新開発「トゥルー・モーション・ハイレゾドライバー」
オーディオテクニカ、駆動力を高めた新ドライバー搭載の“ハイレゾ対応”ポータブルヘッドホン「ATH-MSR7」
オーディオテクニカは、新開発のφ45mm“True Motion”Hi-Res Audio Driverを搭載した密閉ダイナミック型ポータブルヘッドホン「ATH-MSR7」を11月14日に発売する。価格はオープンだが、税抜26,880円前後での販売が予想される。カラーはブラックとガンメタリックの2色。限定モデルとして、鮮やかなレッドカラーの「ATH-MSR7LTD」(予想実売価格税抜27,880円前後)もラインナップされる。
“True Motion”Hi-Res Audio Driver(トゥルー・モーション・ハイレゾオーディオドライバー)は駆動力を高めた専用設計ダイヤフラムと、磁界範囲に合わせて調整したボビン巻き形式のショートボイスコイルを採用。再生周波数帯域は5Hz〜40kHzで、ハイレゾ音源も圧倒的な描写力で再生するという。
また、適所に2つの音響抵抗材(センターレジスター、アウターレジスター)を配置し、自然なサウンドを再現。さらにフランジの空気孔を均等に配置することで空気の循環を妨げず音の歪みを抑えるトップマウントPCB方式を採用している。
ハウジング部は、マグネシウムをブレンドしたアルミ製専用音響スペースを2つ用意したレイヤードメタル構造とすることで、不要振動を抑制し中高域の再現力を強化。さらに、音響スペースに蓄えられた音のエネルギーをムラなく開放するため、ハウジング内部に1つ、外部上下に2つのベント(音響孔)を配置するトリプルベントシステムを採用。滞留のない空気の流れにより、低中高域の特性を向上させるとのことだ。
イヤーパッドは低反発素材製。耳の角度にあわせた立体縫製としており、密閉感を高め装着感もアップさせている。
最大入力は2,000mW、出力音圧レベルは100dB/mW、インピーダンスは35Ω。コードは着脱式で、長さ1.2m/3.0mのY型のものと、スマホ用マイクリモコン付きの1.2mのものの3種類が付属する。プラグはφ3.5mmステレオミニとなる。
■開発者が語るMSR7 − いつでもどこでも高音質を楽しめるポータブルヘッドホン
発表会にはMSR7の開発担当の安藤幸三氏(第一技術部)と企画担当の奈良崇史氏(商品企画部)が登壇し、開発経緯などを語った。
奈良氏は、MSR7を一言で表すと「高音質を追求したポータブルヘッドホン」と語る。アートモニターシリーズなどの高音質ヘッドホンを世に送り出してきた同社だが、「“ポータブル”で、“高音質”だけを追求したモデルは、実は今回が初」(奈良氏)だという。「ポータブルモデルなので、アンプ無しでプレーヤーに接続するだけで、いつでもどこでも音楽を良い音で楽しめるようにしようと考え、ヘッドホン自体の音質向上を目指しました」(奈良氏)。
そして開発担当の安藤氏は「ヘッドホンの音質を決める要素は『ドライバーユニット』と『音響空間=ボディの構造』。今回は高音質を実現するためのユニットの開発と、その性能を引き出すボディ設計の両立を目指しました。ポータブル性を実現するため、ドライバーサイズは45mmをチョイス。高レスポンス・高解像度なものが完成し、これを“True Motion”Hi-Res Audio Driverと名付けました。そしてボディは、2つの音響スペースを用意し、3箇所にベントを設けたトリプルベントシステムを採用しています」と説明する。
積層構造のドライバーをメタルハウジングが覆うかたちとしており、ハウジングもドライバーの一部のような役割を果たしている。そこで、その役割が外観からも伝わるよう、ハウジング部分だけ表面処理を変更した。「質感の良さを実感してもらえるデザインにするのに苦心しました」(奈良氏)。
そして安藤氏は「MSR7は、今までにないくらい多くの人間が関わったモデルです。それだけに、色々な意見をまとめていくのには苦労しましたが、共通基準を設定するべく『いい音とは何か?』について考え抜きました」と語っていた。
