4K対応モデルも“予想を超えて好調”
自宅で“非日常”。エプソン、人気PJ後継機「EH-TW5350」で市場拡大に注力
既報の通り、フルHDプロジェクターのエントリーモデル新機種「EH-TW5350」「EH-TW5350S」を発表したエプソン。本日同社は記者発表会を開催し、EH-TW5350開発の狙いや販売戦略について説明を行った。
■家庭で“非日常”を楽しむ需要に
はじめに登壇したエプソン販売(株)取締役 販売推進本部長 鈴村文徳氏は、昨今の市場動向とEH-TW5350投入の狙いについてコメント。「4K」や「ハイレゾ」を最近のAV機器市場のトレンドキーワードとして挙げ、「価値のある製品によって、“非日常”を楽しむ需要が増加している」と分析。さらに最近のホームシアター市場におけるドルビーアトモスなど、音声に没入できるという意味の“イマーシブ・オーディオ”というキーワードが登場していることに関連づけて「プロジェクターは、映像面から非日常に没入(=イマーシブ)して楽しめるもの」とアピールした。
鈴村氏は直近8年のプロジェクター市場を振り返り、「2011年の地デジ移行を目前に、プロジェクターはテレビと大画面化を競っていた時期がある。大型テレビと競合していた時期の市場は低迷していた。しかしこの流れも2012年に下げ止まり、2013年からプロジェクター市場は急速にV字回復してきた。市場が回復してきたのは、まさに身近で非日常を楽しむユーザースタイルを喚起しはじめた時期と重なる」とし、「実際に市場を回復させたトリガーの1つが、エプソンのプロジェクター、EH-TW5200だった」と分析した。
EH-TW5200は、10万円を切る低価格帯でありながら、フルHD解像度と3D投写に対応し、さらに誰でも使用しやすい設置性と使い勝手を備えるモデルとしてラインナップされた。実際、富士キメラ総研の調べによれば、2009年〜2012年には2万台に届かない数字で推移していた市場台数が、EH-TW5200が登場した2013年には一気に2万5千台を超え、2014年には3万5千台近い規模になった。同時にエプソン製品のシェアも伸長し、現在ではホームプロジェクター市場における71.9%のシェアを占めている。
エプソン販売(株)VP MD 部長 蟹澤啓明氏によれば、「EH-TW5200のユーザー調査を行ったところ、約60%が初めてプロジェクターを購入したユーザーだった」という。「この結果からも、EH-TW5200がプロジェクター市場の拡大に影響を与えた機種といえるだろう」とした。
このEH-TW5200の後継機として開発されたのが、本日発表のEH-TW5350だ。EH-TW5200からさらに画質を高め、スマホ/タブレットとの連携機能も強化した。なお、2014年に発売した下位機種「EH-TW530」のユーザー調査を行ったところ、映像ソースとしてPCやスマホの割合が増えていることが、近年のトレンドの変化であったという。蟹澤氏は、「大画面の楽しみ方は、映画だけではなく色んなソースに広がっている。そこで、より多くの人に大画面の素晴らしさを味わってもらえるよう、スマホやPCとの接続性も高めた」と述べた。
セイコーエプソン(株)VP 企画設計部 部長 小西正祐氏は、「大ヒットしたEH-TW5200は、V字回復のトリガーといえるモデルだった。これをさらにパワーアップさせて使いやすく、高画質になった製品が今回のEH-TW5350。このEH-TW5350で、国内のプロジェクターの裾野をさらに広げて行きたい」とした。
■4K対応モデルも予想を超えて好調
なお、今回の記者発表会では4K対応モデル「EH-LS10000」についても触れられた。「これまでに予想を超える受注があり、供給が追いつかないくらいだ。製品を楽しむ人が増えていることに手応えを感じている」(鈴村氏)。
鈴村氏は「フラグシップの4K対応モデルEH-LS10000からエントリーモデルEH-TW5350まで、エプソンではマニア/ホームシアターファン/ライトユーザーの全てに応える製品開発を行っていく」とし、「自宅にいながら非日常を体験できるのがホームシアターの魅力だが、それを一部マニアだけではなくもっと多くのユーザーに体験してほしい」と語った。
同社ではこれまで、シェアを伸ばすための市場拡大を図り、プロジェクターの体験機会を積極的に設けてきた。東京スカイツリーでの体験イベントや、プロジェクターのレンタルサービス、展示店舗の拡大にも取り組んでいる。なお体験イベントは、昨年までの東京スカイツリーから今年は二子玉川ライズに場所を変えて今秋に実施予定。今後も、プロジェクター体験の場づくりについて積極的に取り組んでいく構えだ。
