュース)。
ファリアーノ氏によれば、発表されたPANASONICとSkullcandy、そして米国の女性向けヘッドセットメーカー「FRENDS」の3社にチューニングプログラムを既に公式提供したとのこと。このプログラムに対する反応と要望は非常に多かったものの、現時点ではDTS Headphone:Xのサウンドを最大限活かすことのできるパートナーを厳選して、協力を行っているという。
今回は、実際にPANASONICとSkullcandyのチューニング済みプロトタイプを試聴することができた。もちろん、チューニングを行わない通常のヘッドホンでもDTS Headphone:Xを楽しむことができるが、やはりヘッドホンによっては最適なバーチャルサラウンドが得られない場合があるという。このチューニングにおいては、具体的にはレスポンスカーブの調整などを行うとのことで、DTS Headphone:Xのサウンドを忠実に再現することに加え、再生するデバイスによってサウンドが変わってしまうようなことを防ぐように調整されるという。
今回出展されていたDTS Headphone:Xのチューニングが施されたヘッドホンはいずれもプロトタイプだが、製品化の際には、DTS Headphone:Xへの最適化チューニングが行われていることが一目でわかるようなロゴや表示を配置するとのことだ。
会場ではSkullcandyのヘッドホンが多数設置され。会場に設けられたスクリーンやライブのサウンドをDTS Headphone:Xで楽しめるようになっていた。
さらに、DTS Headphone:Xを紹介するための体験型デモも用意。実際のスピーカーによる11.1ch再生とDTS Headphone:Xによる11.1ch再生をオリジナルコンテンツに合わせて比較することができた。さながらアトラクションのようなこのデモには長蛇の列ができていた。
また、中国のスマートフォンメーカーである「vivo」のハイエンドモデル「Xplay 3S」に、このDTS Headphone:Xが組み込まれたとのこと。なお、このXplay 3Sには後述の「Play-Fi」も搭載された。
この「Xplay 3S」にはDTS独自のヘッドホン・パーソナライゼーション用アプリも搭載。ヘッドホンは個人の頭や耳の形により聴こえ方が変わってしまうが、それをアプリ側でイコライジングして最適化してくれる。アプリでは、「ノイズが聴こえなくなる位置までカーソルを動かす」などのテストを進めていくことでチューニングを行う。この最適化の効果は、スマホ上でオン/オフできる。なお、この機能はチップセットに組み込まれているため、対応のスマホでしかアプリは使えないとのことだ。
■新ワイヤレス伝送ソリューション「Play-Fi」も紹介
今回のもうひとつの目玉がPlay-Fiだ。この技術はデバイス内の音声を、Wi-Fi経由で別室のPlay-Fi対応再生機器にワイヤレス伝送できるソリューション。Bluetoothとは異なり、1台のデバイスから別々の部屋にある複数機器に同時にストリーミングできることが最大の特徴だ。ロスレス音声やインターネットラジオ音声の伝送にも対応している。これまでAndroid/iOS、Windowsなどのデバイスへの対応が発表されてきたが、Mac上のiTunesからも可能になるという。
ファリアーノ氏はPlay-Fiの独自性として「一定のスペックを満たしていればチップを選ばずに採用できる」点もアピールしていた。米国では「PHORUS」、「Polk」、「Definitive Technology」の3社よりそれぞれPlay-Fi対応のスピーカーが近日中に登場する。会場には各ブランドのPlay-Fi対応製品の展示も行われていた。
また、ODMでPlay-Fi対応スピーカーを開発する体制をすでに整えており、今後は様々なブランドからPlay-Fi対応モデルが登場することも予想される。
ファリアーノ氏は最後に、「4月にはさらにすごい発表ができるので、ぜひ楽しみに待っていてほしい」とコメントしていた。