エミライは米HeadAmpのハイエンドヘッドホンアンプを参考出展
<ヘッドホン祭>FOCAL、ポータブルヘッドホン「LISTEN」/bitsound、“フルシェル形”のカスタムイヤーピース
29日・30日にわたって開催された「春のヘッドホン祭 2017」。本記事では、下記のブースの出展内容をお伝えしていこう。
■ロッキーインターナショナル/メース/今井商事/中央工営
ロッキーインターナショナルは、FOCALのポータブル向けヘッドホン「LISTEN」を披露した。本機は4月22日に発売されたばかりの新モデルとなる。独自のコーンテクノロジーとチタンコート・マイラーによるφ40mmドライバーを搭載。ハイエンドモデル「UTOPIA」「ELEAR」の開発で培われた成果も惜しみなく投入されたという。
ブースでは、Mytek Digitalの「Brooklyn DAC」のデモも行われていた。ハイレゾ音源の再生に加えて、話題のMQA-CDのデモも行っていた。MQA-CDは、通常のCDプレーヤーで通常のCDとして再生することも可能だが、Brooklyn DACのようなMQA対応DACと組み合わせれば、MQA音源としてハイレゾ相当の音質が楽しめるというもの。CDプレーヤーをBrooklyn DACへS/PDIF接続したシステムを用意して、CDでMQAのサウンドが楽しめる魅力をアピールしていた。
■エミライ
エミライは、今回のヘッドホン祭に合わせて発表したSonoma Acousticsの静電型ヘッドホン「Model One」(関連ニュース)やMrSpeakersの平面駆動ドライバー搭載ヘッドホン「AEON FLOW」(関連ニュース)を中心に出展を行った。
また、取り扱いを検討中という米HeadAmp社の静電型ヘッドホン専用アンプ「Blue Hawaii」(MrSpeakersの静電型ヘッドホン試作機を駆動)、電源とアンプを別筐体としたバランス駆動対応ヘッドホンアンプ「GS-X Mk-II」を出展。いずれもハイエンドモデルだが、「日本市場ではハイエンドヘッドホンが続々登場しているなかで、それを鳴らすヘッドホンアンプが追いついてないという印象。ハイエンド機を鳴らし切れるハイエンドヘッドホンアンプを提供していきたい」とのことだった。
また米SCHIITの真空管ヘッドホンアンプも参考出展。これらは比較的リーズナブルな価格とのこと。来場者の反応を見つつ、導入を検討していくという。
■OPPO Digital Japan
OPPO Digital Japanは、価格破壊の機能とサウンドで注目を集めるUSB-DAC/ネットワークプレーヤー「Sonica DAC」をはじめ、平面磁界型ヘッドホン「PM-1」「PM-3」やヘッドホンアンプ「HA-2SE」などそのラインナップを一斉展示していた。
■VECLOS
サーモスは、同社が手がけるVECLOSのワイヤレススピーカーのブースを出展。SSA-40シリーズのデモンストレーションを行っていた。VECLOSは、ステンレンス魔法瓶の世界的メーカーであるサーボスが、魔法瓶の技術を応用して音質を追求したコンパクトスピーカーだ。ブースでは、実際に試聴を行うことも可能だった。
■bitsound
ユニバーサルイヤホン用の“フルシェル形”カスタムイヤーピースを先日発表して注目を集めたbitsound。特定のイヤホンに対して専用に作られたカスタムイヤーピースなので、イヤホンを半ば覆うようなかたちになっており、カスタムIEMそのもののようなフィットとそのモデルに特化したチューニングができることが魅力だ。
今回登場したのは、DITA「Answer」「Awesome」専用の『B-01』、Campfire Audio「ANDROMEDA」専用の『B-02』、Astell&Kern「AKT8ie」およびbeyerdynamiku「XELENTO REMOTE」専用の『B-03』の3モデルだ。なお、いずれも通常価格は39,800円を予定している。
ちなみにbitsoundの母体は補聴器メーカーとのこと。補聴器を手がけるかたわらでカスタムIEMに関連した様々なオーダーに答えるなかでカスタムイヤーピースに対する要望を受け、今回の製品の実現に至ったのだという。
■MH Audio
MH Audioは小型スピーカー「WAON」の素材ちがいとなる、竹製モデルとウォールナット製モデルを出展。デモを行っていた。WAONの通常モデルが比較的柔らかい音でバランス重視なのに対して、竹モデルはよりソリッドでタイトなモニター調の音が楽しめるという。規定によって数年で処分されてしまうという消防用ホースを再利用した、WAON専用キャリーバッグも展示していた。
■KURADA