“True Motion”Hi-Res Audio Driver(トゥルー・モーション・ハイレゾオーディオドライバー)は駆動力を高めた専用設計ダイヤフラムと、磁界範囲に合わせて調整したボビン巻き形式のショートボイスコイルを採用。再生周波数帯域は5Hz〜40kHzで、ハイレゾ音源も圧倒的な描写力で再生するという。
また、適所に2つの音響抵抗材(センターレジスター、アウターレジスター)を配置し、自然なサウンドを再現。さらにフランジの空気孔を均等に配置することで空気の循環を妨げず音の歪みを抑えるトップマウントPCB方式を採用している。
ハウジング部は、マグネシウムをブレンドしたアルミ製専用音響スペースを2つ用意したレイヤードメタル構造とすることで、不要振動を抑制し中高域の再現力を強化。さらに、音響スペースに蓄えられた音のエネルギーをムラなく開放するため、ハウジング内部に1つ、外部上下に2つのベント(音響孔)を配置するトリプルベントシステムを採用。滞留のない空気の流れにより、低中高域の特性を向上させるとのことだ。
イヤーパッドは低反発素材製。耳の角度にあわせた立体縫製としており、密閉感を高め装着感もアップさせている。
最大入力は2,000mW、出力音圧レベルは100dB/mW、インピーダンスは35Ω。コードは着脱式で、長さ1.2m/3.0mのY型のものと、スマホ用マイクリモコン付きの1.2mのものの3種類が付属する。プラグはφ3.5mmステレオミニとなる。
■開発者が語るMSR7 − いつでもどこでも高音質を楽しめるポータブルヘッドホン
発表会にはMSR7の開発担当の安藤幸三氏(第一技術部)と企画担当の奈良崇史氏(商品企画部)が登壇し、開発経緯などを語った。
奈良氏は、MSR7を一言で表すと「高音質を追求したポータブルヘッドホン」と語る。アートモニターシリーズなどの高音質ヘッドホンを世に送り出してきた同社だが、「“ポータブル”で、“高音質”だけを追求したモデルは、実は今回が初」(奈良氏)だという。「ポータブルモデルなので、アンプ無しでプレーヤーに接続するだけで、いつでもどこでも音楽を良い音で楽しめるようにしようと考え、ヘッドホン自体の音質向上を目指しました」(奈良氏)。
そして開発担当の安藤氏は「ヘッドホンの音質を決める要素は『ドライバーユニット』と『音響空間=ボディの構造』。今回は高音質を実現するためのユニットの開発と、その性能を引き出すボディ設計の両立を目指しました。ポータブル性を実現するため、ドライバーサイズは45mmをチョイス。高レスポンス・高解像度なものが完成し、これを“True Motion”Hi-Res Audio Driverと名付けました。そしてボディは、2つの音響スペースを用意し、3箇所にベントを設けたトリプルベントシステムを採用しています」と説明する。
積層構造のドライバーをメタルハウジングが覆うかたちとしており、ハウジングもドライバーの一部のような役割を果たしている。そこで、その役割が外観からも伝わるよう、ハウジング部分だけ表面処理を変更した。「質感の良さを実感してもらえるデザインにするのに苦心しました」(奈良氏)。
そして安藤氏は「MSR7は、今までにないくらい多くの人間が関わったモデルです。それだけに、色々な意見をまとめていくのには苦労しましたが、共通基準を設定するべく『いい音とは何か?』について考え抜きました」と語っていた。
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トピック
- ジャンルヘッドホン(単体)
- ブランドAUDIO-TECHNICA
- 型番ATH-MSR7
- 発売日2014年11月14日
- 価格¥OPEN(予想実売価格27,880円前後)
【SPEC】●型式:密閉ダイナミック型 ●ドライバー:φ45mm ●出力音圧レベル:100dB/mW ●再生周波数帯域:5〜40,000Hz ●最大入力:2,000mW ●インピーダンス:35Ω ●質量:約290g(ケーブル含まず)