デノン、Auro-3Dに国内初対応の一体型AVアンプ「AVR-X6400H」 ー 11chアンプ搭載の準旗艦機

■引き続きドルビーアトモス／DTS:X対応

オブジェクトオーディオ技術はドルビーアトモスおよびDTS:Xに引き続き対応。11chのパワーアンプを搭載しているため、パワーアンプの追加なしで最大＜7.1.4ch＞のイマーシブオーディオシステムを構築することができる。ドルビーTrueHDは「Neural:X」で、DTS-HDは「Dolby Surround」で、それぞれアップミックスして再生することができる。

自動音場補正機能は「Audyssey MultEQ XT32」を搭載。最大8か所の測定データを解析して512倍のフィルター解像度で補正処理を実施する。また、ホームシアターインストーラー向けの詳細な調整が可能な専用アプリ「Audyssey MultEQ Editor」アプリにも対応する。

■Dolby Vision、HLGにも対応

HDMI端子は8入力/3出力を搭載するが、その全てが4K映像コンテンツに対する著作権保護技術「HDCP 2.2」に対応。4K/60p信号のパススルーが可能で、4K/60p/4:4:4/24bit、4K/60p/4:2:0/30bit、4K/60p/4:2:2/36bitの映像フォーマットに対応する。HDR（High Dynamic Range）、広色域を実現するBT.2020にも対応している。

HDRについては、従来のHDR10に加えて、Dolby Vision、HLG（Hybrid Log- gamma）にも対応。なお、2016年モデルについてもこの秋のファームウェア・アップデートでDolby Vision、HLGに対応する予定だという。

■アトモス/DTS:Xも伝送できる「eARC」に対応

HDMI出力端子（Monitor 1）は、ARC（Audio Return Channel）に対応。さらにはファームウェア・アップデートにてeARC（Enhanced ARC）にも対応予定だ。ARCはテレビ側で再生された音声を対応機器側（AVアンプ）へリターンさせてそちらから再生する機能だが、従来はPCM／Dolby Ditital／Dolby Ditital Plus／DTS／AACへの対応だった。eARCでは加えてドルビーアトモスを含むドルビーTrueHD、DTS:Xを含むDTS-HDマスターオーディオにも対応する。

最新フォーマットを含む動画ストリーミングをテレビで再生しつつ、そのサウンドはAVR-X6400Hからフルデコードして楽しむといった使い方が可能となる。

■HEOS対応のネットワーク機能を搭載

AVR-X6300Hから採用された新ネットワークモジュールを搭載。高スペックのSoCとメモリーの採用によって、高速処理を実現。安定したWi-Fi接続を実現する。無線LANは5GHz／2.4GHzに対応。対応規格は11b/11g/11a/11nとなる。

ネットワーク／USBメモリーからの音楽ファイル再生は、5.6MHz・2.8MHz DSD、192kHz/24bitのWAV・AIFF・FLAC、96kHz/24bitまでのALACなどの再生が可能となる。AirPlay、インターネットラジオ機能も備える。