パナソニック、CDリッピングやハイレゾアプコン対応のBDレコーダー「DIGA BRZ1020」など4機種

同機能では絞り込み表示にも対応。リモコンの青ボタンで放送種別（地デジ/BS/CS）、赤ボタンでジャンル（ドラマ/アニメ/バラエティ/映画）、緑ボタンで番組種別（新番組/特番/初放送）を絞り込むことができる。

なお、特番については18時〜23時59分までの間に地デジで1時間45分以上放送されるものを特番と判断。この条件を採用することで、平日午後のワイドショーや夕方のニュース番組などを抽出対象から外している。

そのほか、USB端子は新たにUSB 3.0に対応。USB 3.0対応HDDを接続し、USB-HDDにも2番組同時録画ができるようになった。また、従来から引き続き4Kアップコンバート機能も搭載。MGVCにも対応している。

システムLSIには「UniPhier（ユニフィエ）」をベースにしたものを引き続き採用。現在このシステムLSIはパナソニックと富士通のLSI事業を統合したソシオネクスト社の取扱いで、パナソニック以外のメーカーのレコーダーにも同LSIの採用機が存在しているが、長時間録画モードでの画質や省エネ性能などにおいて、同LSIをもともと開発したパナソニックだからこそ可能な性能を実現しているという。

■リモート視聴がPCにも対応。スマホ本体への番組持ち出し保存も可能に

視聴に際しては、リモート視聴が従来のスマートフォンに加えて新たにPC視聴にも対応。PC視聴専用アプリ「DiXiM Play for DIGA WINDOWS版」を月額200円（税抜）で提供する。アプリはWindows 10/8.1（64bit/32bit）対応で、Windows Phoneには対応していない。

また、スマートフォンでのリモート視聴アプリ「Panasonic Media Access」も機能を強化。DIGAに録画した番組をリモートで視聴するだけでなく、スマホの内蔵メモリに番組持ち出しをWi-Fiで行うこともできるようになる。これにより、飛行機やトンネル内などネット環境のない状況でも番組を視聴できるようになる。

Android版アプリではさらに、持ち出し番組の自動転送設定が可能。ディーガ本体で「持ち出し番組作成」メニューを「入」にし、アプリ側では番組情報画面に表示される「あとで見るリスト」に番組を追加しておくと、自宅に帰った際に番組をWi-Fiで自動転送する。なお、iOSでは自分でアプリを起動すれば持ち出し転送が行える。

さらに、有料会員サービスのディモーラに登録すれば、持ち出し番組の画質選択も可能。通常はVGA（1.5Mbps）のみであるところが、720p（1.5Mbps）とVGA（650kbps）も設定可能で、スマホ側の容量に応じて画質を自分で選択できるようになる。

なお、Media Accessアプリでの番組持ち出し機能には、2016年春モデルの“全自動ディーガ”「DMR-BRX7020/4020/2020」も後日のアップデートで対応する予定。

■CDリッピングやハイレゾアップコンバートにも新対応

音楽関連機能では、CDリッピングに新対応。CD楽曲を本体HDDにリッピングしてFLAC形式で保存できるようになった。リッピングの際にはグレースノートから楽曲情報やジャケット画像を入手する。

なお従来から引き続き、e-onkyo musicからのハイレゾ音源の直接ダウンロードにも対応。ミュージックサーバーとしての機能も備え、ダウンロードしたりリッピングした音源を「サウンドジャンプLink」機能で家庭内の同一ネットワークにあるコンポなどを通して再生することもできる。

また、楽曲一覧画面から「スマホで操作」を選択すると表示されるQRコードをスマホで読み取ると、スマホ画面から楽曲再生等の操作が可能。Media Accessアプリで「ディーガで音楽」メニューを選んでも同様の操作が行える。この機能を利用することで、テレビ画面がオフの状態でもスマホで選曲や再生指示ができる。

音楽だけでなく、放送中や録画したテレビ番組、BD/DVD、YouTubeなどの音声もハイレゾ相当にアップコンバートする「ハイレゾ・リマスター」機能も新搭載。同時発表の“ディーガースピーカー”「DY-SP1」とHDMI接続することで本機能を利用できるようになる。

本機能では、上記テレビ番組などの音声を192kHz/24bit相当にまでアップコンバート。アップコンバート処理時の高域と低域に対する音の補完量の違いによる強/中/弱の3段階を選択可能で、リモコンの黄色ボタンで切り替えることができる。リモコンの黄色ボタンで切り替えることができる。また、ハイレゾ音源の再生時には、処理を行わない「ハイレゾ原音」設定も選択できる。