■家庭で“非日常”を楽しむ需要に
はじめに登壇したエプソン販売(株)取締役 販売推進本部長 鈴村文徳氏は、昨今の市場動向とEH-TW5350投入の狙いについてコメント。「4K」や「ハイレゾ」を最近のAV機器市場のトレンドキーワードとして挙げ、「価値のある製品によって、“非日常”を楽しむ需要が増加している」と分析。さらに最近のホームシアター市場におけるドルビーアトモスなど、音声に没入できるという意味の“イマーシブ・オーディオ”というキーワードが登場していることに関連づけて「プロジェクターは、映像面から非日常に没入(=イマーシブ)して楽しめるもの」とアピールした。
鈴村氏は直近8年のプロジェクター市場を振り返り、「2011年の地デジ移行を目前に、プロジェクターはテレビと大画面化を競っていた時期がある。大型テレビと競合していた時期の市場は低迷していた。しかしこの流れも2012年に下げ止まり、2013年からプロジェクター市場は急速にV字回復してきた。市場が回復してきたのは、まさに身近で非日常を楽しむユーザースタイルを喚起しはじめた時期と重なる」とし、「実際に市場を回復させたトリガーの1つが、エプソンのプロジェクター、EH-TW5200だった」と分析した。
EH-TW5200は、10万円を切る低価格帯でありながら、フルHD解像度と3D投写に対応し、さらに誰でも使用しやすい設置性と使い勝手を備えるモデルとしてラインナップされた。実際、富士キメラ総研の調べによれば、2009年〜2012年には2万台に届かない数字で推移していた市場台数が、EH-TW5200が登場した2013年には一気に2万5千台を超え、2014年には3万5千台近い規模になった。同時にエプソン製品のシェアも伸長し、現在ではホームプロジェクター市場における71.9%のシェアを占めている。
エプソン販売(株)VP MD 部長 蟹澤啓明氏によれば、「EH-TW5200のユーザー調査を行ったところ、約60%が初めてプロジェクターを購入したユーザーだった」という。「この結果からも、EH-TW5200がプロジェクター市場の拡大に影響を与えた機種といえるだろう」とした。
このEH-TW5200の後継機として開発されたのが、本日発表のEH-TW5350だ。EH-TW5200からさらに画質を高め、スマホ/タブレットとの連携機能も強化した。なお、2014年に発売した下位機種「EH-TW530」のユーザー調査を行ったところ、映像ソースとしてPCやスマホの割合が増えていることが、近年のトレンドの変化であったという。蟹澤氏は、「大画面の楽しみ方は、映画だけではなく色んなソースに広がっている。そこで、より多くの人に大画面の素晴らしさを味わってもらえるよう、スマホやPCとの接続性も高めた」と述べた。
セイコーエプソン(株)VP 企画設計部 部長 小西正祐氏は、「大ヒットしたEH-TW5200は、V字回復のトリガーといえるモデルだった。これをさらにパワーアップさせて使いやすく、高画質になった製品が今回のEH-TW5350。このEH-TW5350で、国内のプロジェクターの裾野をさらに広げて行きたい」とした。
■4K対応モデルも予想を超えて好調
なお、今回の記者発表会では4K対応モデル「EH-LS10000」についても触れられた。「これまでに予想を超える受注があり、供給が追いつかないくらいだ。製品を楽しむ人が増えていることに手応えを感じている」(鈴村氏)。
鈴村氏は「フラグシップの4K対応モデルEH-LS10000からエントリーモデルEH-TW5350まで、エプソンではマニア/ホームシアターファン/ライトユーザーの全てに応える製品開発を行っていく」とし、「自宅にいながら非日常を体験できるのがホームシアターの魅力だが、それを一部マニアだけではなくもっと多くのユーザーに体験してほしい」と語った。
同社ではこれまで、シェアを伸ばすための市場拡大を図り、プロジェクターの体験機会を積極的に設けてきた。東京スカイツリーでの体験イベントや、プロジェクターのレンタルサービス、展示店舗の拡大にも取り組んでいる。なお体験イベントは、昨年までの東京スカイツリーから今年は二子玉川ライズに場所を変えて今秋に実施予定。今後も、プロジェクター体験の場づくりについて積極的に取り組んでいく構えだ。