CEATECで展示予定
KDDI研究所、H.265マルチビュー拡張方式による4Kリアルタイムエンコーダーを開発
KDDI研究所は、エンコーダー制御の最適化技術と処理速度の改善技術により、マルチアングル映像用の符号化標準であるH.265マルチビュー拡張方式に準拠した4K対応リアルタイムエンコーダーを開発。複数の4K映像のリアルタイム伝送を実現したと発表した。
エンコーダー制御の最適化技術と処理速度の改善技術の開発により、マルチビュー拡張方式対応4Kリアルタイムエンコーダの試作に成功。エンコーダ制御の最適化技術では、移動するオブジェクトの輪郭に合わせて最適な処理ブロックサイズを判定することで最大15%圧縮率を向上。処理速度改善技術では、カメラ間のブロック対応関係をもとに符号化処理の基本情報を継承することで、動き情報などの探索数を大幅に削減しリアルタイム化に必要な100倍の高速化を実現した。
CATV/FTTH網での伝送を想定した実験では、実際にサッカーの試合を4台の4Kカメラで撮影し、4K試験放送と同等の35Mbps程度まで圧縮し映像伝送。本技術により、将来的に家庭向けマルチアングル映像や、ユーザーが視聴アングルを自由に切り替えられるフリーナビゲーション映像の配信が可能となる。
KDDI研究所は今後、さらなる圧縮率の向上を目指すとともに、実際の回線を使った実証実験による本技術の検証を行っていく。また、この開発成果は「CEATEC2014」にて展示される。
エンコーダー制御の最適化技術と処理速度の改善技術の開発により、マルチビュー拡張方式対応4Kリアルタイムエンコーダの試作に成功。エンコーダ制御の最適化技術では、移動するオブジェクトの輪郭に合わせて最適な処理ブロックサイズを判定することで最大15%圧縮率を向上。処理速度改善技術では、カメラ間のブロック対応関係をもとに符号化処理の基本情報を継承することで、動き情報などの探索数を大幅に削減しリアルタイム化に必要な100倍の高速化を実現した。
CATV/FTTH網での伝送を想定した実験では、実際にサッカーの試合を4台の4Kカメラで撮影し、4K試験放送と同等の35Mbps程度まで圧縮し映像伝送。本技術により、将来的に家庭向けマルチアングル映像や、ユーザーが視聴アングルを自由に切り替えられるフリーナビゲーション映像の配信が可能となる。
KDDI研究所は今後、さらなる圧縮率の向上を目指すとともに、実際の回線を使った実証実験による本技術の検証を行っていく。また、この開発成果は「CEATEC2014」にて展示される。