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『2020年のスーパーハイビジョン』

<NHK技研公開>多数の8K展示 - スカラ座8K上映/有機ELの活用/フルHD→8Kアプコンなど

公開日 2014/05/27 20:01 ファイル・ウェブ編集部
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■大型でフレキシブルな有機ELディスプレイを8Kに活用

8Kのための大型で軽量なディスプレイの実現に向け、有機ELディスプレイの活用も検討。長寿命化が期待できる逆構造有機EL素子を開発したという。同技術では、酸素や水分の影響を受けにくい新規電子注入材料を開発。この材料を積層して成膜できるよう、有機EL素子の構造を陽極と陰極の位置を入れ替えた逆構造にした。

通常構造の有機EL素子(左)との比較展示

逆構造有機EL素子の解説

また、将来の台下万シート型ディスプレーの実現に向けた要素技術として、配線やTFTを大画面化しやすい印刷法で形成したディスプレイも紹介。今後は、ディスプレイの省電力・長寿命化に向け有機ELのさらなる性能向上を図るとともに、フレキシブルディスプレイの新しい制作技術やTFTなどの開発を進めるという。

逆構造有機EL素子を用いたフレキシブルディスプレイ


■フルHDから8Kへのアップコンバート技術

将来的に8K放送が実現した際に過去の映像資産を活用できるよう、アップコンバートに関する技術展示も展開。フルHDを8Kに拡大する最大16倍の高精細化技術のデモを行っている。

アップコンバートのデモ

同技術では人間の視覚モデル(方向性解析)により、映像を最大16倍(4×4)に拡大。これによりフルHD映像を8Kに高精細に拡大したり、SD放送を4K以上の映像に高精細化するという。

方向性解析を用いて高精細にアップコンバートするという

ここで用いる空間方位性解析では、画像状の各画素が、どちらの方向に、どれだけの強さで空間相関を有するかというベクトル分布を利用。各画素の空間方位に沿って、元画像の疎な画素から新しい画素を補間生成するという。

次ページ撮影機材の小型化やハイスペック化も進む

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