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「レグザ史上最高画質を実現」

東芝、1,000nit HDR/新LED駆動/新エンジンなど搭載の最上位液晶テレビ“REGZA”「Z20X」

公開日 2015/10/14 11:00 編集部:小野佳希
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まずバックライト技術では、ピーク輝度1,000nitオーバーの高輝度LEDを直下型で搭載。この直下型LEDを、こちらも新開発のエリアコントロール技術によって緻密に制御することで、かつてのフラグシップ機であるCELLレグザと比べて約11倍もの高コントラストを実現させた。なお、エリア駆動のエリア分割数は非公表だが、「CELLレグザほどではないものの、近年のレグザでトップクラスの数」だという。

直下型LEDバックライトのエリア駆動に対応

パネルは、次世代放送規格のITU-R BT.2020の色域を約80%カバーする新パネルを採用。これによって自然でリアルな色彩を再現する広色域を実現するとしている。

BT.2020の色域を約80%カバーする新パネルを採用

また、パネルの拡散反射を低減させクリアな映像を実現させるという「ハイコントラストブラックパネル」を採用。バックライトの拡散と外光の反射を抑えることで、映像のクリアさとコントラストの向上を図っている。

なお、パネルはグレアパネルで、ARコートを施したものを採用。一般的に液晶テレビはノングレアやハーフグレアパネルであることが多いが、「それでは表面がデコボコで光が拡散してしまう。高画質系のパネルはクリアパネルが基本とも言え、実はCELLレグザもグレアパネルだった。その後、製造コストの問題でパネルメーカーがあまりグレアパネルを作らなくなったのでお休みしていたが、画質を考えた際は、絶対にクリアパネルが有利なのは間違いない」(東芝 本村氏)という。

「ハイコントラストブラックパネル」を採用

■映像エンジンを3年ぶりにフルモデルチェンジ

映像処理エンジンには「4KレグザエンジンHDR PRO」を新開発で搭載。一般的にテレビの映像エンジンは一度開発したものをチューニングしながら数年間利用していくが、今回のモデルでは構想から3年の年月を費やし、これを刷新した。「レグザパワーディスプレイシステム」との相乗効果によって「新世代の4K画質を実現する」という。

基板

従来よりさらに緻密なエリア駆動は、本エンジンによって実現。点灯時間による輝度制御だけでなく、駆動電流による輝度制御も行う「直下型LEDハイブリッドエリアコントロール」によって、締まりのある黒の再現、高コントラスト化の実現を図っている。

点灯時間だけでなく駆動電流による輝度制御も行う

また、色彩表現のために「4K広色域復元プロ」技術を採用。64色軸の高精度色空間処理によって、物体が反射する色の限界を超えない自然な色彩を再現するという。

より自然な色彩を再現

加えて、通常のコンテンツもダイナックレンジを拡大することによって、HDR映像のように立体感や奥行き感を向上させるという「アドバンスドHDR復元プロ」技術も搭載。通常、撮影/編集時は白潰れを防ぐために高輝度領域を圧縮する処理が行われているが、今回のモデルでは新アルゴリズムで輝度ヒストグラムから圧縮特性を推定し、高輝度領域を復元する。

HDR効果の適用イメージ。波の表現などに効果の違いが見てとれる

■超解像処理やノイズリダクションも新たに進化

超解像技術は「2段再構成型超解像」を採用。1段目では低域から高域までバランスよく高精細化を、2段目ではさらに微細なテクスチャ復元を図る2段階の再構成型超解像技術によって、素材の柔らかさなどの質感をリアルに再現するとしている。

2段階で超解像処理を行う

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