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日本初の対応テレビが今日発売

この秋上陸、映像配信の巨人「Netflix」本国VIPが語る日本市場攻略

公開日 2015/02/20 10:24 折原一也
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本日より店頭に並ぶ、東芝のプレミアム2Kレグザ「J10シリーズ」。日本初の「Netflix」対応テレビである同モデルの発売に合わせ、東芝でレグザの国内事業を担当する本村氏も立ち会い、米国NetflixのVIP DEVICE PARTNER ECOSYSTEM担当のSCOTT MIRER氏、同社日本ディレクターの下井昌人氏による説明会が実施された。

米NetflixのSCOTT MIRER氏

今回は東芝本村氏同席のもとNetflixについて取材を実施

まず、日本ではまだ馴染みがないかもしれない「Netflix」の社史について解説しよう。「Netflix」は1997年に設立し、1999年には宅配DVDレンタル事業をスタートしている。2002年にはNASDAQへの株式上場を果たし、2007年にストリーミング(映像配信)のサービスを開始。2010年からのカナダ進出を皮切りに国際化展開をスタート。そしていよいよ2015年秋から、日本事業を開始する。

本日発売になった東芝のREGZA J10が日本初のNetflix対応モデルとなった

Netflix日本支社の下井昌人氏

2010年の国際展開から2015年の日本への進出まで5年の期間を要しているが、その理由としては「大学に入る前には高校に行ったり、勉強して準備をしていなくてはいけない。どこの国でもハリウッドのコンテンツが同じようにヒットするわけではなく、国ごとの文化、伝統を5年かけてローカルコンテンツの勉強をしてきている」(SCOTT氏)と説明。満を持して日本市場への参入を果たす事になる。

Netflixの社史

またSCOTT氏は、インターネットのビデオオンデマンドの世界は大きく分けて3つのモデルに分類できるとして、広告モデルのYouTube、購入モデルのiTunes、そして月額見放題の「Netflix」という立ち位置で紹介。

YouTubeやiTunesとの違いを説明

「Netflix」の全世界の契約者は、2014年4Qの時点で5,740万人。約3,500万人を擁する米国のサービスが大きな割合を占めているが、米国外の契約の割合も着々と増えているという。

Netflixの加入者の推移

米国における「Netflix」のアカウントあたりの視聴割合については、一ヶ月で35〜40時間の視聴がアベレージ。米国の家庭では1日に4〜5時間の映像(これはテレビ放送も含む)が観られているうちの1時間が「Netflix」の視聴にあてられていることになる。

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