ホールレイアウト変更でより見やすいショーへ
<GPC>今年のIFAの見どころは「スタートアップと先端テクノロジー」。メッセ・ベルリンCEOが語る
世界最大級のエレクトロニクスの展示会・見本市「IFA2017」は、今年は9月1日からの開催が予定されている。世界各国からジャーナリストを集めてポルトガルの首都リスボンで行われたプレイベントでは、主催社のメッセ・ベルリンCEO、クリスチャン・ゲーケ氏が今年の「IFAの見どころ」を紹介した。
IFAは毎年、ドイツの首都・ベルリンにある展示会場メッセ・ベルリンで開催されている。2016年は実質展示面積15万平方メートルの広大なスペースに、1,800を超える出展社が集まった。来場者総数は24万人以上。IFAはヨーロッパで最も大きなエレクトロニクス関連のトレードショーでもあることから、近年は特に世界各国からのトレードビジターが期間中多くベルリンに足を運ぶ。その他、IFAで発表される新製品やサービスを報道するプレス関係者も国際化が進みつつある。
IFAの本開催期間は毎年6日間。今年は9月1日から6日までを予定する。報道関係者向けのプレオープン期間は本開催前の2日間となるため、今年は8月30日からIFAのニュースが賑わうことになりそうだ。なおエレクトロニクス業界のキーパーソンを集めて、セミナー・ディベート形式で実施される併催イベント「IFA+Summit」は9月4日・5日に、ベルリン市内のイベント施設にBtoBの出展社が集まるトレードショー「IFA Global Markets」は9月3日から6日まで行われる日程が明らかになった。
リスボンで実施されたプレイベント「IFAグローバル・プレスカンファレンス」の壇上にはメッセ・ベルリン社のCEOであるクリスチャン・ゲーケ氏が登壇。今年のIFAの見どころは「スタートアップ」と「先端テクノロジー」であると語った。
近年はIFAへの参加を希望する出展申し込みの数が増え続けて“オーバーブッキング”の状態が続いていた。昨年から展示会場をベルリン市内の別の場所にも拡張して、「IFA Global Markets」を併催した背景には出展希望のリクエストに応える狙いもあった。2017年はさらにIFA会場の“模様替え”に手を入れる。
本会場であるメッセ・ベルリンのホールには一般来場者が数多く訪れるため、こちらは改めてBtoC向けのイベントとして色彩を強めていく。ゲーケ氏が掲げるコンセプトは「ブランドオンリー」だ。
「振り返れば直近の10年間、IFAは順調に、そして急速に成長を続けてきた。そのため、メッセ・ベルリンの会場はエレクトロニクスに関わるカッティングエッジなテクノロジーから、生産現場の最前線で活躍するOEM/ODMの企業も含めて多種多様な内容が集まっているため、やや雑多な印象を与えてしまうこともあった。今年からはメイン会場にコンシューマーと距離の近い“ブランド”を集中させ、かたやIFA Global MarketsはOEM/ODM向けのイベントとしてさらに強化していく。それぞれの位置付けを明確化することで、BtoC、BtoBの来場者がよりスムーズに効率よくIFAをご覧いただけるようにしたい」とゲーケ氏が戦略の意図を説いた。
メッセ・ベルリンの中でも大型の展示ホールである「Hall 26」には例年OEM/ODM系の出展社も多く集まっていた。今年はその出展社がIFA Global Marketに移動して、代わりにホール26を新コンセプトの展示スペース「IFA NEXT」としてハイライトする計画をゲーケ氏が発表した。
具体的にはスタートアップや研究・学術機関の出展が多く集まっていた「IFA TechWatch」、セミナー形式の「IFA+Summit」などメッセ・ベルリン会場の中で離ればなれに、別々のホールを使って実施されていたイノベーティブな展示をホール26に集める。ホールの内部も、中核の場所でIFA+Summitのセミナーを開催し、そこから同心円状にスタートアップや研究・学術機関が出展するブースと商談スペースを広げていくようなレイアウトに刷新する。
「IFA Global Markets」はメイン会場であるメッセ・ベルリンよりも市街の中心地に近い会場で開催されている。今年が2回目の実施となるが、新たに生産・調達関連のエキスパートを集めた「ヨーロッパ最大のソーシングショー」としてブランディングしていく。本会場との間の往来は来場者が無料で利用できるシャトルバスが運行されるほか、公共交通を使って20分前後で移動できる。
ゲーケ氏は、1924年に放送通信技術を中心とした展示会・見本市としてスタートしたIFAが、これまでマルチメディアやホームアプライアンス、インターネットとつながるスマート家電も取り込みながら成長を続けてきたと振り返る。
今後のエレクトロニクスのトレンドについては「それぞれのカテゴリー間に横たわっていた境界が溶け合って、さらに“コネクテッド家電”や“IoT”が注目すべきトピックスになるだろう」とゲーケ氏は語った。また「IFAのコンセプトやカテゴリー分けも時代の流れに合わせて柔軟に変わっていかなければならない。今年はまた新しいことにチャレンジする。結果として来場される多くの方々に、エレクトロニクスのイノベーションやトレンドをひとつの場所で一望できるイベントがIFAをおいて他にないということを、強く実感していただけるだろうと期待している」とし、今年のIFAの成功に誓いを立てた。
