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ドライバーユニットと耳との間の空間が全て開放されている構造

KuraDa、“全開放型”ヘッドホン「KD-P1」。同社初の密閉型「KD-C10」も

公開日 2016/10/31 17:21 編集部:川田菜月
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KuraDaは、ドライバーユニットと耳との間の空間が全て開放されている“全開放型”のヘッドホン「KD-P1」と、同社初の密閉型ヘッドホン「KD-C10」の2機種を2016年11月から発売する。価格はKD-P1が480,000円(税抜)、KD-C10が250,000円(税抜)となる。

全開放型ヘッドホン「KD-P1」

同社初の密閉型ヘッドホン「KD-C10」

「KD-P1」は全開放型ヘッドホンのフラッグシップモデル。本機は、同社が展開するヘッドホンのテーラーメイドサービス『KuraDa TaylorMade Program「CustomMade」サービス』にて、一人のユーザーの要望により製作された「KD-OR12」がベースとなっている。

上記のように、ドライバーユニットと耳との間の空間が全て開放されている構造を採用。これにより余分な響きや共振の発生を低減し、忠実な音源再生を実現するとしている。

これまでの製作で培われたデータを元に、低域の再現性の向上を図ってドライバーユニットを新たに設計。ネオジウムマグネットを採用した53mmダイナミック型ドライバーを搭載し、耐久性を保ちつつ振動板の厚みをできる限り薄くすることで、正確な音の表現を可能にするという。

ハウジングの主たるパーツは全てA7075(超々ジュラルミン)の削り出しを採用。可動部は全てステンレス製ベアリングを使用し、ノイズや歪みを排除して滑らかに可動するとのこと。イヤーパッドには、人肌に近い肌触りで通常の革と比較して軽量な人口皮革を採用。

再生周波数帯域は20Hz〜20kHz、インピーダンスは42Ω、感度は96dB/mWとなる。質量は550g(ケーブル含まず)。

KD-C10は、同社初となる密閉型ヘッドホン。オープンエア型の従来モデル「KD-FP10」の基本構造であるフルウッドハウジングを踏襲し、よりワイドレンジな再生を目指して開発されたとのこと。

内部にはネオジウムマグネットを採用した大口径53mmダイナミック型ドライバーを搭載。ハウジング部は、振動係数の異なる2種類の木材を使用して新設計され、従来モデルと比較して約100gの軽量化を実現。より自然に気を響かせるアコースティカルな構造を採用している。

密閉型としたことでより高い遮音性を確保しつつ、ハウジングにダクトを設けて開放型に近い音抜けの良さや深い低域の質感を実現するという。また、「木の響き」を活かしてハウジングを響かせるという従来のコンセプトはそのままに、ジャンルを問わず合う音響特性を見直したとのこと。

表面はポリエステルコーティングの鏡面艶出し仕上げ。バッフル面にはハードメープル、ハウジングカップのカラーはブラックウォルナットを採用。ヘッドバンド可動部にはステンレス製ペアリングを使用する。

イヤーパッドは従来よりも面積を大きくして側圧の設定を最適化。これにより長時間でも快適に装着できるとしている。また、KD-P1と同様に人口皮革を採用。

再生周波数帯域は20Hz〜20kHz、インピーダンスは42Ω、感度は112dB/mWとなる。質量は340g(ケーブル含まず)。

いずれのモデルにもOFC 4芯線採用のケーブルが付属。長さは3.0m。プラグはφ3.5oモノラルミニが2つ、φ6.3mm ステレオ標準プラグが備えられる。その他付属品として、桐箱製の収納ケースも用意。

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  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドKuraDa
  • 型番KD-P1
  • 発売日2016年11月
  • 価格480,000円(税抜)
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドKuraDa
  • 型番KD-C10
  • 発売日2016年11月
  • 価格250,000円(税抜)