「FUNAIブランドの躍進」目指す
FUNAI、国内テレビ市場へ本格再参入。自動録画搭載4K/HDRテレビなどをヤマダ電機で販売
最上位モデルの6000シリーズは、容量3TBのHDDを内蔵し、BS/CSを含む5チャンネルを最大2週間分を自動で録画可能な「まるごと録画」機能を搭載。5000/4100シリーズは容量500GBのHDD内蔵で最大60時間、4000/2000シリーズは128GBのフラッシュメモリーを内蔵し約17時間の録画が可能。なお「まるごと録画」機能を搭載するのは6000シリーズのみで、他3シリーズは通常の録画機能となる。
6000シリーズは録画用チューナー5基をすべて「まるごと録画」用に使うだけでなく、そのうち2基を通常録画用として使うことも可能。別途でUSB-HDDを買い足して「まるごと録画」で録画できる日数を増やすといったようなこともできる。
そのほか録画機能関連ではSeeQVaultにも対応。内蔵HDD内の録画番組データをSeeQVault対応のUSB-HDDに移して他の部屋のテレビで視聴するなどといった使い方もできる。
無料の専用アプリ「FUNAI Connect」によりスマートフォンとの連携も強化。リモコン操作や、秋予定のアップデートでは外出先から番組録画の予約ができる。6000シリーズでは、リビングに置いたテレビで録画した番組を別の部屋でスマートフォンを使って視聴したり、外出先でテレビ番組を見るリモート視聴にも対応している。
■音質や使い勝手にもこだわり
内部にはバスレフスピーカーを搭載。高音質と迫力ある低音に加え、スイス・ソニックエモーション社の3D音声生成技術「sonic emotion ABSOLUTE 3D」により立体的なサラウンド感を実現するとしている。また、人の話す声を前に出す「はっきり音声」機能により、テレビ音声を聞き取りやすくしている。なお「sonic emotion ABSOLUTE 3D」を搭載するのは4K HDR対応の4シリーズ。
操作リモコンは全機種同じ仕様。上部に「録画ボタン」を配置し、ボタンを押すだけですぐに番組録画が可能。下部にはYouTubeやdTVなどのネット配信系サービスにダイレクトにつながる「NET DIRECT」ボタンを用意している。
デザイン面では、インテリアとしても機能するようなシンプルかつ洗練されたデザインを意識したという。最上位モデルの6000シリーズはワイヤースタンドを採用、フレームの角は鏡面仕上げ。
5000シリーズは厚さ9〜12mmと薄型を訴求したシリーズで壁掛けも可能。スタンドはクレード型を用意する。4100シリーズはハの字型のスタンドを採用する。
■BDレコーダーは3チューナーとWチューナーの2タイプ
同時に市場投入するBDレコーダーは、3番組同時録画可能な「FBR-HTシリーズ」と2番組同時録画可能な「FBR-HWシリーズ」を2シリーズを用意。前述のように内蔵HDD容量は3チューナーのHTシリーズが2TBと1TB、ダブルチューナーのHWシリーズがダブルチューナーとなる。
1080/24pで記録されたブルーレイディスクの再生時には4Kアップコンバート機能も作動。独自の画像処理によって、鮮明で細部まではっきりとした美しい映像が楽しめるとしている。
全モデルとも、録画した番組データをジャンルなどで自動分類する「おすすめ再生」や、関連番組などをまとめて表示することで目的の番組を探しやすくる「まとめ再生」、連続ドラマなどを第1話から2話…最終話と自動的に続けて再生する「連続視聴機能」も搭載している。
最高1.6倍速で再生する「音声付き早見再生」や、約0.8倍で再生する「ゆっくり再生」なども追加。早見再生では例えば1時間番組を1.6倍なら約35分、1.3倍なら45分でチェックできる。
レコーダーは全モデルが「FUNAI Connect」によるスマホ連携に対応。レコーダーからスマホへ録画データをダウンロードしたり、リモート視聴などで外出先からテレビ番組を視聴することができる。
好みの番組ジャンルやタレントなどの情報を設定しておくと、それに基づいた番組を自動録画しておく「おまかせ録画」機能も搭載。そのほかSeeQVaultにも対応し、録画した番組をSeeQVault対応USB-HDDにバックアップしたりすることができる。
そのほか内蔵HDDに録画した番組をブルーレイディスクにダビングする際には、残りディスク容量に複数番組がぴったりと収まるように画質を自動調整する「画質自動調整ダビング」を装備している。
同社では、テレビとレコーダーを一気にラインナップすることで、FUNAIブランドとしてトータルな提案ができる体制にしていきたいと説明。液晶テレビの2017年度の売り上げ目標として、国内市場の約5%にあたる30万台を目標にしているとした。