IFA2017に関連する最新情報についてはIFA日本語サイトのアップデートをチェックしてほしい。
IFAは毎年、ドイツの首都・ベルリンにある展示会場メッセ・ベルリンで開催されている。2016年は実質展示面積15万平方メートルの広大なスペースに、1,800を超える出展社が集まった。来場者総数は24万人以上。IFAはヨーロッパで最も大きなエレクトロニクス関連のトレードショーでもあることから、近年は特に世界各国からのトレードビジターが期間中多くベルリンに足を運ぶ。その他、IFAで発表される新製品やサービスを報道するプレス関係者も国際化が進みつつある。
IFAの本開催期間は毎年6日間。今年は9月1日から6日までを予定する。報道関係者向けのプレオープン期間は本開催前の2日間となるため、今年は8月30日からIFAのニュースが賑わうことになりそうだ。なおエレクトロニクス業界のキーパーソンを集めて、セミナー・ディベート形式で実施される併催イベント「IFA+Summit」は9月4日・5日に、ベルリン市内のイベント施設にBtoBの出展社が集まるトレードショー「IFA Global Markets」は9月3日から6日まで行われる日程が明らかになった。
リスボンで実施されたプレイベント「IFAグローバル・プレスカンファレンス」の壇上にはメッセ・ベルリン社のCEOであるクリスチャン・ゲーケ氏が登壇。今年のIFAの見どころは「スタートアップ」と「先端テクノロジー」であると語った。
近年はIFAへの参加を希望する出展申し込みの数が増え続けて“オーバーブッキング”の状態が続いていた。昨年から展示会場をベルリン市内の別の場所にも拡張して、「IFA Global Markets」を併催した背景には出展希望のリクエストに応える狙いもあった。2017年はさらにIFA会場の“模様替え”に手を入れる。
本会場であるメッセ・ベルリンのホールには一般来場者が数多く訪れるため、こちらは改めてBtoC向けのイベントとして色彩を強めていく。ゲーケ氏が掲げるコンセプトは「ブランドオンリー」だ。
「振り返れば直近の10年間、IFAは順調に、そして急速に成長を続けてきた。そのため、メッセ・ベルリンの会場はエレクトロニクスに関わるカッティングエッジなテクノロジーから、生産現場の最前線で活躍するOEM/ODMの企業も含めて多種多様な内容が集まっているため、やや雑多な印象を与えてしまうこともあった。今年からはメイン会場にコンシューマーと距離の近い“ブランド”を集中させ、かたやIFA Global MarketsはOEM/ODM向けのイベントとしてさらに強化していく。それぞれの位置付けを明確化することで、BtoC、BtoBの来場者がよりスムーズに効率よくIFAをご覧いただけるようにしたい」とゲーケ氏が戦略の意図を説いた。
メッセ・ベルリンの中でも大型の展示ホールである「Hall 26」には例年OEM/ODM系の出展社も多く集まっていた。今年はその出展社がIFA Global Marketに移動して、代わりにホール26を新コンセプトの展示スペース「IFA NEXT」としてハイライトする計画をゲーケ氏が発表した。
具体的にはスタートアップや研究・学術機関の出展が多く集まっていた「IFA TechWatch」、セミナー形式の「IFA+Summit」などメッセ・ベルリン会場の中で離ればなれに、別々のホールを使って実施されていたイノベーティブな展示をホール26に集める。ホールの内部も、中核の場所でIFA+Summitのセミナーを開催し、そこから同心円状にスタートアップや研究・学術機関が出展するブースと商談スペースを広げていくようなレイアウトに刷新する。
「IFA Global Markets」はメイン会場であるメッセ・ベルリンよりも市街の中心地に近い会場で開催されている。今年が2回目の実施となるが、新たに生産・調達関連のエキスパートを集めた「ヨーロッパ最大のソーシングショー」としてブランディングしていく。本会場との間の往来は来場者が無料で利用できるシャトルバスが運行されるほか、公共交通を使って20分前後で移動できる。
ゲーケ氏は、1924年に放送通信技術を中心とした展示会・見本市としてスタートしたIFAが、これまでマルチメディアやホームアプライアンス、インターネットとつながるスマート家電も取り込みながら成長を続けてきたと振り返る。
今後のエレクトロニクスのトレンドについては「それぞれのカテゴリー間に横たわっていた境界が溶け合って、さらに“コネクテッド家電”や“IoT”が注目すべきトピックスになるだろう」とゲーケ氏は語った。また「IFAのコンセプトやカテゴリー分けも時代の流れに合わせて柔軟に変わっていかなければならない。今年はまた新しいことにチャレンジする。結果として来場される多くの方々に、エレクトロニクスのイノベーションやトレンドをひとつの場所で一望できるイベントがIFAをおいて他にないということを、強く実感していただけるだろうと期待している」とし、今年のIFAの成功に誓いを立てた。
IFA2017に関連する最新情報についてはIFA日本語サイトのアップデートをチェックしてほしい。