コンセプトは「スマートフォン史上最高の音質」
オンキヨー、世界初バランス駆動対応ハイレゾスマホ“GRANBEAT”「DP-CMX1」
宮城社長は、ハイレゾ市場が着実に成長していること、また全世界のホームオーディオ市場3兆2,000億円のうち26%をDAPが占めていることを紹介。「音楽再生でよく使う機器はスマホ、DAP、コンポなどが挙げられる。我々はこれまで『コンポ』を主力にしてきたが、2014年には『DAP』にも挑戦し、今回満を持して『スマートフォン』にも参入した」
”GRANBEAT”という愛称は「GRAND」と「BEAT」による造語。「目にした瞬間、手に取った瞬間その存在感に心を揺さぶられ、最高の音に心を打たれる…というイメージを込めたネーミング。これまでのスマホは利便性と音質がトレードオフになっていたが、GRANBEATは利便性はもちろん最高傑作のDAP機能をプラスしたモデルだ」と胸を張った。
続いて登壇した同社ネットワークサービス事業本部 本部長の土田秀章氏が、製品について説明。そしてGRANBEATを取り扱うMVNOのひとつである楽天モバイルの黒住吉郎氏が登場し、製品登場の舞台裏について語った。
元々ソニーモバイルコミュニケーションズでXperiaシリーズなどの企画を手掛けてきた黒住氏。2016年のCESでオンキヨーのメンバーから「X1AにSIMを入れてスマホにできると思うか?」と意見を求められた際「十分できる。スマホでの音楽リスニングには、まだどこか妥協がある」と答えたのだという。
「これまでのスマホは、スマホを軸に音楽や音について考えていたが、GRANBEATでは“音/音楽”を軸に全てを考えるべきだと思った。たとえばデザイン。スマホ的観点から見ると四角い、重いなどが気になるが、オーディオ的な視点から見るとそれがユーザーの心を捉えるのでは? そして、音質を決して妥協してはいけない、そのまま、もしくはそれ以上の音にならないと、とお話しした。サンプルの段階からGRANBEATを試させてもらっているが、素晴らしいものに仕上がっていると感服した。これまでのスマホでの体験は陳腐化してしまうのでは?と思ったほど。音が鳴っていないときの音までも感じられるような広がりを持っている」と、GRANBEATを称賛する黒住氏。
「こういうモデルが出てくると、(スマホも)切磋琢磨してどんどんいいものが出てくるだろう。楽天モバイルでも全面的に応援する」と、力強くエールを送っていた。