KURADAはこれまで手がけたヘッドホン、およびその進化の過程がわかるパーツ類の変遷を展示で紹介。金属ブロックから各パーツが削り出されていく過程などを見ることができた。また、バッフルとハウジングに木材を使ったヘッドホンを開発中とのことで、製作過程も展示。木材によりバッフルとハウジングと、金属製のフレームをフローティングさせて設置させることで、木材の響きを最大限に引き出すことができるという。
■cear products
cearは、共栄エンジニアリング(株)が手がけるオーディオブランド。同社は音声技術などのOEM提供を行っており、オリンパスのICレコーダーへマイク音声処理技術を提供するなどしてきたという。cearでは、これら事業で培ってきた音声技術を活用したオーディオ製品を展開する。
ブースには、同社の音声処理技術によってワンボディで広がりのある音楽再生を実現するという「pave」、CES2015でイノベーションアワードも獲得したiPhone用マイク「DOMINO/2 MIC」を出展。さらには、特定のヘッドホンの特性を数値化して別のヘッドホンでその音を再現するシミュレーターを参考出展した。この技術は、今後BtoBも含めた展開を検討しているという。
■accustic effects
accustic effectsは、90kHzまでを考慮した音響設計を実施して超高域に至る音響バランスをコントロールするというフルレンジBA型イヤホンを展開するブランド。全製品を受注生産として、注文した製品ごとに周波数測定を実施して特性グラフを同梱する。また、ドライバーユニットからプラグ、パッケージに至るまでを日本製としていることも特徴だ。ブースでは同社のラインナップを聴き比べできるデモを用意して、そのサウンドをアピールしていた。
■バイオスケール
バイオスケールは、ツイスト仕様のオーディオグレード軟銅線を用いたイヤホンケーブル「BSP-HPCL-CRTEP」を新製品として出展。ツイスト構造のケーブルをさらにツイストした2重ツイスト構造により、取り回しも向上させたという。
■サトレックス
サトレックスは電子部品メーカー HOSHIDEN傘下のオーディオブランド。ブースではハイレゾ対応イヤホン/ヘッドホンのラインナップを展示していた。新製品としては、ハイレゾ対応イヤホン“Tubomi”の銀筐体モデルを出展。こちらは純度92.5%のスターリングシルバーを筐体に用い、表面をロジウムメッキで加工している。ハイレゾ帯域まで再生する9mmダイナミックドライバーの搭載は同様だ。
■ロッキーインターナショナル/メース/今井商事/中央工営
ロッキーインターナショナルは、FOCALのポータブル向けヘッドホン「LISTEN」を披露した。本機は4月22日に発売されたばかりの新モデルとなる。独自のコーンテクノロジーとチタンコート・マイラーによるφ40mmドライバーを搭載。ハイエンドモデル「UTOPIA」「ELEAR」の開発で培われた成果も惜しみなく投入されたという。
ブースでは、Mytek Digitalの「Brooklyn DAC」のデモも行われていた。ハイレゾ音源の再生に加えて、話題のMQA-CDのデモも行っていた。MQA-CDは、通常のCDプレーヤーで通常のCDとして再生することも可能だが、Brooklyn DACのようなMQA対応DACと組み合わせれば、MQA音源としてハイレゾ相当の音質が楽しめるというもの。CDプレーヤーをBrooklyn DACへS/PDIF接続したシステムを用意して、CDでMQAのサウンドが楽しめる魅力をアピールしていた。
■エミライ
エミライは、今回のヘッドホン祭に合わせて発表したSonoma Acousticsの静電型ヘッドホン「Model One」(関連ニュース)やMrSpeakersの平面駆動ドライバー搭載ヘッドホン「AEON FLOW」(関連ニュース)を中心に出展を行った。
また、取り扱いを検討中という米HeadAmp社の静電型ヘッドホン専用アンプ「Blue Hawaii」(MrSpeakersの静電型ヘッドホン試作機を駆動)、電源とアンプを別筐体としたバランス駆動対応ヘッドホンアンプ「GS-X Mk-II」を出展。いずれもハイエンドモデルだが、「日本市場ではハイエンドヘッドホンが続々登場しているなかで、それを鳴らすヘッドホンアンプが追いついてないという印象。ハイエンド機を鳴らし切れるハイエンドヘッドホンアンプを提供していきたい」とのことだった。
また米SCHIITの真空管ヘッドホンアンプも参考出展。これらは比較的リーズナブルな価格とのこと。来場者の反応を見つつ、導入を検討していくという。
■OPPO Digital Japan
