アトモスやDTS:Xにもデフォルト対応
パイオニア、最上位AVアンプ「SC-LX901」など3機種。アンプ部刷新で「これまでで最高」の仕上がり
ネットワーク経由のあらゆる音源をジッターレス伝送する「PQFA」新搭載
また、ネットワーク経由の音楽ソースを全てジッターレス伝送する新技術「PQFA(Precision Quartz for File Audio)」を搭載。こちらはHDMI経由のジッターを低減するパイオニアの技術「PQLS」を応用して開発されたもの。PQLS用の高精度クロック(44.1kHz系/48kHz系の2つ)を使い、新規開発したネットワークモジュールとDACを制御するかたちだ。開発には2年ほどかけたとのこと。「ひと味違う音を体験できるはずです」(平塚氏)。
そのほか、対応ハイレゾ音源も増強。ALACの176kHz/192kHzや、DSD 11.2MHzをUSB経由/ネットワーク経由で試聴可能に。FLAC 88.2kHz/96kHzおよびDSD 2.8MHz/5.6MHzのギャップレス再生にも対応した。
なおWi-Fiも内蔵。Bluetooth機能も備え、AACでのワイヤレス再生も可能だ。そのほかGoogle Cast(音声のみ。後日アップデートで対応)やradiko、tune inといったストリーミングサービスも楽しめる。
イネーブルドスピーカーの補正に特化した「Reflex Optimizer」新搭載
オブジェクトオーディオを最適再生するための機能も搭載。音場調整機能は、フルバンドフェイズコントロールを含む同社最上位の「MCACC Pro」を搭載。7.1.4や5.2.0など、ユーザーの多彩なスピーカー設置環境に合わせたセッティングにも対応可能とのこと。
またMCACC Proはイネーブルドスピーカーを使ったドルビーアトモス/DTS:Xの再生にも最適化が可能。天井の音反射を考慮した距離測定を行うため、正確な補正を実現。さらに、180Hz付近の指向性を感じる音域をイネーブルドスピーカーの真下のスピーカーに振り分けるバスマネジメントを行うことで、正確な低域再現も行えるという。
加えて、「Reflex Optimizer」機能を新たに用意。これは天井に反射する帯域の音(高域)と、イネーブルドスピーカーから直接聞こえる帯域の音(低域)の位相ズレを補正することで、より明瞭なサウンドを実現するというもの。今春発売のオンキヨー製AVアンプに搭載された「AccuReflex」と同じ機能とのことだ。
AIR Studiosと音質チューニング
LX901/801については、音質チューニングを名門録音スタジオ「AIR Studios」と実施。4日間の綿密なセッションを行いサウンドを磨き上げた。録音現場の音の素晴らしさを体験できるような、AVアンプのリファレンスと呼ぶにふさわしいクオリティに仕上げられている、とアピールされている。
最新映像規格にも対応
そのほか、HDRやITU-R BT.2020に対応。HDCP2.2に準拠した4K/60p映像にも対応する。またフルHDの4Kアップスケーリング機能も備えている。
付属のリモコンはデザインを一新。使用頻度の高い機能を優先したキーレイアウトとした。またGUIも新デザインに。HD画質にして鮮明かつ視認性を高めたという。
関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドPIONEER
- 型番SC-LX901
- 発売日2016年9月上旬
- 価格410000
【SPEC】●パワーアンプ チャンネル数:11 ●パワーアンプ方式:ダイレクト エナジーHD ●多チャンネル同時駆動出力:880 W (11ch同時駆動時) ●入力端子:アナログ×7、アナログコンポーネント×2、アナログコンポジット×2、光デジタル×3、同軸デジタル×2、HDMI×8(フロント1含む、うち5入力が HDCP2.2対応)、USB×1 ●出力端子:アナログコンポーネント×1、HDMI×2、ヘッドホン×1 ●電源電圧:AC100 V・50Hz/60Hz ●消費電力:340W ●待機時消費電力:0.15 W(スタンバイ状態)/2.5 W(ネットワークスタンバイ ON時) ●外形寸法:435W×185H×441Dmm ●質量:18.2 kg