OPPO Digital Japanは、価格破壊の機能とサウンドで注目を集めるUSB-DAC/ネットワークプレーヤー「Sonica DAC」をはじめ、平面磁界型ヘッドホン「PM-1」「PM-3」やヘッドホンアンプ「HA-2SE」などそのラインナップを一斉展示していた。
■VECLOS
サーモスは、同社が手がけるVECLOSのワイヤレススピーカーのブースを出展。SSA-40シリーズのデモンストレーションを行っていた。VECLOSは、ステンレンス魔法瓶の世界的メーカーであるサーボスが、魔法瓶の技術を応用して音質を追求したコンパクトスピーカーだ。ブースでは、実際に試聴を行うことも可能だった。
■bitsound
ユニバーサルイヤホン用の“フルシェル形”カスタムイヤーピースを先日発表して注目を集めたbitsound。特定のイヤホンに対して専用に作られたカスタムイヤーピースなので、イヤホンを半ば覆うようなかたちになっており、カスタムIEMそのもののようなフィットとそのモデルに特化したチューニングができることが魅力だ。
今回登場したのは、DITA「Answer」「Awesome」専用の『B-01』、Campfire Audio「ANDROMEDA」専用の『B-02』、Astell&Kern「AKT8ie」およびbeyerdynamiku「XELENTO REMOTE」専用の『B-03』の3モデルだ。なお、いずれも通常価格は39,800円を予定している。
ちなみにbitsoundの母体は補聴器メーカーとのこと。補聴器を手がけるかたわらでカスタムIEMに関連した様々なオーダーに答えるなかでカスタムイヤーピースに対する要望を受け、今回の製品の実現に至ったのだという。
■MH Audio
MH Audioは小型スピーカー「WAON」の素材ちがいとなる、竹製モデルとウォールナット製モデルを出展。デモを行っていた。WAONの通常モデルが比較的柔らかい音でバランス重視なのに対して、竹モデルはよりソリッドでタイトなモニター調の音が楽しめるという。規定によって数年で処分されてしまうという消防用ホースを再利用した、WAON専用キャリーバッグも展示していた。
■KURADA
KURADAはこれまで手がけたヘッドホン、およびその進化の過程がわかるパーツ類の変遷を展示で紹介。金属ブロックから各パーツが削り出されていく過程などを見ることができた。また、バッフルとハウジングに木材を使ったヘッドホンを開発中とのことで、製作過程も展示。木材によりバッフルとハウジングと、金属製のフレームをフローティングさせて設置させることで、木材の響きを最大限に引き出すことができるという。
■cear products
cearは、共栄エンジニアリング(株)が手がけるオーディオブランド。同社は音声技術などのOEM提供を行っており、オリンパスのICレコーダーへマイク音声処理技術を提供するなどしてきたという。cearでは、これら事業で培ってきた音声技術を活用したオーディオ製品を展開する。
ブースには、同社の音声処理技術によってワンボディで広がりのある音楽再生を実現するという「pave」、CES2015でイノベーションアワードも獲得したiPhone用マイク「DOMINO/2 MIC」を出展。さらには、特定のヘッドホンの特性を数値化して別のヘッドホンでその音を再現するシミュレーターを参考出展した。この技術は、今後BtoBも含めた展開を検討しているという。
■accustic effects
accustic effectsは、90kHzまでを考慮した音響設計を実施して超高域に至る音響バランスをコントロールするというフルレンジBA型イヤホンを展開するブランド。全製品を受注生産として、注文した製品ごとに周波数測定を実施して特性グラフを同梱する。また、ドライバーユニットからプラグ、パッケージに至るまでを日本製としていることも特徴だ。ブースでは同社のラインナップを聴き比べできるデモを用意して、そのサウンドをアピールしていた。
■バイオスケール
バイオスケールは、ツイスト仕様のオーディオグレード軟銅線を用いたイヤホンケーブル「BSP-HPCL-CRTEP」を新製品として出展。ツイスト構造のケーブルをさらにツイストした2重ツイスト構造により、取り回しも向上させたという。
■サトレックス
サトレックスは電子部品メーカー HOSHIDEN傘下のオーディオブランド。ブースではハイレゾ対応イヤホン/ヘッドホンのラインナップを展示していた。新製品としては、ハイレゾ対応イヤホン“Tubomi”の銀筐体モデルを出展。こちらは純度92.5%のスターリングシルバーを筐体に用い、表面をロジウムメッキで加工している。ハイレゾ帯域まで再生する9mmダイナミックドライバーの搭載は同様だ。